いつも応援ありがとうございます。
昨年、給料の過払いがあったようで。
給与支払先の病院は、医局からの派遣として週1度の非常勤をしていた
だけのところで、契約も医局との取り決め通りという形で雇用条件等
全く言われず、こちらも確認せずに仕事をしていました。
相場から言えばかなり安かったのですけれども、面倒は嫌だったので
文句も言わずにこなしておりました。
途中で給与明細が電子化されたものの非常勤であった為かそれをすぐ
連絡されることもなく、給与が振り込まれるままに任せていました。
途中から、明細が届かなくなったな、とは思っていましたが、まさか
電子化しているとは夢にも思わず。
当該病院へのお勤めは終了し、恐らく今後二度と関わらないであろう
と思っていたのですが、ある日向こうから連絡がありまして。
昨年の給与で過払いが発覚したため説明に伺わせてくれ、と。
確かに何となく、一度だけいつもより多く入金されているような、と
感じたことが4月頃にあった気がして、ピンときました。
ですが給与明細が電子化により明細が手元に無い僕には確認のしよう
もありませんでしたし、年度の切り替えのタイミングだったので単価
や締め日が変わった可能性もあったので、スルーしていました。
どうやら病院サイドのミスによる重複払いだったようです。面会可能
な日時を伝え、訪問して頂き、説明を受けました。
過払いが発覚したのは、国税の調査が入り、改めて総点検したところ
での事のようです。かなりケチな経費に厳しい、必要な備品すら購入
をしてもらえずに現場が困るくらいの病院でしたので、さもありなん。
説明に来た方が経理に詳しくなかった為、こちらの疑問をぶつけても
明確な回答は返ってきませんで、後日メールにてやり取りすることに。
僕も税務の細かい点までは分からず、最終的に税理士さんに丸投げを
して判断を委ねる事にしました。
その結論が出ましたので、ちょっと記事にしておこうかな、と。
過払い給与返還までの経過
まず前提として、過払い賃金の返還は絶対に必要です。それに関して
何一つ文句はありません。
ですが、こちらの手取り額が減るような方針だけは拒絶をしなければ
なりません。相手のミスなのですから最低限の損失を相手が許容して
然るべきです。
ポイントは税金です。既に確定申告を終え、納税をした部分について
の話です。給与を余分にもらっていたということは、その分だけ税金
を多く納めているということ。
前年と本年が全く同じ所得で、税制も全く変わりなければ全額返還を
するだけで調整が効きますが、残念ながら不動産所得があり、本業も
変遷期にある僕は昨年と今年で大きく所得が違ってくる。
過払い分を馬鹿正直に返還をしたら、損失となる可能性があります。
ネットで調べたところ、基本的には修正申告で対応をすべきである、
との内容を見つけました。過払い返還を修正申告すれば過払いの税金
を還付されるのは当然で、最も理に適っています。
しかしそれにはこちらの手間とコストが必要です。特に僕は税理士に
確定申告をお願いしているので、修正申告にもコストが掛かります。
相手の経理課からの提案は、今年分(3月まではそこで仕事をしていた
ので)から過払い分を減額して源泉徴収票を発行し、辻褄を合わせる、
というものでした。
ですがそれは僕に対し税務調査が行われた際に面倒の元になるのでは
ないかと思い、実際ネットでは修正申告を推奨されていましたので、
修正申告の費用を負担してもらう形をこちらから提案しました。
ただし、あくまで僕はネットで調べただけの素人です。税理士に結論
を委ねるべきだと思いまして、直接相手とやり取りしてもらうように
したところ。
わざわざ税務調査官に確認までして下さったようで。結論としては、
「昨年度の給与は職権にて是正しているので、更正は不要」との回答
があった、と。
難解なこの一言を読み取るに、病院に入った税務調査官の名前で既に
正してあるから大丈夫、というもののようです。
つまり、過払い分を全額返還して今年分の給与支払い総額から減額を
して構わない、と。病院側の提案通りで問題ないとの話。
税理士さんの計算でも、それでこちらが損失を被るようにはならない
ようでしたので、その方針で決着とする事としました。
結論が出て、ほっと一息つけました。
ネット情報を鵜呑みにしないよう
未払い訴訟はニュースで時々目にしますが、過払いというと闇金など
の金利過払いとの印象を受けます。
が、ネットで調べた分には給与の事務的なミスから過払いしてしまう
ケースは結構あるようです。過払いに気がついているのに黙っている
と利息を取られても文句言えないとか。
越年しても申告期限前であれば、単純に返還して年末調整をし直して
もらえばいい話ですが、僕の場合は確定申告後のことだったために、
税理士さんでも確認を取らねば分からないケースでした。
対応に関しては、やはりネットに依存してしまうのは要注意ですね。
今回は結果として修正申告の必要はありませんで、無意味なコストを
掛けるところでした。
餅は餅屋がベターである、とまた証明された形。専門家を味方にする
重要性を再確認しました。
この経験を必要とする方は少なそうですが、ご参考になれば幸いです。
宜しければブログランキングも応援クリックお願いします。
この記事へのコメントはありません。