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ラップ口座、なんてものが流行っている(?)ようですね。
ニュース記事による知識なので、もしかしたら証券会社や
銀行が主体のステルスマーケティングかもしれませんが。
ただ、規模が拡大していることは間違いないようで、
口座残高が1兆円を超えた、というニュースでした。
「ラップ口座」、近ごろ人気…残高1兆円突破へ
ラップ口座とは
ラップ口座とは何か、ですが。簡単に言うと、
「資産を預けてもらえればプロが運用します!」
という金融商品です。
1999年からサービス自体はあったようで、
意外と歴史は古い模様。普及を始めたのは
2004年ころからのことのようです。
投資はしたいけど、仕事で忙しい、自分でやるのは不安だ、
誰か安心して任せられる人はいないものか、なんて考える
人向けのサービスだと理解しました。
お金を預けて、そのお金をどう運用して欲しいかだけ
決めれば、あとは「プロの投資家」が勝手にお金を
増やしてくれる、と。
銀行や証券会社は、預けた金額に応じて手数料を受け取り、
その手数料から運用コストを引いたものが利益になる、と。
手数料は預けた金額の2~3%(年額)のようです。
(運用の方向性により利回りと手数料には幅があります。)
なんか、どっかで聞いたことのある話な気が。
つまり、プロが利回り5%程度で運用してもらえれば
顧客も手数料と同程度の利益が出ることになります。
ただし、当然ですが元本保証はなし。
元々証券会社が展開していたサービスに、大手銀行も次々と
参入したことからラップ口座の口座残高が拡大しており、
今回話題となったようです。
当初の最低契約金額は幅が大きく、1000万円~10億円。(笑)
さすがに数億円単位では顧客が少なかったのか、それとも
ラップ口座の運用ノウハウが蓄積されたためか、最近では
1000万円~5000万円からの商品が多いとのこと。
条件的には不動産投資に似ていなくもないですね。
ラップ口座は儲かるのか? 投資のプロの信頼度は
さて、どうでしょうか。個人的にはこのラップ口座、
儲けを出すにはややハードルが高い気がしてならない。
少なくとも、数年かけてやっと1000万円貯蓄しました、
程度の庶民はラップ口座に手を出さない方が吉と考えます。
年利5%程度なら、プロならそこそこの精度で得ることが
できるかもしれません。
ヘッジファンドなんて、それくらいできなければ
会社として存続は困難でしょうから。
しかしそれでも、あらゆるところで運用失敗による
ニュースは聞きますよね。国内、海外問わず。
資金が多ければ多いほど、リスクが減ることは確かでしょう。
10億円の資金があれば、1000万円程度で運用するより
損失を出す可能性は低いはずです。
十分な投資金額で分散をさせることができるし、
金額が大きいほど取引手数料の割合が小さくなりますから。
ただ、それでも大きく元本割れするリスクを
常に抱えているわけです。
何とかショックが世界のどこかで発生すれば、
株式、為替、国債、その他直接的な投資対象は
瞬時に反応して暴落します。
また、どこかの国の政府や中央銀行が介入して
紛れを起こすこともしょっちゅう。
ラップ口座は、お金が余っていて置き場がない人向けの
金融商品ですね。空き巣に入られても笑っていられる人が
数字の増減を見て楽しむものじゃないでしょうか。
ラップ口座に預けるお金でできること
そもそも1000万円の資金があれば、区分マンションや
一戸建て物件が現金で購入できてしまう。
木造アパートを購入するための頭金にすることも
可能でしょう。
規模が小さいものであれば、RCマンションだって
融資を受けて購入することが可能です。
マンション管理料は、集合住宅であれば5%程度に
抑えることができます。
ラップ口座の手数料よりは高いですが、利回りも安定度も
収益不動産に投資したほうが遥かに上。
利回りだけを見ても、5%の利益を得るのに2~3%の手数料が
取られるより、10%の利益を得るのに5%の管理料がかかる方が
条件がいいのは誰の目からも明らか。
不動産投資にも、物件の調査から融資付け、管理まで
パッケージングして販売する商品があります。
物件や会社を選べば、そっちの方がよっぽどいい。
ラップ口座と不動産投資ではそもそも条件が違いすぎて
比較対象にならない、といってしまえばそうですが、
同じお金の運用と考えれば?
僕だったら、やっぱり不動産への投資を選びますね。
頑張って作ったお金を人に丸投げする気にはちょっとなれない。
100億円くらい資産があるなら、分散投資として
10%くらい預けても良いかなとは思いますが、
そんな時がくるのかどうか。
ラップ口座の契約は慎重に
世の中にはこのラップ口座のように、
「楽して稼がせます。あなたはただ、お金を出すだけでいい」
などという甘い言葉がそこらじゅうにひしめいています。
でも、まさに「そんなに稼げるなら自分でやったら?」
と言いたくなるものばかり。
結局こういうものは、「リスクを私たちの代わりに背負って
くれれば、お金を増やせるかもしれないよ。当然ながら
手間賃はもらうけどね」と言っているに過ぎない。
甘い言葉には必ず裏があるもの。
相手が専門家であればあるほど、その傾向は強くなります。
新しいサービスや商品が出てきても、リスクを背負えないなら
絶対に飛びつくのはやめましょう。このラップ口座も、
そんな金融商品のひとつです。
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