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投資をしようと思った人が一番悩むのは、「本当にこれに投資を
していいのだろうか」ということではないでしょうか。
不動産投資でも、不動産会社で説明を聞いても結局契約をせずに
そのまま帰る事例は多くあります。
もちろんそれは当然の権利であり、当たり前の行為。全く悪いことでは
ありません。中には恫喝をする悪質な事業者もいることでしょうが、
正当な権利を行使しただけですので気にすることはないでしょう。
しかし、恐らくよほどそのような事例は多いのだと思います。
不動産会社が新規顧客を得ようとする時に一番重要視するのは、
目の前の見込み客が本当に買えるのかどうか。
それは属性や自己資金など金銭的な面だけでなく、購入する意思が
あるかどうか、です。まともな不動産会社ほどここを重視します。
不動産売買は時間との戦いです。投資用不動産欲しがっている人は
いくらでもいる。買う気の薄い人を長い時間掛けて何度も何度も
口説き落とす暇なんて不動産会社にはありません。
より積極的な姿勢を示している人が優先されて然るべき。
不安を乗り越える方法に関しては以前も記事にしました。
今回はまた視点を変えてこの問題に取り組んでみようと思います。
お金の価値は常に一定ではない
根底の一つは「損をしたくない」心理。
投資による出費は本来であれば生活には必要のないもの。投資なんて
しなくても今は生きていけるし、不自由なんてありません。
むしろ投資をすることにより手持ちの現金は減りますから、
少ない金額でやりくりをしなければいけなくなる。
投資には不自由さを増す一面があります。
加えて、もし価値が下がったらどうしよう、失敗したらどうしようと
「資産」に対するネガティブなイメージが非常に強い。
お金は数字で表されますから増減が分かりやすく、数字が減った時の
ことを想像しやすいのでしょう。
このタイプの方は、お金に対する感覚を変える必要があります。
お金だって人間が作り出した「モノ」に過ぎません。そしてその価値は
常に変動しています。
為替をかじったことのある方であればイメージしやすいでしょう。
他国の通貨と両替も、同じ金額で多く買えたり少なくなったりする。
数年前、ジンバブエでハイパーインフレーションを興したことは
記憶に新しいところです。
1米ドル=6,400,000,000,000,000,000,000,000,000,000ジンバブエドル。
まあ一言で言うと紙くずですね。
どんなにジンバブエドルを沢山貯蓄していようと、1米ドルも買えなく
なっていたに違いありません。
決して為替だけの問題ではなく。エネルギー、食料、資源、その他全ての
モノやサービスの自給率が100%の国であればインフレなんて何も怖いもの
ではありませんが、そんな国は存在しない。
貯金をしていたって、お金の価値が下がってしまえば損をしていることを
しっかりと認識すべきでしょう。
特に今後の日本では物価が上がる傾向にあります。デフレはインフレほど
急激に進む事態は考えられませんが、インフレはジンバブエやかつての
ドイツ、ハンガリーのように急激に発生することもある。
日本円は高い信用を誇りますし、これは極端な例ですが、物価が上昇を
していけば貯金の価値は下がっていくことを明確に意識をしなければ
いけません。
お金に価値を感じすぎていませんか?
人生の幸せはお金の多寡に依存しません。お金なんて所詮ただの数字。
どれほど自分にとって価値あるモノを集めたか、の方が大切です。
本来の価値は数字で表しきれません。
物差しは、自分自身の心の内にあるはずです。
いったい何が自分にとって損なのかを、もう一度考えてみては
いかがでしょうか。
ありえないなんてことはありえない
もう一つは想像力の欠如。
自分のあるべき未来、受け入れ難い未来をはっきりと想像できていない
ことが大きな原因です。
不動産投資をしようと思ったのですから、何かしらの希望や不安を抱いて
いらっしゃるのでしょう。
しかし、それが明確でないが故に最後の一歩が踏み出せない。
希望を糧とするか、不安を糧とするかは人それぞれ。行動原理になるなら
どちらでも構わないと思います。
それは具体的であればあるほど強力な原動力になる。
例えば今すぐここから逃げ出さないと死んでしまう、そんな未来がはっきり
イメージされているのであれば、制止されようと待機を指示されようと、
すぐにでも飛び出して逃げようとしたはずです。
それが良い結果に繋がるかどうかはともかく。
韓国客船沈没事故で多くの犠牲が出たのは、船の状況が正確に乗客に
伝わらず、危険な状況をイメージできずに素直に待機してしまったのが
大きな原因の一つ。
伝わったら伝わったでパニックが起こり、また大変なことにはなっていたと
思いますが少なくとも今の状況とは違ったでしょう。
人生においても、できる限り具体的に未来の希望ないしは不安をイメージ
することが大切です。
足元が見えない状況下では、そこから逃げ出すよりも待機して
様子を見てしまうのが人間。
であれば、足元の様子がくっきりと見えるようにすればいい。
不動産会社を訪れようと考えたきっかけが必ずあるはずです。
何故不動産投資をしたいのか。よく考え尽くしてください。
また、更に疑問をぶつけて下さい。何故そう思ったのか。
出た答えに7回ほど繰り返して「何故」をぶつけると、きっと自分の
本当の想いが顔を出すに違いありません。
深く、深く考えるべき課題です
よく不動産投資のノウハウ本などに、資産が無くなる訳ではなくて
土地と建物が残るのだからもっと気楽に考えて失敗を恐れず挑戦を
しなさい、なんて軽く書いてありますが。
一歩が踏み込めない方にとって、これはそんな生易しいことでは
決してありません。
軽い言葉で済ませてはいけないほど深い問題です。
ここを正しく解決せねば、何かのきっかけで不動産投資を始める
ことになっても、うまくはいかないように思えます。
不動産投資を始めようと心に誓っているあなたも、既に収益物件を
所有されているあなたも、是非一度この点について深く掘り下げて
みて下さい。
きっと目の前が開け、より具体的な成功が見えてきます。
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