アベノミクスの成否よりも自分にとって重要なこと

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参院選が近い為か、アベノミクスは失敗だ、いやそんな事は無いぞ、
というような議論を報道などでよく見かけるような気がします。

 

アベノミクスが成功しているか、それとも失敗しているかという点に
関する個人的な見解は今のところ中立です。

当初の目標を達成できていないという点では成功しているとはあまり
言い難いですし、かといって失敗しているかというと、雇用を中心に
指標の改善があり、経済の復調が見え初めていますから矛盾する。

目標よりはゆっくりとした時間軸の中で、少しずつ変化が現れている
部分については僕は評価したいな、と。

 

金融政策に関しては、異次元の金融緩和とは言いますが特別搦め手を
使っているわけではなく、アメリカもEUも実行している事をしている
だけですし。

それ以外の財政政策や構造改革は政治的な壁もあってまだ実現できて
いませんで、選挙で自民党が支持を得られ続けるならば少しずつ実行
されていくのではないかと思います。

今秋にも10兆円規模の財政政策が行われる予定ではあるようですね。
参院選が政府の期待通りの結果となれば、ここ最近問題提起がされて
いる保育分野などを中心に財政出動がされるでしょう。

僕の従事する医療業界は、経済対策や景気の改善などの効果を全くと
言っていいほど感じ得ない業界で、いわば景気を外側から眺めている
ようなものなのですが。

そんな客観的な視点からは、それほど今の景況感が悪いように感じは
しない為、このような評価をしています。

が、もちろん変化が起こっている時には良い変化を享受している業界
もあれば、悪い変化を強制されているところもあり、感想が一様では
ないのは十分に理解できます。

 

極端な円高が是正された影響で多くの企業が業績改善した中で、逆に
立ち行かなくなった企業があるのも確かな話。

極端な円高でしか成り立たないような企業は元から存続に無理がある
といってしまえばそれまでなのですが。

やはり自分の立場が最も重要です。大きな変化をもたらす政治や変化
を抑制できない政治に対し批判が出るのは致し方ない。

既得権益を守ろうとするのは、人間として当然です。意味も無く自ら
手放そうとするのは普通ではありません。

全てのものには表と裏があります。

政治の変化は天候の変化

そうはいっても自分の望む方向へ行くとは限らないのが政治です。

日本は民主主義国家で、議会民主主義により統治されています。が、
未だ完璧な政治体制というのは世界のどこを見ても存在せず、絶対に
正しい政治が行われてはいません。

それでも、不完全でも政治は行われなければ国は存続できない。政府
は自らが完璧なものとは全く思っていないでしょう。

時に自分たちに都合良く、時に主権者たる国民に背かれないよう機嫌
を取りながら、それぞれの国のあり方を見据えた政治をしているはず
です。

 

私たちも不完全な、不公平な政治に疑問を持ちつつも、政治のことは
政治家に任せざるしかない。

政治とはいわば「自然環境」のようなもので、受け入れざるを得ない
部分は受け入れ、受け入れたら自身の存在が危うくなる部分について
は声を上げ、工夫を凝らし、環境を変える努力をする他はありません。

そして多くの場合、個人レベルでは無理やり環境に抗うよりも、環境
に合わせて自らの安全を守るべく自分を変える方向で努力をする方が
現実的であり、堅実ではないでしょうか。

自然に歯向かうのがどれほど危険であるかは、ほとんどの方が知って
いると思います。

 

時の政権がやることに対して不満を感じるのは当然です。当然ですが、
だからといって自分の境遇を政治に責任を押し付け呪うだけでは何の
解決にもならない。

恨み辛みは持ちつつも、苦しいならば何とか足掻いて苦しさのもとを
断つべく努力をしなければいけません。

……といっても、なかなかそれが難しいのが日本の環境で。一度脱線
してしまうとレールに戻るのが極めて困難な現代日本では、政治経済
の変化から恨みを抱いてしまうのも仕方ないのでしょうか。

 

全ての人が幸せになる政治など夢物語であるのは誰もが理解している
はずなのですけれども、いつの世も誰しもそれを期待してしまうのは
人間の弱さなのかもしれません。

 

どんな環境の変化にも適応できる力を

そんなこんなで、結局のところアベノミクスをどう評価するかは自身
の立場によりますね、としか言いようがないのですが。

例えばまたここで金融政策、経済政策に大きな変化があったとしたら
また「望ましい」層と「望ましくない」層に分かれるわけです。

誰が不幸になるか。結局、環境の急激な変化に耐えうる力を持たない
弱者です。サラリーマンのような、経済的依存度が偏っている人ほど
悪い影響を受けやすい。

 

この先、政治がまたどのように変化していくか分かりません。為替も
また大きくぶれるかもしれないし、世界経済だって日々変わっている。

そんな中で自分を保つ為には、一つのものに依存し過ぎない経済構造
を自分の中で構築するしかないでしょう。

環境変化に耐えられる母屋を作っておくことが最も重要です。

 

たかだかこの40年の間でも、政治も経済も大きく変化を続けました。
40年なんて、人生の半分でしかない。今30歳代なら残りの人生の間に
どれだけの変化が起こるのでしょうか。

その間幸せであり続ける為にはどうしたらいいか。ここまで言えば、
答えは誰にでも分かるはず。

僕は「収入の3つの柱」の構築にそれを見出しました。唯一の正解とは
思っていませんが、良い選択肢だとは強く感じています。

 

アベノミクスで恩恵を受けられているとしても、いつアベノミクスが
終焉を迎えるか分かりません。安倍総理も、あと数年のうちに総理の
座から降りるのは決定しています。

貴方はいかにお考えでしょうか。

 

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  1. 難しい質問ですね。ただ、あれだけやっても日本の経済が順調に上向かないのは、そもそも日本がかなり悪い状態だったからというのもあるので、今後に期待したいです。

      • きりのき
      • 2016年 6月20日

      3,4年程度でどうにかなったとしたらより大きな問題が
      起こるだけと思いますので、個人的には時間を掛けて
      取り組んで欲しいと感じます。

      最近の株主もそうですが、どうして結果をあんなにも
      急ぐのでしょうか。

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