金銭的リスクを複数の案件で抱えてはいけない。

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僕は基本的にはサラリーマンに対し、不動産投資に加えて第3の事業を持つことを
推奨しています。

不動産投資はおまかせ投資が可能となれば時間や労力をあまり必要としません。
サラリーマンとしての仕事がどの程度忙しいかにもよりますが、全く何一つ事業に
手をつけられないほど忙しい方は少ないのではないかと思います。

 

僕のようにウェブ媒体で収益を得ようとするならばパソコンとインターネット回線
さえあればどこにいても仕事はできます。

やりたい時に好きなようにできますので、「行動さえ起こせば」月に数万円程度の
利益を上げることは決して難しくありません。

「なかなか続けられなくて」という方はかなりいらっしゃると思いますが、それは
個人的な事情であって、『お金が欲しければ頑張るしかない』程度の話に過ぎない
のが厳しいようですが本当のところ。

ここはご自身のステージを上げて乗り越えて頂くしかないですね。

 

ただ、不動産投資を始めて間もない時点で第3の事業を持つときに、僕はひとつだけ
条件をつけています。

それは、金銭的リスクを負わないものであること、です。

 

不動産投資だけなら破綻する恐れは低い

不動産投資はご存知の通り、非常に大きな金銭的リスクがつきまとってきます。

損をする可能性も勿論あります。高値で購入してしまって日々の返済に持ち出しが
発生しているとか、物件評価額が暴落してしまい売却時にそれまでに得た家賃収入
以上に売却損が出てしまうとか。

多額のお金をやり取りするビジネスであり、投資ですから。損失を被るリスクから
完全に離れることは不可能です。

 

ただ、実際に不動産投資単体で破産にまで至るのはまれなこと。

ノンバンクだろうとどこぞの金融機関だろうと、不動産賃貸事業というビジネスへ
融資をする時には勝算があってのことです。

借り手が儲からないことはあるかもしれませんが、貸し手が儲からない案件には
最初から手を出さないでしょう。

貸し手が儲からない案件とは、即ち自己破産、もしくはそれに近い状態となって
しまったもの。サラリーマンとしての収入もある以上は、普通に経営して普通に
売却すればそこまでは滅多に至りません。

当然ですが、損失を出すような儲からない投資はしてはいけませんけどね。

 

つまり大きな話をしてしまえば、不動産投資では損失を出してしまうリスクはある
ものの人生が駄目になるほどのリスクは高くありません。

もしそうなってしまうようであれば、不動産投資をしなくとも遅かれ早かれ家計は
崩壊してしまうことでしょう。

ギャンブルに嵌ったりなどで。

 

ですがここにもう一つ金銭的リスクの存在する事案を抱えるとなると、自己破産を
することになるリスクは不動産投資単体よりもかなり高くなります。

たとえ不動産投資が順風満帆であろうとも、相当に余裕がある状況まで持ち込む事
に成功していなければ厳しい戦いになると考えた方がいいでしょう。

焦った事業拡大は自らの首を絞めることとなります。

資金需要の複雑さが信用力を落とす

なぜそうなってしまうか。

資金繰りが複雑になるからです。

 

融資窓口に何らかの事業を始めたいからお金を貸してくれと言っている方がいます。
その方はそこそこお金は持っているものの、収益不動産をいくつか所有しており、
債務残高がまだかなり残っている、と。聞けば購入は2年前とのこと。

それが例えば億単位の残高であったらどうでしょうか?

少しお金を貸し出すのに躊躇しますよね。不動産がうまくいっていないのかなとか
色々勘ぐってしまうと思います。

 

開業資金の融資であればまだいいでしょう。

事業を進めて、一時的に運転資金が足りなくなってしまった場合、困ることになる。
金融機関は経営が厳しい企業に対しては非常に冷たいもの。

不動産からの収入もあるだろうになぜ更に融資が欲しいのか? と言われてしまう
のが目に見えています。

 

実際に5年以上経営していて黒字決算が続いており、順調に返済が進んでいて程好く
債務残高が減っている。そんな状況であればあまり心配はないと思います。

そこまでいけばお金の管理能力も十分ついているでしょうし、金融機関からは厚い
信頼を獲得している頃でしょう。

そうなれば、新たな事業で少しお金が入り用になっても快く融資を引き受けてくれる
金融機関はいくらでも見つかります。

 

が、不動産賃貸事業を始めて1,2年程度では怪しまれる一方です。それにまだ返済が
進んでいませんから、物件の評価や事業の評価としても難しい。

危なそうな案件には、日本の金融機関はお金を出してくれません。

結果として必要なときに必要なだけのお金を引き出せなくなる可能性がある。そこに
不動産の方でも大きな出費が発生してしまったらどうでしょうか?

 

運転資金が欠乏してしまったら最終的に行き着くところは……? ということです。

 

僕自身が禁忌に足を踏み入れざるを得ない状況

こうした理由で、収益不動産を抱えて間もないタイミングで金銭的リスクを伴う事業
へと手をつけることはあまりお勧めしません。

お金を貸してくださった金融機関も、きっとそんな無茶をせずにまずは地に足をつけ
不動産賃貸事業を安定させることを期待しています。

ですので、収益不動産を購入して不動産投資を開始した当初は、ちょっとした小遣い
程度の金額を稼げる事業を始めることを推奨します。

月に数万円得られるだけでも、ものすごく経営は楽になりますよ。多少の家賃下落は
気にせずに入居率を高めることに専念できますから。

 

問題は、僕が私的な事情でそう遠くない未来、多大な金銭的リスクのある事業を開始
せざるを得なくなりそうだ、ということ。

まだまだ僕の不動産投資は安定期ではありません。開業して2年半です。

どうなるか戦々恐々としていますが、こればかりは致し方ない。今必死に勉強をして、
事業を少しでも確実にスタートできるように準備を始めています。

 

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