農家と病院と工場と不動産投資

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いつも応援ありがとうございます。



 

だいぶ涼しくなってきましたね。

時々思い出すように暑くなったりと、
気温が安定しないような時もありますが。

これから過ごしやすい季節が始まった……と思ったら
あっという間に寒くなっていきます。

 

仕事上、長野県は軽井沢近辺によく訪れるんですが、
北の方は夜なんか涼しいを通り越して肌寒いくらい。

体調は崩されないように気を付けてください。

 

農業と病院経営の意外な関係

そんな長野県で診療をしていて、先々週くらいから
急に外来患者さんが激減しました。

先々週はたまたまかな、と思っていたんですが、
先週も少なくて。

毎週のように注射されに受診する方もこない。

どうしたのかなと思いつつスタッフさんに聞いてみたら。

 

「時期的に忙しいんじゃないんですかねー」

 

あー、なるほど、と。夏も終わって、収穫の季節ですね。
地方勤務経験はかなりありますが、未だにこの季節感覚には
慣れませんね。すっかり忘れていました。

収穫、そして出荷と、この時期農業はとても忙しい。
どこか痛くても、病院に行く時間すらなかなか取れません。

農家も大変だなぁとか話しながら、ふと思いました。

 

つまりはこの病院の経営は農家依存度が高い。

高齢化が進み、農村から人がいなくなると共に患者数が減り、
経営難となっていくのは明らかじゃないか、と。

他にも工場があったり、ちょっと自動車を走らせると
ちょっとした街があったりはしますが、需要の多くを
農家に期待している環境なのは間違いない。

 

建物がずいぶん老朽化したため、病院の改装計画も
計画をしているようですが、今後10年20年、それ以上と
病院経営を続けていけるのでしょうか。

少なくとも、現在の経営モデルのままでは
かなり厳しい未来が予想されます。

僕はこの病院の経営方針にまるで関わっていませんし、
そう何年もここで働くこともありませんから直接的な
関心はありませんが、地方医療の行く末の厳しさには
戦慄を覚えざるを得ません。

医療費急増で医療改革が絶望的な状況である以上、
新たな経営モデルを模索、成功させる以外には
農業に変化が訪れるのを期待するしかない。

 

土地はありますから、この先農業に改革が起こり
効率化されたシステムができればいいのですが。

農業の会社化が進める以外の選択肢が
僕には思いつきません。

それには若者のパワーと人口増、国の援助、そして
邪魔をする利権組織の解散が必須ですね。
どうなることやら。

農業ビジネスが今後は儲かる気もしますが…。

工場が閉鎖するなんて良くある話

なんか、どこかで聞いた話ですね。

不動産投資でも、一つの施設に依存した物件は
リスクがあるから気を付けなさいとよく言われます。

それを目の当たりにした気分です。

 

この場合は施設ではなく農業人口でしたが、
話としては同じようなもの。農業人口が無くなると
需要が失われ、従来型のビジネスは続けられなくなる。

同じモデルに長く頼り切ったビジネスは
極めて危険であるという好例だと思います。

 

よくニュースになるのは工場。

どこそこに大企業が工場を建てたとか、閉鎖された
といったニュースを聞いたことがあると思います。

 

地方自治体は、工場の誘致なんかは常に行っていて。

大企業の工場が建設されれば雇用も増えるし、人口も増える。
人が集まればそれを目当てにビジネスをする人が集まる。

自治体としては活気が出て税収も増えますから、
喉から手が出るほど欲しい。

工場を誘致するために支援金を出したり、優遇策を考えます。

 

そうやって必死に誘致はしますが、企業側にとっては
誘致時に受けた恩より自社の利益が優先。

工場がマイナスであると判断すれば、容赦なく切り捨てます。
特に大企業は切り捨てに躊躇がありません。

大企業は、工場一つにこだわって本社が傾くことは
自治体レベルでなく国レベルの大問題になることを
よく理解しているからです。

新しく別の工場が必要となればまた他の自治体が誘致合戦を
してくれますし、大企業であれば海外も選択肢にあるのも、
あっさりと切り捨てができる理由でしょう。

大企業の工施設は、想像以上に信用できません。

 

では地域密着型の中小企業であればいいかというと。

いなくなるリスクは低いかもしれませんが、中小企業の欠点は
稼ぎの柱となるビジネスが多くの場合一つだけであること。

日本の製造業の中小企業の技術力は高く、世界シェア100%、
またはそれに近いシェアを誇る部品製造技術を持っている企業が
少なくありません。

素晴らしいことですが、それしかないというのはリスクです。
世の中のちょっとした変化で、収益構造があっさり崩れます。

 

日本では年間10,000件以上の中小企業が
1000万円以上の負債を抱えて倒産しています。

この中には競売行きになった不動産投資家も含まれて
いるのでしょうが、いかに企業の経営が難しいかと共に
一つの企業に需要を頼ったビジネスが危険であるか、
思い知らされます。

 

何故需要があるのかをしっかりとリサーチすること

事前の受給バランスのリサーチは、不動産投資で
成功をする際に最も重要なものの一つです。

ただ単に現在需要がある、将来に渡って需要が見込める
といったことだけでなく、なぜ需要が見込めるのか、
受給バランスに偏りはないのかまで考えましょう。

 

そこまでよく観察すれば、隠された受給バランスの
崩壊リスクに気付くことができるかもしれません。

逆に今は高齢化が進んでいて人口が減少傾向にあっても、
この先は絶対の期待が持てる地方が見つかるかもしれません。

 

徹底したリサーチを行い、考え、想像して下さい。
あらゆる局面を想定することがリスクを減らす基本です。

投資で避けるべきはリスク。
ノーリスク投資を目指しましょう。

 

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