いつも応援ありがとうございます。
金利の話についての続きです。遅れまして申し訳ありません。
忘れておりました。(笑)
これまでは金利が上がった時のためにどのような準備をしておくべきか、
イレギュラーに対してはどのような対応があるのか、についての考え方
を書きました。
最後に話題に上げるのは、今後金利はどうなるのであろうか、です。
最終的に自分がどのような行動を取るべきか、の判断を下すためには
必ず必要な基準があります。
ベネフィットとリスクのバランスです。
リスクをどこまで取るか。これを決めなければ、目の前の投資対象に
資金を投じるかを決めることができません。
薬を飲むときも、効果と副作用のバランスを考えて投与します。
効果を追い求めすぎて副作用が強く出てしまい寿命を縮めてしまっては
何のための治療か分かりません。
ただ、時には副作用のリスクを背負ってでも強い薬を使わざるを得ない
こともあります。ベネフィットとリスクをどうバランス取るか、が医師
としての実力が試されるところです。
物事の判断をする時には常にリスクバランスがついて回るもの。成功者
と失敗者を分けるのはその判断と対処、です。
最後は自分自身の判断次第
現在のテーマは金利の上昇でした。
金利の上昇は不動産投資において「リスク」に分類されます。このリスク
に対してどう対処をしていくか、の話が前回まででした。
では実際に金利は上がるのでしょうか?
これはかなり見解が分かれると思います。そして将来的な予想になります
ので、絶対的な正解はありません。
ネットを調べれば様々な意見と出くわすと思います。上がると主張する方
もいれば上がるはずがないと言う方もいる。
このあたりの予想について、誰が信用できるなんてことはありません。
金融機関のアナリストや経済学者など、金融・経済のプロであっても予想
をしょっちゅう外しているのですから。
何を信用するべきか、については自分自身で決めるしかありません。
最も納得のいく意見を主張している方を信じるでもいいですし、業界の
権威を信用するでもいい。無名でも今まで頼ってきた人を信じてみると
いうのもまた一興。
自分自身の判断しか信用しないというのも正しい意見です。
上がるか上がらないかの二択ですから、少なくとも宝くじを当てるより
よっぽど容易です。
FXと似たようなもの。
さあ、あなたはどちらに張りますか?
せっかくですので僕なりの考え方をここに書いておくこととします。
読んでどう思われるかは、あなた次第です。
政策金利を上げる理由
まずは政策的な面から金利について見ていこうと思います。
現状の金融緩和政策が続くとの前提であれば、将来的に金利は確実に
上昇します。
なぜか。
政策金利を上昇させる時とはどんな時かというと、過度のインフレを
抑制したい時、貨幣価値の下落を抑えたい時です。
金利を上昇させることで市場への資金供給量が減ります。市場のお金が
少なくなればお金の価値は上がり、その分だけインフレが抑制される。
逆にデフレを解消したいならどうするかといえば、今のように金融緩和
をするんですね。
基本的に金融緩和は「金利を下げる」ことにより行われるのが一般的。
ですが日本は遥か昔にこれ以上金利を下げられない状態にしてしまい
ましたので、現在は量的緩和を強烈に行っている、と。
黒田日銀総裁は至って当たり前のことをしているだけなんです。堂々と
宣言して行うには規模が少し大きいだけで。
マイナス金利にするとの方法もありますが、今こそECB(欧州中央銀行)
が今年6月に部分的な導入をしたものの、異例のことであり。
その効果や副作用が不透明であったため、黒田日銀総裁は見送ったのだ
と思われます。
今後の金利がどうなっていくかを予測するためには、このような基礎的
な知識を蓄えることがとても大切。
複雑な話になると僕もまだまだ勉強不足ですが、単純化した金融政策の
イメージくらいは理解しておくことをお勧めします。
金利は景気の調整弁
金利の動向について考えるならばもう一つ知っておかなければいけない
ことがあります。
前項ではインフレ・デフレを調整するための手段として金利の上げ下げ
を行っていると書きました。
ですが、物価を調節するためだけに金利を上下させているのではない事
は誰もが知るところと思います。
金利の調節は景気を良い方向にコントロールすることが最大の目的です。
もっと言えば、お金の流動性のコントロール、ですね。
景気が悪いということは、いわばお金の流動性が落ちているということ。
金利を安くすることでお金を借りたい人にとってはよりお金を借り易く
なります。金利が下がれば住宅ローンを組みたいと思いますよね?
それとともに、現在融資を受けている人にとっての金利負担を引き下げ、
助ける作用があります。
デフレに陥ってしまい収入が下がっていくと、相対的に融資の金利負担
が重くなります。
金利の引き下げが行われれば返済額が減り、返済が楽になります。景気
の悪化による債務不履行、経営破綻を少なくする効果がある。
逆に景気が良すぎるとバブルが大きく膨らんでしまいますので、金融を
引き締めることでそれを押さえつけようとします。金利の上昇も、その
一環です。
金利の上げ下げにはこのように様々な思惑が含まれています。
長くなりましたので次回に続きます。尚、専門的な話になればなるほど
僕の話に間違いが出る可能性が高まりますので、裏付けをご自身で取る
ことをお勧めします。
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私は臆病なので、完全に上がる派ですw
でも、それを計算して買うのは鉄則だと思います。
金利に限らず、法律は政治家の一声でコロっとかわりますもんね。
宅建業法もそうだと思います。大家税なんてのができたり
するかもしれませんし、返済に余裕がないと対処できません。
ありがとうございます。色々な考え方ができますから、どれが正解だと
はっきり言えませんね、本当に。
法律に関しても本当にその通りで。医療業界は2年ごとの診療報酬改定
のたびに激震が走っています。どの業界であっても余裕のある経営を
心掛けなければ、あっという間にやられてしまいますね。