苦手の克服に大きなビジネスチャンスあり

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人間、得手不得手はどうしても存在します。万能な人間など絶対
に存在しません。そもそも何を以ってして万能というのか。

逆に言えば、あらゆる面で劣っている、なんて事も絶対に無いと
断言できます。人はそれぞれ、その人なりの良いところもあれば
悪いところもある。

あまりに偏った考えの持ち主でなければ、当たり前すぎる話だと
思います。

 

では、どうするのが自分のポテンシャルを最大限に引き出すこと
に繋がるでしょうか。

最近の風潮は、得意分野を伸ばそう、が優勢のような気がします。
子供の教育でも、苦手を克服するよりも得意な分野、好きな事を
伸ばしてあげよう、と。

耳障りは非常に良い話ですが、僕からするとかなり酷な話だな、
と思ってしまいます。

 

得意分野を伸ばすのは正しいと思います。正しいと思いますが、
どうしてもそれ一辺倒になりやすいし、その分野でトップクラス
の活躍ができるのはごく一部。

ボクサーのうち、ボクシングだけで食べていけるのはごく僅かな
才能のある人間だけであるのを考えると、得意分野を伸ばすだけ
にしか力を注がないのは非常に危うい。

ニュースでもスポーツ選手や研究者など、様々な分野で第一線の
活躍をする人にスポットライトが当たりますが、陰に隠れている
人々の方が遥かに多いんです。

日の当たらない人間になってしまうと、下手をすると平均以下の
人生になってしまいかねません。

 

それで満足であればいいのですが、少なくとも僕は嫌です。

ですから、僕は苦手分野の克服にこそ重きを置くべきであろう、
との考えを持っています。

得意分野、好きな分野のことなんて、放っておいても自然に上達
していくもの。好きこそものの上手なれ、と昔から言うように。

一つのことで突出した能力を手に入れるより、総合力の高い人間
に僕はなりたい。そう思って、自己研鑽を重ねています。

苦手なものを克服して総合力のアップを図る

業界の非常識からの離脱

核となる分野は持たなければなりません。が、それだけでは勿体
ない。

核となる分野を更に引き立て、また時に革新的なものになり得る
総合力を手にするために、苦手分野の克服に力を入れています。

「苦手」だけでなく、今まで興味を持っていなかった事も含めて
様々な知識や経験を積み重ね、今の僕を形作っています。楽しさ
ばかりではありませんが、辛さは感じません。

得意分野でうまくいかない時の方が、辛いかもしれませんね。

 

得手不得手は、個人の問題ばかりではありません。業界全体で、
例えばICTの活用が遅れているとかがあれば、それも苦手分野と
言ってもいいでしょう。

医療の世界は正にそのICTの活用が遅れに遅れている分野ですね。
医学部に入学し医師国家試験に合格できたほどの頭脳があっても、
機械が苦手な人は大勢います。若い人でも。

もっとも、医療関係にそうしたものを導入しようとすると法外な
金額をふっかけられるのが、活用が進まない原因なのでしょうが。
医療用となると無意味に何でも高くなりますので。

 

ただ、そうした理由があったとしても、克服しようとしないのは
間違いでしょう。先駆者として問題を乗り越えなければ他の誰か
にいつか先を行かれるのみ。

苦手の克服はチャンスなんです。新しい世界が広がっています。
苦手を克服し自分の核となるものと融合させれば、革新的な何か
が誕生する可能性がある。

業界で苦手なものとなれば、絶好のチャンスでしょう。

 

それに気が付いている僕は、現在修繕計画を進めている真っ只中
の診療所のICT化を進めるべく計画をしています。

セキュリティ関連は専門企業が入りますからシステム面で問題に
なることはないでしょう。物理的に安全となるような院内教育等
に力を入れるつもりです。

加えて少しずつ何かしらのツールなどを用いて、患者サイドとの
コミュニケーションツールとしても活用できるようになれば、と
思います。

ICTの活用によって医療は飛躍的に効率化される余地があるはず
です。

 

苦手の中で創意工夫する

ただ、それを既存の業者が提案しているものを導入するだけでは
克服したことには繋がりませんし、前述のように大金が必要です。
また、効率的には程遠い環境しか構築できないでしょう。

そこを、自分が勉強したり工夫をしたり組み合わせたりと努力を
する。そうしたところから、革新的なものは生まれます。僕は今、
それを目指しています。

 

まあ、医師としての僕なんて平々凡々ですからね。医師としての
能力だけを伸ばそうとしても、大した人間にはなりません。

ですが、平凡な医療の提供も効率的に提供ができるようになる事
で、その質を高められるはずです。効率化が進めばそれだけ一人
の患者を診る時間が増やせるのですから。

また、同じ時間内に多くの患者を診察できるようにもなりますね。
僕が医師として力を発揮するとしたら、そうした総合力を高めて
量も質も底上げする方向性が正しい、と確信があります。

 

最終的には、全国どこでも同じように効率化された医療の提供が
できるようなシステムを構築してみたいと思っています。

それには相当に優秀な人材との出会いが必要でしょうから、実現
は不確かですけれども。

 

得意分野を伸ばすのは大いに結構です。けれども、苦手の克服を
決して疎かにしてはいけないでしょう。誰もやらないなら、自分
がやってしまって下さい。

苦手の中にこそチャンスあり。一歩先を歩きたいと思う人ほど、
この言葉を胸に留めておくことをお勧めします。

 

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