東芝が債務超過、東証二部降格へ。果たして企業は信頼できるのか。

この記事は3分で読めます

いつも応援ありがとうございます。



 

東芝の決算発表で大荒れですね。H28年12月末時点で、株主資本は
1912億円のマイナスとなり、債務超過となりました。

メインバンクである三井住友銀行は以前の会見で全力で支える、と
言ってはいましたが、果たしてどうなるか。

 

赤字の原因ははっきりしていますので、東芝ほどの大企業であれば
原因の分離と損切り、経費削減とキャッシュフローの維持に注力を
すればこの程度の債務超過は1年で覆せるでしょうけれども。

もしも銀行に見捨てられて、債務不履行が発生し信用を失うような
事になれば倒産へ向けて一直線ですし。

再建をするにしても自己資本だけでは厳しく、どこかからか支援を
受けなければいけませんから、企業体制としてはこれまでと大きく
違った、まるで別会社となるでしょう。

果たしてそれは東芝と言えるのか、という程に。

株価はこれから一段安に向かうと予想されます。シャープの時でも
そうでしたが、落ち着いたように見せかけて決着が着くまでは下落
をし続けるもの。

東芝の場合、不正会計問題もあって今はようやく全貌が見えてきた
という段階。

様々な特許を保有していますので支援(という名の買収)に名乗り
を上げる企業は数多いですが、実際の交渉はこれから。落ち着きを
見せるまでにまだ半年は必要と思います。

 

もし東芝株を買うにしても、交渉がある程度進んで雰囲気を読める
段階になった後がいいでしょう。

不正会計問題があった以上、禊が済んだと判断するには相当な改革
がされないと信用できませんので、当面僕は手を出すつもりは無く、
傍観に徹しようと思っています。

逆張り好きな僕としては、再建の目途が立ちそうな雰囲気を感じた
場合、うっかりと株を買ってしまいそうですけれども(笑)。

 

まあでも、今後全体的に株価が上昇しそうな流れの中で、わざわざ
経営難の企業の株を購入する必要もないでしょう。

今後しばらくは無難にETFやインデックスファンドを購入するのが
無難かと思います。

ビルの数以上に企業はありますが…。

長い人生、企業に預けていいものか

しかし、です。

シャープに続いて東芝。一世を風靡した大企業がこうも立て続けに
窮地に陥る事実に、日本人は危機感を覚えた方が良いと思います。

日本の技術流出が、とか日本経済の没落が、とかではなく、企業に
生活を委ねている、会社に人生を握られているという事実に。

 

何度も繰り返している話ですが、収入源を会社との労働契約一つに
依存する事には大きなリスクを伴います。

急に収入が得られなくなる可能性は決して低くありません。従来の
労働に従事できなくなる理由は一つではないからです。

例えば健康上の問題。怪我や病気から仕事を辞めざるを得なくなる
ケースは少なくありません。人間関係などでストレスを強く受け、
自ら辞職する人は後を絶たない。

企業のリストラは、もはや日常的に行われています。ある日突然、
会社が無くなっていた、なんて怖い話も珍しくありません。

 

シャープ、東芝のような大企業ですら、傾くときは急に始まって、
あっという間に「倒産」の2文字が見えてきます。

ここ10年でも大企業は他にも数多くニュースになっていますよね。
JALは大問題になりましたし、スカイマークもそう。もう少し前に
遡ればエルピーダメモリなんてありましたね。

公的資金に支えられて生き残ったルネサスエレクトロニクス、JDI、
その他数え始めればきりがありません。エアバッグ大規模リコール
問題で騒ぎになったタカタも危ない。

最近ではその他、三菱自動車工業が燃費不正問題で窮地に陥って、
最終的にルノー日産に買収されていますね。

経営が厳しいだけならこれまで、大企業であってもいくらでも懸案
がありました。ソニーも一時期危なかったですし、任天堂は今度の
Nintendo Switchが失敗すれば経営状態は相当悪化する可能性も。

 

ぱっと思いつくだけで、こんなにも誰もが知る大企業が挙がります。
果たして貴方の勤められている先は、大丈夫でしょうか?

定年まで、貴方の、あなたの家族の生活を、人生を支え続けられる
でしょうか。安心して背中を預けてもいいものでしょうか。

 

誰を信頼できるかを見極める

日本経済そのものは問題ないと思います。日本では素晴らしい企業
がたくさん育っており、決して財閥一辺倒ではありません。

最近は三菱財閥系列企業が色々と調子悪い報道が多いものの、統計
では経済全体で決して悪い状態ではない。

しかし日本全体の問題と個人の問題は全く関係がありません。完全
に切り離して考えるべきです。

 

加えて働き方改革が今まさに国会で議論されています。現時点では
労働時間、残業時間についての話題が中心ですが、今国会中に正規
非正規の問題が更に議論されるのは間違いなく。

アメリカやその他の先進国のように簡単にリストラをされる時代へ
突入するだろうとは想像に難くありません。

良い意味で目立った存在であれば良しとして、可もなく不可もなく
程度の評価の人間がどうなるか。

 

僕は、人の下について高評価を得る自信がありません。首になる程
悪い評価となるとは思っていませんが、医師免許証があるからこそ
安心していられる程度。

今後、医療業界もどうなるか分からない以上、僕は一人でも家族を
守れる力を磨くことを重視します。

なかなかうまくいかないところも多くて苦労はしますが、楽しみも
多く、充実しています。もちろんそれは不動産投資を含めて。

 

勤め先の会社がどこまで信頼できるのか。今一度考えてみて下さい。

 

宜しければブログランキングも応援クリックお願いします。


  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

関連記事

  1. 直感的に遊ぶことで能力が向上します。
  2. 動物は本能が強く生存競争が激しいので、平凡が一番幸せであると思いますが。
  3. 農業ビジネスが今後は儲かる気もしますが…。
  4. 歯車は交換できるものであるべきですよね?
  5. 慣れてくると良い字に見えてきました。
  6. すばらしい道具も使いこなせなければ意味がありません。
  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

このサイトについて

不動産投資を中心に、金融・経済、そしてビジネスについてコラムを書いています。

きりのきについて


人気ブログランキング参加中です。お楽しみ頂けたら応援お願い致します。



楽待不動産投資新聞様にて時々コラムを書かせて頂いております。

2014年4月不動産投資を始める際に最も重要なリスクヘッジの仕方。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る