中途半端な結果とならないためには欲求をコントロールすることが大切

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不動産投資で十分利益が上げられるようになってくる頃には生活にも
余裕が出てきます。

生活の余裕は精神的な余裕を生みます。精神的に余裕のある生活は、
非常に理想的なもので。

まさに、私たちが追い求めるものです。

 

が、生活の余裕や精神的な余裕は、問題を起こす原因にもなります。
「欲」を生むからです。

余裕のある生活は、考える時間を与えてくれます。その時間を仕事や
趣味で十分発散できる方はそれでいいのですが、そうでない場合。

その欲は、更にお金を増やそうという金銭的な欲求や、性的な欲求、
美的な欲求などにぶつけられることになりがちです。

今回は、「余裕と余剰資金の使い方」をテーマに記事を書いていこう
と思います。

欲求を抑えるって大変です。

欲求を抑制するために

人間というものは、時間・努力・金が満たされると、要するに時間に
余裕ができ、努力をする必要がなくなり、余剰資金を手に入れると、
次の段階の欲求スイッチが入ります。

次の段階とは、名声、美(性)、快適性、です。

時間、労力、お金に余裕がない間は次の段階の欲求を具体的に、明確
にイメージすることができず、目の前のことで精一杯であるために、
一つの目標に向かってなりふり構わず頑張ることができます。

 

不動産投資は安定期に突入するとその三つが同時に手に入る。経営の
手間は大して掛からないし、破綻リスクは極めて低い。一ヶ月過ぎる
ごとに家賃収入が入り、借入金も減っていく。

すると、急に今までは無かった余裕が生まれ、自分のこれからのこと
を考えることができるようになります。

そこでこの欲求に囚われてしまうと非常にまずい。

 

人にちやほやされたい、より美しくなりたい、富と名声を得たいとの
欲求、欲望は人間を動かす原動力ですが、時にそれは暴走します。

欲望に囚われた政治家が汚職や女性問題で失墜していく姿は、何度も
見たことがあるでしょう。

不動産投資でサラリーマンからの早期リタイアの話題が耐えないのも、
快適性を追い求めた結果です。

 

分不相応な欲求は何とか抑え込んでいただくしかないのが本当ですが、
人間の意思は弱いもの。

確実なのは、間違った道へと入ってしまわないように余裕そのものを
ある程度潰してしまった方がいいのかもしれません。

 

とはいえ、時間的余裕をなくしてしまうのは本意ではありませんし、
人によってはあまり無理な労働をしたくない、できない方も多いと
思います。

最も無理なく、確実に不適切な欲求を満たすためには、余剰資金を
使えなくしてしまうことであると僕は思います。

 

手元の余剰資金を無くしてしまえ

無駄遣いをしよう、ということではありません。

経費支出増やして贅沢をするのは欲求を満たし、税金対策にもなる
一石二鳥の方法じゃないか、との考えをお持ちの方もいらっしゃる
かもしれませんが、残念ながらそれは単に欲を満たしているだけ。

高級車を経費で購入しても減る税金は最大でその半分程度に過ぎず、
また自動車は購入した瞬間に中古となり、その価値は激減します。

 

快適性を目指してはいけない、ということでもありません。

不便さにより仕事効率が落ちているならば、そこを更新することは
効率アップのために投資しているということ。

それは本当の意味の必要経費ですから、不適切な欲求ではない。
程度の問題です。

 

もし欲求を満たすことが「さほど意味のないものだ」と感じるなら、
そのために掛かる時間・労力・お金を別のものに注ぎ込むべきです。

そのために、余剰資金は勢いだけでは使えない状態にしておくこと
がいいのではないか、と。

 

条件として「資産性があって速やかに換金できるもの」が好ましい
と思われます。

例えば株式REITですね。中でも、価値の変動がなるべく小さい、
多少放置をしても大きな損失には繋がらないものがいい。

最近は株価も変動が激しく、当てはまるものを見つけるのは思った
より難しいかもしれませんが。

 

前述で例に挙げた高級車でも、根強いファンのいるスーパーカー等
古くなることで価値が減損しないものはいいかもしれません。

どちらかといえば芸術品に近い扱いをされているものでしょうか。
ちょっと換金しにくいかもしれませんし価値の評価が難しいですが、
ついでに所有欲を満たせるのなら悪くはなさそうです。

 

一番無難なのは当然定期預金ですね。国債投資信託など金融商品
を購入するのもお勧めできます。

東京都が豪ドル建ての都債を発行したりもしました。ちょっと際物
ではありますが、面白いのではないかなとも思います。

 

あくまで余剰資金とはいえ、お金はどこで突然必要となるかを知る
ことができない。

必要となったら少なくとも2週間以内には換金できる、評価額の減損
しないものに現金を替えておくことで、不適切な欲求を満たそうと
してしまうことを防ぐことができます。

 

安全資産の存在意義を知ること

余剰資金を塞いでしまえば、後は残った時間と労力は好きに使えば
いいと思います。

できることなら将来に役立つことへ注ぐのがいいとは思いますが、
そればかりでは疲れてしまいますしリラックスして集中できる趣味
などに活用するのもいいでしょう。

 

余剰資金の投資先は安全で利回りの低いものにしておくのが無難。
利回りが良いとまたつい欲が出てしまって、投資にのめり込んで
しまう危険性がありますから。

そこで損失を出してしまっては意味がありません。

目標はあくまで自分の欲求のコントロール、です。あくまでまだ
不動産投資の安定期に入っただけで、億万長者になったわけでは
ない。無駄にするお金など手元にはありません。

 

完全に自らの感情をコントロールできるような、悟りを開いた人
であれば、こんな面倒なことは不要なんですけどね。

ですが決して自分がそうだとは絶対に思わない方がいいでしょう。
私たちは特別な人間ではないのですから。

 

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