海外不動産に挑戦する気がない理由【1】

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自分だけの投資法を決める5つの価値観

 

中国シャドーバンキング問題が遅効性の毒のように
中国経済を冒しはじめました。

「影の銀行」初のデフォルトか=安易な資金調達、投資家押し掛け―中国

金額は500億円強といったところで、中国の経済規模を考えれば大した額では
ありませんが、問題はこの銀行が4大国営銀行の一つだということ。

中国共産党がバックにいるということで随分と無理なことをしている
可能性があります。もしデフォルトに陥ったとしたら、処理の仕方に
よっては連鎖的な爆発のきっかけになりかねません。

中国は悪性の不動産バブルの頂上付近にいますから、破綻が連鎖したら
世界的な大恐慌へと突入する可能性すらありますね。

 

その後の報道でデフォルト回避へ、なんてニュースも出ていましたが、
中国のことですから報道内容自体信用ならず。

救済したらバブルは過熱し、救済しなければバブルが弾けるという、
どちらにいっても世界経済に禍根を残す結果となるかもしれません。

償還期限は1月31日ということですから、遠からず結果が出ます。

さて、どうなることやら。

 

こういった不透明性もあり、僕は海外不動産投資については
現時点ではしないと決めています。

海外への投資に否定的な見解を持っているのではありません。

むしろ、躊躇なく海外不動産投資へ踏み切れる方が
羨ましいと感じることもあります。

日本の不動産は、将来性という意味では海外の不動産に比較すると
資産性も収益性も低いですから。

 

日本の資産の安全性

日本は先進国ですので、基本的には経済の伸び代は小さいです。
また世界的に日本の資産は「安全資産」という扱いをされています。

安全資産とは、リスクが低い資産のこと。
この場合のリスクとは、経済が低迷したとしても価値が大幅に
下がることは考えにくい、ということです。

 

日本円なんて代表的ですね。金融危機だの、リーマンショックだのが
発生するたびに円高に振れます。

これは日本円が安全資産として認識されているからです。
経済の先行きに不安を感じた時にリスク資産を手放し安全資産を
買う動きが出て円高になるのは最早恒例行事となっています。

通貨でいえば他にはスイスフランなんかも日本円と同じような
動きをしますね。ただ、スイスは不当なフラン高に対しては
断固として対抗すべく介入することでも有名ですが。

 

ただ、投資の世界というのは恐ろしいもので、そういう値動きが
予想されるとそこを狙って市場を荒らし、稼ごうとする存在がいます。

一部の投資ファンドや機関投資家です。その投機的な動きは
世界経済を混乱させる一因となっており、あまり歓迎できる
ものではありません。

合法的なものであれば止める手立てもありませんが……。

 

日本もかつて狙われたことがあります。
イラク情勢が悪化した時です。

あの時はファンドが円高ドル安を見込んで大量の円買いをしました。
つい一昨年までの超円高で日本が苦しんだように、円の暴騰を
意図的に誘発されそうになったんです。

単純に円高になるだけでなく投機で円が暴騰すれば、利益確定で
下落を繰り返し、貨幣価値が不安定になります。

貨幣価値の不安定は国にとって大きな損失です。

日本にとっても例外ではなく、その時は財務省主導の日銀による
為替介入で対抗し、通貨戦争とも言うべき出来事があったことを
覚えている方もいるでしょう。

この辺り、詳しいことを知りたい方は「日銀砲」で検索を
してみると面白いと思います。

 

そんなこともあり、日本円、そして日本資産は、世界の中でも
比較的安全資産であるという扱いを受けています。

日本の土地は安全?

日本の不動産は本当に安全資産?

しかし日本円はともかくとして、日本の不動産が安全資産として
資産価値が高いかというと、長期的にみると疑問が残ります。

立地が良ければ土地に関しては文句はありません。
問題は建物の資産価値の扱い。

米国などでは建物は古くなっても資産価値は減らず、場合によっては
古いほうが価値が高く扱われることがあります。

築100年の建物なんて普通に存在していますし、高値で売買されています。
日本ではよっぽど状態が良くて文化財としての価値がなければ資産価値は
解体費用が掛かる分、マイナスです。

 

今後は日本でも、古い建物の価値を見直そうという動きが広まっては
いますが、いつ頃になったらそれが一般的になるかは不透明。

日本人の新築好きな価値観が変わるにも、数十年の時が必要でしょう。

日本の不動産の資産価値は、長期的に考えれば考えるほど
不安要素ばかりを感じてしまいます。

日本の不動産がどこまで「安全資産」と言えるでしょうか。

まあ、値動きや治安という意味では新興国よりは安全でしょうけれども。

 

そんな風に感じているんだったら、なおさら海外不動産投資への
投資をした方がいいのではないかと思われるかもしれません。

そうです。だから、冒頭で「うらやましい」という書き方をしました。

 

現実的な解として、海外不動産投資が購入対象とできるのであれば、
実際に買う買わないはともかく購入を検討した方が良いに決まっています。

どこかで言いましたが、可能性は広い方がいいからです。

日本だけでなく世界を視野に向ければ、購入できる不動産なんて
何十倍、何百倍にも拡がります。

日本国内だけを見るより、確実に良い物件とであるチャンスが増える。

 

ではどうして海外不動産投資を僕が「しない」と断言しているか。

余談が増えて思わぬ長さになってしまったため、次回に続きます。

 

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