24時間対応に潜むリスク。低減するためには?

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りそな銀行が来年4月からグループ銀行内での振り込み対応を年中無休、
24時間対応とするようですね。

まだグループ銀行内のみの対応ですので利便性が向上するのは極一部の
利用者のみとなりそうですが、これを機に業界で議論が進めばいいなと
思います。

 

個人的には、振込み対応なんて今でもネットでメンテナンス時間以外は
入金指示ができますので、ここを24時間化しても特に大きなメリットは
ないのでは、と思いますが、議論をされることが重要です。

ここから窓口対応を一部の重要なものだけでもいいので拡大する話へと
進んでくれると、事業もよりいっそうやりやすくなるのですが。

24時間対応なんて一人でできるものではありません。

なぜ銀行は早く閉まるのか

銀行や信用金庫も、横並び過ぎるんですよね。どこも平日15時までしか
窓口を開いてくれないので、僕のような仕事時間帯の人間は銀行窓口へ
訪れることはほぼできません。

平日日中に病院から離れるわけにはいきません。昼休みを利用して一瞬
外へ出ることは不可能ではありませんが勤務先の近くに支店がなければ
行けない。そもそも昼は混雑しているので時間も足りません。

たかが銀行へ行くためとの理由で有休を取っていたら、どれほどの患者
さんが困るでしょうか。

 

医療業界もいい加減何とかしろといわれる部分はありますが、診療時間
に関してはかなり充実してきています。

各々の医療機関が独自に診療時間を設定して夜診を行っているところも
ありますし、夜間休日体制について医師会を中心に取りまとめています。

待ち時間が発生してしまったり、地域による差などがあったりはします
が、それでも一律に平日の日中しか開いていない銀行や役所に比べれば
充実した選択肢を用意できていると思います。

ご不満は大いにあることと思いますが。

 

土曜日や休日対応、時間外対応が充実すれば、それこそ起業をしようと
考える人が増えたり、投資をしようと考える人が増えてくるのではない
でしょうか。

多額の利益を出している金融機関が雇用を増やすことにも繋がります。
仕事が増え、経済環境が良くなるきっかけになるかもしれません。

 

ただし、サービスを良くすることで利用者にはデメリットも生じます。

土曜・休日対応をすることで確実に人件費その他の経費は増大。それが
どこへ還るかといえば、利用者の支払う代金です。手数料が高くなる、
預金金利が下がる、貸付金利が上がるなど。

コストアップを利用者が受け入れることができなければ、サービス充実
は不可能です。

 

日本の金融機関ももっと積極的な投資で収益を高めることができれば、
こんな悩みはなくなるのでしょうか。しかしそうなると金融機関の破綻
リスクが上がってしまう。

こうして考えてみると、金融機関のサービス時間延長はかなり複雑な話
のように思えてきますね。

医療は従事者が犠牲になることにより成り立っていますが、どちらかと
言えばそれは医療がおかしいわけで。

社会構造、経済構造全体が変わらなければ実現しないのかもしれません。

 

24時間対応に伴うリスク

24時間365日対応といえば、僕のような入院患者を担当しているような
医師もそうですが、不動産管理もそうです。

不動産管理をするとなると、24時間対応をする覚悟が必要となります。

それもある意味、医師よりも環境は悪い。医師は24時間対応は確かでは
ありますが、多くの場合時間外は当直医が代わりに対応をしてくれます。

当直医師では対応しきれないことが発生した時だけ自分で対応をすれば
いいですし、電話対応だけで終わる内容がほとんど。

 

ですが、不動産管理はそうもいきません。

土日だろうと、夜中だろうと。建物のトラブルが発生する可能性は常に
存在します。事故も、犯罪も、災害も、時間を選びません。

入居者からの電話も休日だろうと関係なく掛かってきます。緊急対応の
ために提示してある管理会社の緊急連絡先へは、喫緊でない内容の電話
も掛かってきてしまうことでしょう。

不動産管理会社を経営されている方には頭が下がります。僕も、夜中の
対応をしていただいて本当に助かりました。

 

収益不動産の自主管理を行うということは、24時間365日対応をする、と
いうことです。

規模が小さい間は問題も起こりにくいとは思いますが、それでも絶対に
大丈夫とはいえません。

当然、所有している戸数及び建物が増えれば増えるほど、発生率は上昇
していきます。

 

自主管理をするならば、トラブルを起こしにくい入居者を選ばなければ
いけないと思いますし、そういった方に好まれるような物件を購入し、
好まれるような部屋作りをしなければいけません。

特にサラリーマンをしていて勤務中にトラブルが発生し、仕事に影響が
出てしまったりしたら、サラリーマンとしての立場も危うくなります。

逆に仕事を優先してしまったことで、損失を出したり、利益を逃したり
するかもしれない。

サラリーマンが不動産投資をすることの隠れたリスクです。

 

人に頼ることはリスク低減に大事なこと

その点、管理会社を入れていると実に安心できます。ほんの僅かな料金
でこれらを全て代行してくれるのですから。おまけにプロとしての助言
までしてくれます。

自主管理は確かにコスト的には優位に立てますし、最終手残りの少ない
不動産投資においてそれは安いものではないことも確かです。

が、そのコストをケチることでより大きな損失が出てしまう可能性も、
十分考慮をしておくべきでしょう。

それも、多大なる手間とストレスを伴って。

 

多様な人を相手にするビジネスですから、人の手に助けてもらうことは
実に重要です。

何でも自分でやろうとせず、方々に頼ってみてはいかがでしょうか。

僕だって、不動産投資においては何事も人に頼ってやっていますから。

 

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