いつも応援ありがとうございます。
日本経済全体の復興はまだまだ道半ばな状況ではありますが、雇用面では
だいぶ改善してきているようですね。
先月の選挙では正規労働者が減っている、なんて声を多く聞いたような気
がしますが、それも文字通り捉えていいものではないようです。
正規労働者が年々減少するのはある意味当たり前です。定年退職を迎える
年齢層と新卒として就職活動をする年齢層の人数が全く違うのですから。
それほど日本の人口減は深刻であり、労働人口の急減が起こってしまって
いるとの証明に過ぎません。
こんな環境で仕事を増やし、GDPを拡大しようとしているのですから一苦労
するに決まっています。金融・経済の改革も必要ですが、なぜ少子化対策に
本腰を入れようとしないのでしょうか。
僕が最も政治に不信を感じるところはどこかと言われれば、この点です。
減ったら移民を入れれば良いなどと安易な考えでいたのかもしれませんが。
それはともかく、雇用が増えて質も改善しているというのは良いニュース。
世界経済の波もあって紆余曲折はあるものの、悪くない方向へ進んでいる
のが具体的数字で出てきています。
最大のポイントは、来年以降の賃金がどう変動していくか、どの程度増加
していくか、でしょうね。
雇用が増え賃金も増加となると企業の人件費は大幅に増大します。中には
人件費の増加に見合うほどの売り上げを得ることができず、敗れる企業も
少なからず出てくることと思われます。
個々の企業の業績がどうなるかは、経営者次第といえるでしょう。私たち
も見習い程度ですが経営者の端くれ。
この先どのような企業が生き残り、どのような企業が倒産していくのか。
じっくりと観察し、学習していきましょう。
建築業界の見通しは不透明
さて新たに正社員として就職率が高くなったとの事ですが、内容を見ると
土木・建築業で大幅な上昇をしているようです。
昔から非正規労働者率が高い土建業で正社員率が高くなったのは、よほど
現時点で人手不足に困っているのでしょう。
東京オリンピックに向けての準備であるとか、公共事業の増加であるとか
が影響しているのかもしれません。
ただ、先々についてはまだ見通しがはっきりはしていないように思えます。
やはり課題となるのは人口減。人口が増えない限り土木はともかく建築業
の需要は先細りするとしか思えない。
外国人観光客がこのまま順調に増加していけば、観光地の復興や建物修繕、
再開発などである程度の仕事が供給されはするのでしょうけれども。
建築業界にとってのメイン事業の一つである住宅新築は、今後どうなって
いくのでしょうか。
政府は2015年から中古住宅の活用をより一層推進していきます。過去記事
でも軽く触れていますのでご参照下さい。
2014年公示地価が国土交通省より公表。今後の不動産投資への影響は。
これより、リフォーム業については競争が激しくなるであろうと予想され
ます。これは私たちにとって都合が良いですね。
リフォーム業の競争により質の向上、価格の低下など選択肢が広がれば、
不動産投資家として工夫がしやすくなります。これは良いお話です。
今後の不動産のトレンドをどう読むか
が、建築の花形はやはり新築建設工事。新築工事ほど建設業として儲かる
ものはありません。
しかし今後は新築アパートやマンションの建設はハードルがより一層高く
なっていく気がします。
人不足による工事期間の長期化、人件費高騰、円安による資材価格の高騰
など、人と物を大量消費する新築工事はこの先コストが跳ね上がることは
確実。
建設業界にとっては良くても、資本を出す側にとっては判断が難しい。
ここ最近の住宅販売事情が芳しくないのは誰の目にも明らか。新たに住宅
を購入するであろう層が、新築住宅の購入への興味が薄れ始めていること
は確実です。
将来の雇用不安、年金不安などから長期の住宅ローンなんて組みたくない
と考えている面もあるかもしれません。
若い世代は、家計における家賃への割合の引き下げを迫られています。
僕はこのあたり、考えあぐねています。バブル期に建設されたマンション
が老朽化するに当たって、果たして新しく綺麗な建物が今後望まれるのか、
それとも古くても安くしっかりした物件に人気が集まるのか。
マンションを新築することはリスクも高いですが、魅力も感じます。今後
景気が良くなるのならば、安定した収入と高い資産評価が得られる新築の
マンションは選択肢の一つ。
けれども果たして高騰するコストに見合うほどのリターンが得られるのか。
一度始まった低価格志向を覆すほどの商品力が新築マンションにあるのか。
外食産業のように、デフレに悩まされることにならないか。
築古物件の方がやりやすいようにも感じるものの、家賃の下落と維持費の
高騰で安定した経営ができるかに不安が残ります。
この先長期的に安定した事業を行うならば、どうするべきか。
今のところ二極化が進むのかなと考えていますので、どちらも生き残る道
はあると思うのですが。
また大きな額の融資を受けることになると思いますから、焦らずじっくり
業界の様子を見定めるのが今の僕には正解かもしれません。
2015年はトレンドを読む年です。僕の頭ではどこまで推し量れるかは未知
ですが、ステージアップの為にも情報収集と思案を繰り返そうと思います。
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