海外不動産に挑戦する気がない理由【2】

この記事は3分で読めます

いつも応援ありがとうございます。



 

引き続き、何故僕は海外不動産投資をする気がないのか、
ということですが。

 

新興国への不動産投資、なかなかに魅力的です。
マレーシアやミャンマーなどがそれに当たります。

利回りはものすごく高いし、経済成長率が大きいのでインフレ率も高く、
大きな収益を上げられます。

 

融資返済さえ終わってしまえばリスクがほぼない、というのは
日本における不動産投資と同じです。

利回りが高く、キャピタルゲインも狙えるならば融資返済なんて
あっという間に終わりますから、その分リスクが低いと言い換える
ことすらできます。

日本の収益不動産に20年、30年という長期の融資を受けるより、
よほど気楽で安全かもしれません。

 

そんな強いメリットがあっても、ちょっと僕は海外不動産投資に
踏み切ろうと思うことができません。

その根本には、文化の違いがあります。

 

言葉と宗教観の違い

当然ながら、まずは言葉の壁が大きく立ち塞がっています。

僕は英語すら苦手ですので、それ以前の問題なのですが。
たとえ英語を必死に勉強して、日常会話に困ることがない程度まで
語学力を高めることができたとしても。

言葉の壁が無くなったとしても、海外不動産投資に挑戦しようとは
思えません。

 

言葉には文化の違いが出るからです。

日本語で日本人と話していても、誤解というものは生じます。
それはあらゆる言語で発生しているでしょう。

そこに、翻訳という手順を挟んだらどうなるか。

細かいニュアンスを正確に理解したり、伝えたりすることは困難です。

 

今日の海外との政治的な摩擦は、意図的な面もあるでしょうが
「翻訳」が問題を起こす一因になっているのは間違いない。

ついこの間もダボス会議での安倍総理の「英独発言」で、翻訳による
ニュアンスの変化が問題になっていました。

プロでもこうなのですから、僕にはその壁を越える自信は全くありません。

 

言葉がネイティブ並であっても、もう一つの壁があります。
文化的な意識の差です。

宗教観の差といってもいいでしょう。

 

宗教観の違いが誤解や諍いの大きな原因であることは歴史が証明しています。
自分が当たり前だと思っていることが相手にとっては本当に意味が分からない
なんてことは、異文化間の接触では日常茶飯事。

下手すると個人間であっても殺人事件にまで発展することすら
決して稀なことではありません。

そんな環境で親しい友人同士ならいざ知らず、不特定多数とのやりとりを、
それもお金の話をしなければいけないなんて、僕には怖くてできません。

お金を積まれても嫌です。

 

文化の違いまでしっかり分かって海外不動産投資を進められる方は、
とても素晴らしいと思います。

本当に羨ましいことです。

香港のアパート

法律や慣習の違い

もう一つの大きな壁は、法的・慣習的な問題

 

例えば不動産バブルに沸く中国。
中国では土地を個人で所有することはできません。

中国の土地はすべて国家所有もしくは農民の集団所有とされていて、
個人はあくまでもそれを「借りて」いる、という形になっています。

中国の土地の売買は、土地使用権を売買しているだけなんです。
しっかり期限が決められており、期限がきたら国に返還しなければいけません。

 

また、建物の慣習についてもだいぶ違います。

中国で建てられた投資用住宅は、内装が全くされていません。
内装は部屋を使用する人間が自分でするものだそうです。

だから、中国の投資用住宅はコンクリート打ちっぱなしのものばかり。
日本人からしてみるとびっくりですよね。

あくまで聞いた話なのでどこまでが真実でどこまでが大げさなのかは
ちょっと判断がつきませんが、日本とだいぶ違うことだけは確かです。

 

こういった法律的な違いや商習慣などの違いが、
僕を海外不動産投資から遠ざけます。

投資のために海外の文化を理解したり研究したりする努力は
今の僕にはちょっとできそうもありません。
言葉すら間々ならないのですから尚更です。

 

何だかんだ、慣れた日本が一番

ばっさり言ってしまうと、「言葉は分からないし文化も知らないし
なんか怖いしめんどくさいから嫌」といったところですかね。(笑)

身も蓋もない感じですが、投資はそれなりに難しい判断を迫られる
ものですから、中途半端でやりたいとは思いません。

逆だってあるみたいですよ。海外企業が日本市場に参入しようとしても
文化や法律の壁でうまくいかずに落胆している、なんて。

よく話題になっていますよね。「非関税障壁」なんて言葉を作ってまで
日本が悪いということにしたいようですが。

 

医療業界でもありました。製薬業界の「接待の自粛」。
あれは外資系企業が日本の商習慣を潰して自分たちに有利な
土俵を作りたいがために言い出したことです。

接待というのは日本古来からの商習慣ですよね。

こちらにとっては接待なんて合ってもなくても構いませんが、
製薬企業にとっては大打撃です。何しろ、どうやって営業を
していけばいいのかのノウハウがありませんから。

 

ともかく、そんなことで海外不動産投資に参入しようとは今のところ
全く考えていません。

日本の不動産に投資をすることで日本経済のために役立っている、
という感覚も持てますし、僕は日本国内だけで十分です。

僕は日本が大好きですので。

 

海外不動産投資に挑戦したい、と考えている方は是非勉強して下さい。
ただ、ノウハウ本を読むだけじゃ駄目ですよ。

言葉、地理、歴史、宗教、人、気候、その他諸々。
あらゆることを勉強することをお勧めします。
可能なら現地に住んでみた方がいいかもしれませんね。

僕にはできそうもありません。

 

宜しければブログランキングも応援クリックお願いします。


  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

関連記事

  1. 招かれた幸福を掴みに行くのは自分自身。
  2. 目標に狙いを定められていますか?
  3. 人脈の輪は最強の武器
  4. 努力しても上手くいかないことはいくらでもありますが、では成功した人との違いは何でしょうか?
  5. 裏ドラ期待はちょっと勝ち目が薄くありませんか?
  6. 生活保護受給者にとっては冬の時代が来るのでしょうか?
  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

このサイトについて

不動産投資を中心に、金融・経済、そしてビジネスについてコラムを書いています。

きりのきについて


人気ブログランキング参加中です。お楽しみ頂けたら応援お願い致します。



楽待不動産投資新聞様にて時々コラムを書かせて頂いております。

2014年4月不動産投資を始める際に最も重要なリスクヘッジの仕方。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る