お金と現実的に向き合うと、取るべき選択と行動ははっきりしている

この記事は3分で読めます

いつも応援ありがとうございます。



 

日本生命が中学3年生を対象に「わたしの未来設計図」という出張講習を
開催したそうです。

子供の頃から、将来必ず向き合うことになるお金の現実的な面についてを
考えさせるのは良い事と思います。

もちろんお金についてばかりでは極めて偏った考え方になってしまうので、
このような教育をやるのであれば、どうせなら様々な仕事や事柄に興味が
出るように多様な講習を度々開催して頂きたいものですね。

 

さて、その「わたしの未来設計図」で、このような内容が出たそうです。

「一般的な4人家庭で必要なお金」

どういった4人家庭が一般的であると想定しているのかは詳細が不明では
ありますが、いくらくらい必要だと思いますか?

 

保険会社である日本生命の試算では、2億円だそうです。

現実的なような、そうでないようなこの金額。いかがお感じでしょうか。

人生設計を細かくしすぎるのはどうかと思いますが、何も考えないのはより問題。

平均的サラリーマン一人で支えられる?

ちょっと概算を考えてみましょう。

ストレートでいったとして、22歳で大学を卒業し定年の65歳まで働きます。
働けるのは43年間。

寄り道する人もいるでしょうし、60歳が定年の企業も多いでしょうから、
計算が楽なように40年間仕事をすることにします。

 

単純計算で、2億円割ることの40年は500万円。年収にして500万円を40年間
継続できればいいことになります。これは手取り計算ですので、正確には
年収600万円と少し、といったところでしょうか。

また初任給と定年直前では随分と給与総額も違うでしょうから、あくまで
平均で年収600万円ちょっとを確保できれば良い、と。

 

日本の平均年収は国税庁の「民間給与実態統計調査」によると、世紀雇用
の男性で527万円、男性全体で511万円。若干足りません。

ただ、年金を計算に含めれば平均的な方は間に合うでしょうし、配偶者が
パートなどで少しだけ収入を得る、定年後も少し働くなどをすることで、
十分達成可能な数字であることが分かります。

一般的な家庭であれば、何ら心配がないわけですね。

 

ですが、これから物価が上がっていくであろうと思われますし、現時点で
あっても実感として余裕ある生活をするのは2億円では難しいのは直感的に
理解していらっしゃるのではないでしょうか。

誰しもゆっくりと長期旅行でも行きたいとか、子供を留学させたいとか、
美しい未来設計を想像していらっしゃると思います。

が、現実を見れば、一般的な会社員ではどう考えても無理で、今と同様の
生活があと30年、40年、寿命が尽きるまで続いてしまう。

病気なんてしてしまえばそれどころでなく、病院と家を往復する毎日です。

 

どうでしょうか、想像できましたでしょうか?
恐怖の将来像を。

 

40年経てば様変わり

しかも厄介なのは、余分なお金は預貯金として持っておくことが一般的な
日本において、40年もの月日は極めて厄介です。

今から40年前、1975年。その頃と比べて、物価や金利にどのような変化が
あったでしょうか。

非常に大きな波がいくつもあったはずです。

 

金利など、1975年は長期プライムレートが9.9%まで上昇しました。日銀の
ウェブサイトを見る限り、1966年以降最高です。

この頃、40年後を見越して人生設計を立てていた方々はどうなったか。

一般的な世帯、などという言葉では表せないほど、様々な人生があったの
だろうと思います。

 

40年もの年月は、そう簡単に予測できるようなものではありません。先の
日本生命の講習内容を正確に言い表すなら、一般的な人生を歩むだけでも
最低2億円は必要です、と言うべきでしょう。

豊かに暮らすことを目標にすればまるで足りません。

また、成熟しきった日本でかつてのような「高金利」は期待できません。
銀行に預けておくだけでお金が増え、老後資金を蓄える助けとなる時代は
まず訪れないでしょう。

 

僕も含め、今の30歳代は実に厄介な時代に生まれてしまったものです。

 

将来のために何らかの選択、行動を

このような現代日本でどうすればいいか。

正解は一つではないと思います。

 

日本生命の講習は、将来的に保険や投資信託などの商品を購入してくれる
人が増えたらいいな、と思ってのことと思いますし、人によってはそれで
正解です。

私たちのように、不動産投資を事業として行い、家庭のお金は自分で稼ぐ
と言わんばかりに収入を増やすのもいい。

運用や副業には目もくれず、目の前の仕事に集中して給与収入を増やそう
とするも、2馬力、3馬力で家族一丸となって協力して収入を増やすもよし。

 

いくつもの道が目の前には敷かれています。

僕個人としては、よほど才能に溢れた方以外は、給与収入に加え、投資、
事業により収入の3つの柱を構築することをお勧めしてはいますが。

 

一番悪いのは、何も考えず、また考えても行動しないこと。

金利の高い時代は楽でした。銀行に預けておくだけで自然と、安全にお金
が増えていったのですから。

しかし先ほども言ったように、日本にはそんな時代はもう訪れません。

 

国は最低限の生活しか保障してくれない。将来的にはそれすらも危うい。
自身の将来を守り、作るのは自分だけです。

当然、家族も含めて。

どう考え、どうするかは自分次第。人それぞれ、考え方には差があるとは
思いますが、後悔するような選択をしないようにだけはご注意下さい。

 

人生お金だけではありませんが、お金も重要なファクターです。

 

宜しければブログランキングも応援クリックお願いします。


  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

関連記事

  1. 風鈴で涼しくは、残念ながらなりませんね。
  2. 心が折れかけている時に甘い言葉を囁かれると…
  3. 一人ではこんなところにも来たりはしませんよね。
  4. 齢を重ねることで不利になる?
  5. メリットとデメリットの比重をはっきりさせておきましょう。
  6. 動物だって環境に適応して生きているんです。
  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

このサイトについて

不動産投資を中心に、金融・経済、そしてビジネスについてコラムを書いています。

きりのきについて


人気ブログランキング参加中です。お楽しみ頂けたら応援お願い致します。



楽待不動産投資新聞様にて時々コラムを書かせて頂いております。

2014年4月不動産投資を始める際に最も重要なリスクヘッジの仕方。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る