2018年度税制改正はサラリーマンに厳しい内容に

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2018年税制改正では、サラリーマンに厳しい内容になりそうで。

給与所得控除の見直しが、これまでより広い800万円~900万円
の範囲に拡大する形となるようです。

配偶者控除といい、基礎控除といい、サラリーマン世帯に対する
税負担を増やしている背景には何があるのでしょうか。

 

特に、いわゆる専業主婦世帯では非常に厳しいことになる可能性
が高い情勢で。サラリーマン世帯には共働きをして欲しいという
政府の願望が表れているように感じます。

労働力の確保への誘導の一環ではないでしょうか。専業主婦には
第3号被保険者など手厚い控除があり、しかし時代にそぐわない
ものとして政府に認識されているのかもしれません。

これまた、氷河期世代あたりに厳しい政策で、直撃している僕と
してはもやもやします。氷河期世代あたりは専業主婦家庭で成長
しているため、多くはそれが当然との価値観。

時代の流れに合わせて価値観を変化させられないと、苦しい生活
を強いられてしまう。

 

そして、サラリーマンに対する増税は他にも意図があるような気
がしてなりません。

それは、低所得層への減税にはあまり積極的ではないところにも
現れています。

低所得層の負担が低くなると、そこに甘えて労働が手抜きになる
事を恐れているのではないでしょうか。

 

個人的には、大して高所得ともいえないサラリーマンへの増税に
積極的な時点で、仕事に対する意欲を強く奪っているような気が
するのですが。

もっとも、これも政府の戦略の一つかもしれませんね。会社員で
適当に過ごされるよりも起業して経済を大きく回してくれる存在
が増えて欲しい、という。

結局、普通のサラリーマンでいてくれるな、もしサラリーマンで
ありたいなら夫婦ともに働け、と。2018年度税制改正の議論を
見ていると、そんな雰囲気を強く感じます。

 

後は地方対策の可能性がありますね。都市部の方が賃金が高く、
都市部と地方で格差が発生しているのをどうにかしよう、と。

税制改正には様々な目論見が潜んでいそうで、その全貌を把握
するのは実に難しいです。

税金が上がるたびに頭が痛くなります。

自営業の経費も楽ではない

よく、こういった話になると「自営業者は経費落とし放題なのに」
なんて話をされる方が結構いるようですが、不動産投資に夢見て
いる方もそれは大きな間違いであるのを認識しましょう。

何でもかんでも経費として算入して申告をするのは自由ですが、
そこには大きな責任が発生します。

所有する自動車の最高時速が時速300km出るからといって、国内
の道路で飛ばし放題だ、と言うようなもの。

 

認められないものは否認されますし、加算税も発生します。悪質
な場合は脱税として摘発される可能性だってある。

スピード違反をする人は、ほとんどの場合スピード違反の認識が
あって、近くには警察はいないだろう、この程度で捕まったりは
しないだろうと思っているもので。

その目論見が外れて取り締まられてから後悔をします。飲酒運転
だってそうです。違反行為から事故の被害者が出てしまったら、
取り返しがつきません。

 

自営業が本来事業と関係ない経費を計上するとしたら、そうした
覚悟を持って計上しなければならない。

そんな恐ろしい事ができますか?

少なくとも僕はできません。もし指摘されるとしたら、認識の差
からくるものであったり、そもそも認められる範囲から逸脱して
いた場合のみ。

自営業が経費落とし放題と言っている人は、起業家を犯罪者扱い
しているのと同じであるのを認識すべきでしょう。

 

リスクを背負っているから自営では経費が認められるべきだとか、
サラリーマンは税捕捉率が高いから優遇されて当然とか、そんな
感覚自体が間違っていて。

いかに経済に、日本に良い影響を与えられるかどうか、時の政府
が良いと感じる方向と合っているかどうかで天秤が傾くだけ。

少なくとも2018年度税制改正では、年収800万円~900万円以上
のサラリーマンが他と比べて優遇されている、との認識を政府が
持ち、調整をしようとしているのは確かな話。

 

実際に優遇されているかどうかはともかく、そう判断をしている
のは間違いない。政治に文句を言うのもいいですが、それ以上に
逃げ道を確保しておくのが優先のような気がします。

自営業者が優遇されていると感じるなら、そうなればいいのです
から。

 

自営のメリットは理想の実現

といっても、前述のように自営だから、起業したからと、税制上
の優遇が貰えるわけではありませんし。

経費を計上しすぎて利益がなければ、事業としては破綻している
とみなされ銀行融資が厳しくなったり、様々な問題が発生しがち
です。

 

結局、どの程度稼げるのか、利益を上げられるのかがポイントで。
税金で取られる以上に稼ぐしかないのが現実なのでしょう。

株式投資など税制上優遇された収入源となり得るものもあります。
経済的に楽になりたいのであれば、それらを活用できるよう自分
を鍛えていくしかありません。

 

もし自営業でメリットを受けているとしたら努力の証拠ですし、
共働きが優遇されるのも労働という努力の結果。

理想を求めて必死に生きることだけが、幸せを引き寄せる道具で
あるように思います。

税制改正で振り回されない自分、家庭を作りましょう。

 

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