海外不動産投資をする気が起きない理由

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年明け早々、株価の上下が激しくなっています。

今は主に化石燃料から逃げ出した資金が次の行き場を求めてふらふらと
あっちに行ったりこっちに行ったりしている印象です。

日本株式はアベノミクス以来、ボラが大きくなっています。相変わらず
下落した時はすぐに大きく報道されますが、今のボラリティを考えると
500円程度落ちても自立運動のうちとしか思えません。

 

僕が危惧しているとすれば、現在の日本株式、日経平均株価の変動率は
明らかに外国の影響を強く受けているということ。

外国人投資家の鉄火場となっている感が否めません。

実際、日本株式の売買シェアは外国人投資家(機関投資家、政府筋含む)
が60%を超えていて。

キャピタルゲインを得ることを目的とした投機資金が相当に注入されて
いるためにこれほどに株価が大きく上下しています。

NYダウ平均株価に連動して動いている時点で言わずもがな、でしょう。

 

何が問題かといえば、世界経済の低迷の影響を日本株式も大きく受ける
こと、です。

恐らく今年もどこかで「何とか危機」「何とかショック」が発生するで
あろうことは間違いありません。既に逆オイルショックが進行中です。

せっかく株価の上昇で企業の評価額が高まり、資金繰りが改善して日本
も景気回復の入り口が見えてきたばかりだというのに。

ここで水を差されては、また数年間お預けを食うことになる。

 

バブル以降世代にとって、日本はずっと不景気なまま。2002年の2月から
リーマンショック直前までの6年間を「いざなみ景気」と名付け、好景気
であったと定義されていたりしていますが。

金融業界など一部が息巻いていただけで、多くの現役労働者は好景気を
実感してはいなかったのではないでしょうか?

リーマンショックが無ければ、違ったかもしれませんが。

日本の懐かしい風景も大切にしていきたいですね。

金融危機に脆弱な現在の日本経済

僕が最も恐れているのはそれです。

今もまだ庶民、一般の労働者は景気の良さを何も感じられない、景気の
転換点。円の量的緩和に支えられて株価が上昇し、それを資金源として
企業の業績が改善している最中の段階。

その株式を支えている資金の多くが外国資本。しかも、極めて流動性の
高い投機資金がかなり入っている。

 

ここで何かリーマンショックのような強いインパクトのある事件が発生
してしまったら、またあの時のように安全資産への逃避が始まり、円高
株安が逆回しとなって起こる可能性が極めて高い。

幸いなことに今は民主党政権ではありませんので適切な処置が取られる
事となるとは思います。

しかし、回復までにまた数年間必要となることは間違いありません。

 

収益不動産を購入することや金利の面などを考慮すると日本経済が再度
低迷期に突入することはマイナスばかりではありません。

また収益不動産を仕込むチャンスがやってくることになりますから。

 

ただ長い目で見るとそれが本当に喜ばしいことかどうかと言われると、
決して嬉しいことではありません。

僕は不動産投資が本業ではありません。メインである医療の経済は日本
全体の景気の裏打ちがなければ締め付けられる一方ですし、新たに起業
したいと思っても不景気の真っ只中ではリスクが高すぎる。

不動産投資の側面だけを見て考えることは現実的ではないんです。

 

日本経済を強固とするために必要なこと

では今の日本に本当に必要なものは何かといえば、やはり個人を中心と
した投資規模の拡大でしょう。

日本の株式は日本人が買う。所有する。その総額を増やし外国人投資家
の投機的資金の影響力を小さくする。

日本を標的とした外国からの経済攻撃から身を守るために、個人レベル
でも企業レベルでも投資資金をとにかく増やしていく。

それは私たち日本人の利益にも繋がります。

 

麻生金融相が毎度毎度、発言をしては叩かれています。今回も「守銭奴」
の単語ひとつで随分と報道されました。

が、麻生金融相が日本人は貯金しすぎだ、日本企業は内部留保が多すぎ、
と苦言を呈しているのはある意味で正しいと思います。

前述のような意味も含めて。

 

株式でなくとも、引き続き不動産へと投資をしてもいいでしょう。不安
だからと余剰資金を銀行の普通預金やたんす預金などで腐らせておくの
が問題なだけです。

預金の上澄み部分だけを投資に回すだけでも、随分違います。

結局、生活基盤が日本にある以上、日本の景気が良くならなければ生活
は良くなっていきません。少しでも日本の景気回復に貢献することで、
それは自分自身に帰ってきます。

 

円安はこれからも続きます。ごく一部の経済学者の主張しているような
ハイパーインフレになるとの煽りを信じるならば、尚更「円」のままで
持っているのはリスキーなだけ。

何とかショックにより一時的に円高株安が進行しても、日本の株式市場
が国内の資金により支えられる態勢となっていれば、必ず復活できる。

評価額が一時落ちても、今のようにまた株価は上昇します。

 

ですから、不動産でも、株式でも、何でも。国内のものに投資をする事
が、今私たちにできる最大の貢献ではないかと考えます。

銀行に預けっぱなしより、ずっと高い利回りを確保できますしね。

 

と、こんなことを最近の相場の変動を見ていて思いました。早いところ
景気回復して、このような悩みがない日が来るといいのですが。

 

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