不動産投資と経済指標

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暑くなったり涼しくなったり、激しい雨が続いたり日照りが強くなったり。
今年の梅雨時は忙しいです。今夏は冷夏になるそうですが、果たして。

エルニーニョ現象が確認されたそうなので、専門家的にはかなり確信を持って
そうなると予測しているのでしょうけどね。

あくまで予測でしかありませんが、専門家ではない私たちからするとそれを
信じるほかはない訳です。気象情報の場合、嘘の情報を流すことには意味が
ありませんから、当たるも八卦で信じておくのが正解でしょう。

 

今年は冷夏になると予測されるのは、前述のエルニーニョ現象であるとか、
他にも理由が複数あるのだと思います。

何十年ものデータを蓄積し、その経験からシミュレートして冷夏となるに
違いない、と。

いくつかの「指標」を元に議論し、結論を出しているはずです。

 

この指標というもの、どの業界でも絶対に使われているものです。

 

例えば医学では、分かりやすいのは癌治療でしょうか。

癌組織を一部でも全部でも取ってきて、そこから標本を作り、顕微鏡で覗きます。
これを病理検査といいますが、この時に癌組織が正常組織をどの程度侵しているか
を見ることにより、手術で根治可能か、不可能かを診断することができます。

癌組織がどの程度の深さまで浸潤しているかを指標としているんです。

数々の医学研究からここまでやられていると他の臓器へ転移している可能性が高い、
ここまでであればまだ転移していないはずだから根治できる、と判断をすることが
できるようになりました。

指標が無かった時代はきっと、無駄な治療をしすぎてしまったり、不十分な治療しか
行われなかったりしたことでしょう。

指標とは、何かを判断する際に非常に大切なものです。

何事も指標を理解することはとても大切です。

短期的な動きに惑わされない

金融・経済のジャンルでも、不動産投資でも、もちろん指標は大切です。

株式やFXをかじったことがあるなら誰でも聞いたことがあるはず。
アメリカのFOMC(連邦公開市場委員会)の結果で相場が大きく上下する、
なんてことはよくある話。

各種指標が発表されることにより、その指標から今後どうなっていくかを予測し、
何へ投資をするのかを決める判断材料にするのが投資家の一つの仕事です。

 

報道を眺めていると、時々「日本の失業率が何%になった」なんてニュースが
流れたりしていますよね?

あれももちろん一つの指標。といってもよほどインパクトのある数字でなければ
日本の発表した指標で株式や為替が大きく変動することはありませんが。

日本市場の場合は、指標よりも要人の重要発言の方が大きく影響するようです。

 

金融・経済での指標を読む上で一つ意識しておかなければいけないことがあります。

それは投資家が先にその指標の内容をも予測し、市場に織り込んでいること。

指標により未来を予測するのではなく、指標を予測して先に資金を投資してしまう
ことで短期的にお金を稼ごうとする意思が大きく働いていることです。

金融・経済における指標は、それ自体が短期間の変動における「結果」であることを
忘れてはいけません。

 

これが何を意味するかですが、要は「短期間でのブレが必ず出る」ということ。

長期的なトレンドと短期的なトレンドは別物として考えておかなければ、未来予測を
大きく誤ってしまうので気をつけましょう、と。

 

短期的な動きの集合体が長期トレンドであれば、
超短期的な動きの集合体が短期トレンドです。

指標ごとに短期トレンドが発生しますから、一つの指標発表で市場に変動があっても
それが長期トレンドとイコールかといえばそうではない。

時間軸をはっきりと意識しておかなければ、見誤ります。

 

もっと長期的なトレンドに注目を

不動産投資の場合に想定するべきは当然、長期トレンドです。
不動産を扱う以上、数か月程度の短期トレンドはほとんど意味がありません。

巷では日経平均株価が上がっただの下がっただのと報道が大騒ぎをしますが、
不動産投資家にとっては短期的には何も意味のない情報です。

 

もしそこに意味を見出すとすれば、株価や為替の上下を長期的な足で見て、
どのような長期トレンドにあるかを予測する時。

株価、為替は日本の景気がどのような方向にいくであろうかを予測する際に
良い指標となります。それだけでなく、先ほど出た失業率だとか、物価とか、
多くの要素を交えて検討しなければいけませんが。

 

不動産価格の変動も株価のチャートなどから推測できなくもない。

2014年になって以来、年初から日経平均株価は下落しここ最近は停滞しています。
13,000円台に足は突っ込むもののそれ以上は下がることはなく、15,000円台に乗せは
するもののそこから上にはなかなか上がってくれない。

これを月足で不動産価格と重ね合わせて観察してみるとどうか。
何か、関連性が見えてくるのではないでしょうか。

僕は何となく参考にしている部分がありますが、根拠が無いので秘密です。(笑)
ただ、長期トレンド同士ならかなり連動している部分があるのは間違いありません。

 

基本的には経営によりインカムゲインを手に入れていくべきですので、安く買って
収益を出すという基本ができていれば長期トレンドすらも不動産投資では考える
必要が無いなんて考え方もできるのですが。

不動産に投資をしていいものかどうかも含め、このような金融・経済視点からの
考え方をできるようにしておいた方がいいのではないかと最近しきりに感じます。

興味のない方にはしんどい話ですが、意外と楽しいものですよ。是非。

 

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