不動産バブル到来? 果たしてそれは喜ばしいことか。

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よく投資向け不動産の煽り言葉、キャッチコピーに、
「不動産バブル再び!?」「バブル時代をもう一度!」
なんて文句が並ぶことがあります。

広告だけを見ると、またいい加減なことを言っているなと
同じ不動産業に携わる人間として恥ずかしくなりますが。

 

まあでも、この煽り文句をキャッチコピーとして
使いたくなる理由は分かります。

僕も、高度経済成長時代の雰囲気を感じてみたい、
バブルの絶頂期に逃げ切った人を羨ましい、と
思ったりすることがありますから。

 

といっても、バブルは崩壊までがワンセット。
ギャンブルと同じで、勝ち逃げに成功をした人だけが
大儲けし、残された人は皆損をします。

損切りできずに決断が遅れれば遅れるほど、
損失額は増えていく。それがバブルの末路です。

弾けないバブルはありません。バブルとどう向き合っていくかが問題です。

バブルは身近に潜むもの

これまで幾度となく、世界中でバブルが形成されては
破裂を繰り返してきました。

細かいものに目を向けると、日本でもいわゆるバブル崩壊以後、
何度も○○バブルが形成されては崩壊をしています。

何度かお伝えしたように、不動産バブルも2007-2008年頃に
小さなものが発生しては弾けましたね。これは、過去10年程の
不動産価格の推移を見てみると分かると思います。

 

他にも、例えばソーシャルゲームバブル。

ガチャシステムが一部の人々に流行り、コンプガチャシステムが
爆発的な熱狂を生みました。

グリー、DeNAという二つのベンチャー企業が最前線に立ち、
この世の春を謳歌しましたが、それも今は昔。

 

任天堂の倒し方知ってますよなどという発言で話題を読んだ
GREEはついに大阪オフィスの閉鎖や社員への退職勧奨を
するまでに至りました。

DeNAも横浜ベイスターズを取得するまでになりましたが、
今や「パズドラ」を抱えるガンホーに押されています。

そのガンホーも、パズドラの次がまだ見えず、
次世代に取って変わられる時が近づいています。

 

ネット関連では、mixiもバブルと言えましたね。
日本のSNSの雄であったmixiも通期で赤字。

資金に余裕はあり、バブルを乗り越えられる可能性は
ありますが、今後厳しい選択を迫られるでしょう。

 

こうして「バブル」というものを冷静に見つめてみると、
決して珍しいものではないことが分かります。

バブル形成、バブル崩壊を繰り返して市場は発達をするもの。
ただ、あまりにも大きなものや、金融に多大な影響が及ぶものは
余波が大きいから気をつけなければいけないのだ、と。

 

バブルに期待するという意味

ただし、市場から見れば小さなバブルでも当事者にとっては影響大。

ソーシャルゲームバブル期に入社した若手開発者たちは
リストラにより天国から地獄。

2008年の不動産プチバブルの崩壊で大損し、多額の債務を
背負ってしまったり自己破産する羽目になった人もいます。

逆に、暴落寸前で市場から逃げ出し、大きな資産を築くことに
成功した方も多いかと思います。

 

バブルというのは、言ってみれば落下の瞬間まで乗っていては
いけないジェットコースター。

一方通行の上昇トレンドが続く中、どこが頂点であるかは
誰にも分からない。もっといける、まだいけると粘りつつ、
できるだけ高いところで脱出した人が高得点のゲームです。

 

ギャンブルと同じですね。

ハイアンドローというトランプゲーム、知っていますか?
ドラゴンクエストのカジノでもあったと思います。

勝ったらダブルアップして更に倍を狙うんですが、
止め時が難しい。

もう一回くらいいけるかもしれない、
あと一回勝てば目標に届く。

そんな思いが邪魔して、いったん退けばいいのに継続し、
負けてそこまでの勝ちがパーになってしまう。

 

バブルを期待するというのは、そんなチキンレースに参加を
したいといっているようなもので、確かに夢はありますが
想像をするようないいものでは決してありません。

しかも不動産は、株などと違って利益確定に時間が掛かります。
売却したいと思ってその日に売れたりしませんから。

バブルで稼ぎたいのなら、株が一番いいんじゃないんでしょうか。
税金も安いですし。新興国の株を探せば、常にどこかでバブルが
形成されていますよ。

 

今が一番居心地のよい不動産投資市場

正直言って、不動産投資は今くらいのデフレ停滞が、
一番居心地がいいんじゃないのかなぁと思ってしまいます。

よほどのことがなければこれ以上は地価が下がらないし、
じりじり家賃は下がるけれどもそれは日本では当たり前。

しかも、もしかしたらいつか景気が回復して家賃も不動産価格も
上昇し、資産家になれるかもしれないという夢が持てます。

地価が高騰してしまうと、サラリーマンではなかなか
不動産に手が出なくなってしまう。特に都市部では。

 

バブルが来たら来たで、お祭りのようになるし既に不動産を
いくつか抱えている僕は恩恵には預かれますが。

その後の立ち回りが難しくなってしまいます。

そうなったらそうなったで、変化に対応して自分を
進化させなければどちらにしろ先はありませんが。

 

でも今しばらくは、もう少しこの状況が続いてくれると
大変ありがたいと思っています。

願わくば、あなたもその波に共に乗れますように。

バブルなんて言葉に惑わされず、着実な投資の道を
歩んでいきましょう。

 

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