仲介に掛かるコストとサービスについて、どう考えるべきか?

この記事は3分で読めます

いつも応援ありがとうございます。



 

正規雇用、非正規雇用というものについて、どのようにお考えですか?

 

僕は勤務医をしており、定義に当てはめると非正規雇用です。1年契約の
契約社員(派遣社員)でしかありません。

ですが、医療業界は慢性的な人材不足もあって業種を問わず比較的就職
には苦労をしません。

資格や免許が必要な業務が多いことも関係していると思います。

ですので、実のところ正規雇用、非正規雇用にまつわる問題を実体験と
しては感じられていないのが本当のところです。

 

僕自身は、日本の雇用改革は必要だと思っています。それはどちらかと
いうと、自民党が元々掲げていた雇用改革、金銭解雇による人材流動性
の促進です。

正規雇用を解雇しやすい状況を作らねば、企業は雇用に積極的になる事
はできませんし、労働者も転職をしにくい。就職浪人が不利となる現状
も打破できません。

現代日本における最大の問題のひとつ、世代間格差を解消するためには
雇用改革を成し遂げることがポイントとなるのは間違いない。

 

現在の派遣会社による非正規雇用システムでは、雇用に余計なコストが
掛かりすぎます。企業は人件費が無駄に上昇してしまうし、被雇用者に
とっては賃金が減ってしまう。

非正規雇用のシステムは、今のままでは害悪にしかなりません。

 

単なる中間搾取となっている人材派遣会社

その非正規雇用について最近、こんな発言をした人がいます。

「正規雇用が非正規雇用を搾取している」

 

慶応大学教授であらせられる、竹中平蔵氏です。

実際にそれに近い状況が存在することは確かと思いますが、まさかこの
人物がそんなことを言うとは思っていませんでした。

人材派遣会社パソナの取締役会長である、竹中平蔵氏が、です。

 

正規雇用が非正規雇用を搾取している社会構造となってしまった原因を
作っているのは、人材派遣会社そのもの。

人材派遣会社自体が悪いとは思いません。企業が労働者を必要とした時、
また個人が仕事を探している時、その二つを繋ぎ合わせる架け橋として
重要な役割を担っています。

 

ある意味、クレジットカードのようなもので。

クレジットカードは、客に来て欲しい店側に利便性を与えて集客を助け、
客にはカード払いに際してそのメリットを享受するもの。

店と客を繋ぐ架け橋となっています。

恐らく人材派遣会社は、雇用という場でクレジットカードのような存在
になりたいのだと思われます。

 

ただ、残念なことにそれは遠い道のりのようです。クレジットカードを
利用するように気軽には人材派遣会社に入社したい、利用したいとは、
個人も企業も思っていない。

可能であれば人材派遣会社に頼らずに人を雇いたい、企業に雇われたい
と考えています。

 

人材派遣会社は、自分の取り分を多くしすぎている。中間搾取と言って
いい程に間で利益を貪っており、それが自分たちのブランド価値を低下
させていることに気がついていません。

ここを改善しない限りは、クレジットカードにはなれないでしょう。

そして恐らくそこを改善することはできないので、僕は金銭解雇を中心
とした雇用改革に乗り出すべきだ、と考えている訳です。

クレジットカードはうまく考えられたビジネスですよね。

間に入ることで成立するビジネスの条件

間に入って利益を得ることは、不動産投資でも行われています。世の中
の仕事の大半はそんな思想から創られているのかもしれませんが。

中でも一番関係性が近いのは、不動産管理会社です。オーナーに代わり
賃貸管理業務を行うことで、利益を得ています。

不動産オーナーは管理会社が間に入るからこそ、労せずして利益を得る
ことができています。僕が心掛ける「おまかせ投資」は管理会社無くば
成り立ちません。

 

管理会社を利用する手法が成立しているのは、管理会社が自分の取り分
をぎりぎりまで抑制しているからです。

不動産オーナーが管理会社に払う費用は、家賃収入のわずか3%~5%程度。
仕事量や責任の重さに比較してあまりにも低価格。

なんて献身的なのでしょうか。

良心的な価格であるからこそ、こうして多くの不動産オーナーが利用を
しています。win-winの関係が成立しているんです。

 

私たち不動産投資家は、管理会社さんに感謝をしなくてはなりません。

彼らがぎりぎりの価格でサービスを提供してくれているからこそ、今の
世間からすれば不労所得のようにも見える利益を得ることができている。

 

逆に、管理会社はぎりぎりの価格でサービスを提供してくれているんだ
ということを忘れてはなりません。

もし自分が扱いにくい顧客で、割に合わない仕事だ、と思われようもの
ならば、管理会社側は仕事を降りたり、手を抜いたりするようになって
しまうでしょう。

契約を解除されてもいいと思っている相手のために全力で努力して利益
を提供しようと考える人なんていません。

 

手抜きの仕方によっては、私たちは決して気がつくことができない立場
にあることも忘れるべきではないでしょう。

相手は不動産のプロ、私たちは一介のサラリーマンなのですから。

 

質の高いサービスを提供してくださる不動産管理会社なんていくらでも
存在します。

ですが、いくら相手が有能でも関係が壊れているようであれば、どうも
しようがありません。

ビジネスはwin-winの関係を作れてこそ正常な回転が得られるものです。
決して独りよがりのビジネスとならないよう、気を遣って下さい。

 

宜しければブログランキングも応援クリックお願いします。


  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

関連記事

  1. 事故物件とはできる限り関わりたくないものです。
  2. 見知らぬ土地で頼れるのは?
  3. 完全復旧はまだでしょうか
  4. 心理的瑕疵物件には投資家としても積極的には近寄りたくないものですが。
  5. 消防法も更に厳しくなりそうですね。
  6. 水道の管理にはお金が掛かります。水はタダではありません。
  1. 管理会社の手数料、確かにこう考えると、安いなーと思いますが、家賃が高いところだと、絶対額で考えると高いなーて思う時もあります。サービスは、管理会社によってまちまちですしね。良いところにあたれば良いのですが。

      • きりのき
      • 2015年 4月9日

      手数料自体は全く惜しく感じませんので、やはりその内容というか手腕というか、
      どのような人であるかがとても気になります。

      面談しただけでは本当に信頼のおける人かどうか全く判別できませんし、やはり
      人づてに良い方をご紹介頂くのがベターかな、と個人的には思っています。

      あとは、報告を受けて違和感を感じた時に流してしまわないようにすることでしょうか。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

このサイトについて

不動産投資を中心に、金融・経済、そしてビジネスについてコラムを書いています。

きりのきについて


人気ブログランキング参加中です。お楽しみ頂けたら応援お願い致します。



楽待不動産投資新聞様にて時々コラムを書かせて頂いております。

2014年4月不動産投資を始める際に最も重要なリスクヘッジの仕方。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る