若年世代に蔓延る年金、老後への不安。

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最近の20歳代が感じている不安に「年金」が相当上位、アンケートに
よっては第一位になるような状況だとか。

僕なんかは年金なんて貰えないもの、毎月の年金支払いは税金と同じ
と思って支払っており、最初から無いものと考えている為に「不安」
を感じたりはしませんが、気持ちは分かります。

生まれた頃からずっと「不景気だ不景気だ」と言われ続け、一世代上
となる30歳代、特に結婚や再就職などが厳しくなる中盤以降の年代が
就職氷河期であるんです。

将来の、老後の不安を感じないはずも無いでしょう。

 

それに加えて世界経済の不安定化、果ては安全保障を揺るがすような
問題が毎日のように報道されます。

内容がはっきりと理解はできなかったとしても、良いニュースなのか
悪いニュースなのかくらいは肌で感じられるでしょう。

若い世代ほど日本が世界の影響を大きく受けているとの感覚は鋭く、
世界の先行きは暗く、日本はそれに引っ張られるのも間違いない、と
感じるのが当然です。

5年先を見通すのも困難な今、40年以上先は見通せるものではないし、
楽観的でいられる状況ではありません。

現行制度のままでは年金の破綻は目に見えており、恐らくは制度改革
が近いうちに行われ、ある程度の年収があったり資産を所有している
と年金は受け取れなくなるだろうとの確信が僕にはあります。

またそれは正しいとも思います。社会保障の根底にある意味を考える
と、余裕のある人間から順に諦めてもらうのは致し方ないでしょう。

そうなれば、僕はまず間違いなく年金を受け取れません。それもあり
「年金は貰えない」事を前提に人生設計しています。

 

自分の両親や祖父母が受け取っている年金と生活保護者の需給金額の
(数字上の表面的な)格差を見て不公平感を感じ、日本の年金制度に
強い不信感を感じている部分もあるのかもしれません。

景気、経済対策と併せて、必ず日本政府の財政問題がクローズアップ
されるのも将来の不安を煽る大きな誘引です。

新興国の経済的台頭による日本に対する自信の喪失なんてものもある
のでしょうか。

後は、情報が得やすくなった分だけ生活水準が上昇してしまった事、
及び増税などによる支出増加から貯蓄を思うようにできずにいるのも
理由であると思われます。

 

ともかく、若い人にとって老後不安は比重の大きな問題であり、景気
も少子化も解決したいならば、政治家にも官僚にも重視して頂きたい
ところですね。

どちらも老後の不安などとはかけ離れているので、どこまで実感して
頂けるかがとても心配ですけれども。

不安があると守りに入ってしまうのは当然ですが……。

現状の年金制度はどう見ても……

個人的な考え方としては、老後の心配するくらいなら今のうちにお金
を貯められるよう努力したり、一生仕事を続けられるように楽しいと
思える事を仕事にするよう頑張ったりするべきだろうと思いますが。

一般的にはなかなかできる事ではないようで。努力ができるのも才能
のうちだなんて言葉が根付いてしまう始末。

真面目に人生について考えるきっかけがあれば、努力なんぞ誰だって
いくらでもできるはずなのですけれども、目の前の仕事をこなすだけ
で精一杯の若者には荷が重いのも確かな話です。

願わくば、早いうちに気がついて欲しいもの。

 

年金不安は、政治に任せておいても絶対に解決しません。これは断言
できます。現代日本において完璧な年金制度を作るなんて不可能です。

もし景気が回復して順調に現役労働者の賃金が上昇傾向にあっても、
同時にインフレが発生し年金受給額は引き上げざるを得なくなります。

国民の負担無く年金財源を増やす為には徹底した投資益の確保が必須
ですが、そんな都合良くはいきません。そんな不安定なものを頼って
制度作りをする訳にはいかない事くらい誰でも理解しているでしょう。

恒久財源を増やす為に年金の掛け金を増加させれば、景気に水を差し
デフレを再燃させかねません。

 

年金制度は、既に詰んでいます。もはや老後の不安は自分で解消する
しかない時代です。

介護負担なども増え続ける一方の今、若者がお金を贅沢品に使わない
のは当然。今の生活を無駄遣いして豪勢にするよりも、将来の不安を
少しでも緩和させる方がよほど重要なんです。

 

年金などいらないと言えるように

若者世代が老後の不安を抱えているのは当たり前で、ですから今から
でも自分で不安を取り除くべく努力をすべきだ、との主張を繰り返し
してきています。

不動産投資が極めて年金不安を解消する為に有効であるのも理解して
いますので、多くの人にお勧めをさせていただいています。

 

が、年金不安を解消する為に不動産投資へ興味を持つのは危ういとも
感じます。

ネガティブな動機から始まった事業は失敗しやすいように感じる為。

攻めるべきところで攻められず、リスクを取るべきところでリスクを
避けてしまい、結果として稼ぎの出ない投資にしかなりません。

 

果ては、業者の「年金代わりに」などというセールストークにやられ
外的要因で不動産価格が上昇しない限りは損しかないような不動産を
購入してしまったり。

不安を解消する、代償する目的での行動は、間違えるケースが多いと
思いませんか?

 

せっかく事業をスタートしたり、不動産投資を始めたりと人生の転機
となる行動を取ろうと思っているんです。

せめてその理由はポジティブなものでなければいけないでしょう。

老後不安、年金不安を感じるのは理解できますが、是非とも「そんな
不安など意味の無いものにしてやる」くらいの気持ちで挑戦する人間
となって欲しいものです。

 

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