2016年も間近。来年は「己を知る」年にしよう。

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非正社員の労働者に占める割合は、2014年に4割に達しました。

一言で非正社員といっても様々な境遇の方がいて、致し方なく
派遣労働者でいる人から自ら望んで非正社員でいる人もいます。

ですので、このようなニュースにつきものな「雇用環境が悪化
している」との批判は一概にできないと思っています。

働き方が多様化しつつある、が正しいのではないかと。

 

とはいえ、これは日本社会に起きている大きな変化の一つで。
それに「適応」できないと苦しめられる事となるのは確かです。

前述のように致し方なく派遣労働者となった方にとって、現状
の中間搾取が厳しい派遣労働業界において責任は重く、待遇は
悪いという、望まぬ労働環境であるのは確かな話。

政府は正社員化を進めるよう企業助成を拡充していて、環境の
改善を促す施策を取っていますが、果たしてうまくいくのか、
まだまだ未知数でして。

それにしたって、正社員として雇ってもらえるように企業側に
自ら働きかけ、また自らの有能さを見せ付けなければならず。

誰にでも優しい世界ではありません。

 

多様化する、とは選択肢が広がるという事。選択肢が広がった
のならば、選ばなければならない。生き方の選択をしなければ
なりません。

選択するというのは、思った以上に難しい話。これまでの日本
では、難しい選択をしなくても適当に流されていればそれなり
の生活ができましたが、今後はそうはいかない。

 

この問題は、決して致し方なく派遣社員をされている方だけに
用意されたのではなく、正社員として順風な人生を送ってきた
方にも影響を及ぼします。

雇用の自由化や企業の再編は今後も進むと見られ、そのうちに
正社員と非正社員を分かつ壁は境が曖昧になるでしょう。

自身がどのような生き方を望むかを今からはっきりさせ、また
願った通りになるよう己の力で選択をしていかなければ、長く
苦悩を味わう人生となってしまうかもしれない。

 

2016年、己を知る年にしなければならないのかもしれません。

己を知れば迷うことなんて何一つなく、人生の選択ができるはず。

自らが人生を選択する時代

というのも、用意された選択肢から選ぶというのは実のところ
あまり良い環境ではありません。

先ほど、働き方が多様化している、と書きました。政府の労働
規制緩和策によって企業は多様な形態の働き方を労働者に提案
できるようになっています。

先の国会で労働者派遣法改正案が可決されたのは記憶に新しい
のではないでしょうか。

 

しかしこれは派遣労働者の為だけを考えて改正された法案では
ないのは、多くの指摘の通り。

人によっては今よりも更に不都合が生じてしまう可能性を否定
はできない。

雇用側の提案は、雇用側にとって都合の良い提案をしているに
過ぎず、そこからのみしか選択をできないというのは、不都合
に自ら進んで近寄っていくに他ならず。

多様化したようで不自由を強制させられる結果となってしまう。

 

正しい『選択』とは、自ら選択肢を用意して選ぶこと。

働き方も、社会が用意した選択肢から悩んで選ぶのではなく、
社会を見渡してその中から自分が選ぶ選択肢を掘り起こすのが
正解です。

 

最近、出世を望まない若者、との内容の記事を読みました。

賃金や労働環境には満足しているから、出世をして重い責任や
難しい仕事をしたくない、それより自分の時間を大事にしたい
生活を送るんだと。

これはまさに、自らの働き方を掘り起こし、逆に会社側へ選択
を提示している状況。

選択の成功例です。

 

中には投資をして、副業をしてそこから収入が満足いく分だけ
得られているので、との意見も少なくありませんでした。

実力で選択肢を増やし、自分の最も望む選択肢を生み出したと
言えます。己をよく理解していたからこそできたのでしょう。

用意された不自由な多数の選択肢より、自ら用意したひとつの
選択肢を選ぶのが、人生を幸福なものとするのではないか、と
僕は感じています。

 

己を知って正しい選択を

外国人労働者の流入もしてくるであろう今後、良い方向にも、
悪い方向にも道が広がります。

そして単なる労働者である限りは、よほど景気が良くならない
限りは努力をせずとも向こうから良い選択肢が近寄ってくる、
なんて都合の良い環境にはなりません。

 

日本が西側諸国の一員であるのは多くの方が認めるところだと
思います。それはこの先、欧米型の社会へと更に変化を遂げる
のを容認しているのと同じで。

もし労働者としてそれなりの待遇を要求するのならば、今後は
労働生産性をより高めるように実力を高めなければならないし。

労働者としてはほどほどに、でもお金は欲しいというならば、
投資や副業によって価値を生み出せなければいけないし。

ほどほどの賃金、ほどほどの待遇を求めるだけでも、会社側に
それを認めさせるだけの力を持ち合わさなければいけない。

流されるだけでは厳しい結末を迎える社会になっていきます。

 

自分がどのような人生を送りたいかを、よりはっきりとさせて
下さい。

往々にして、流れに身を任せてしまう方は自分について理解を
していないもの。漠然としたイメージのみで生きているもの。

印象派の絵画は素晴らしい美しさを持ちますが、絵はぼんやり
していてもそこにある意志が強いからこそ映えている。

人生観がぼんやりしていては、望む結果とはなりません。

 

もうすぐ2016年の幕開けです。早いうちに、己を知りましょう。
はっきりしなかったイメージを、明確なビジョンとするために。

そうすれば、仕事でも投資でも事業でも、何をすればいいのか
すぐに判断が、選択ができるようになるはずです。

 

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