平成も終焉へ。新元号は日本に新しさをもたらすか。

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次々と大手企業の不正が発覚、社会問題化しています。

親会社が企業内を全く統治できていない現実が、こうした混乱を
生んでいるのでしょう。ガバナンス、というのでしたか。

経営の安定化のために有力な企業を取り込むM&Aにより大企業
は更なる肥大化をしてきたのですが、社内政治に対する取り組み
が不十分であったのが災いしているのだと思います。

これから完全に雇用側に回ろうとしている僕としては引き締まる
思いです。

 

これほど不祥事や不正が多数発覚し、それでも日本経済に影響を
しないというのは、やはり日本はとんでもない潜在能力を持って
いるな、と感じます。

税収も来年は58兆円を超える見込みと、金融緩和の効果もあって
徐々に経済が拡大しつつある中、大企業の不正、不祥事の連発が
冷や水になってしまうか心配だったのですが、杞憂のようですね。

それだけ、戦後70年以上に渡り作られてきたものが大きいのだと
改めて認識させられます。

 

そんな中、ついに平成の終焉が迫ってきました。天皇陛下の退位
の時期も具体的に決まり、いよいよか、という雰囲気に。

平成となったのは僕がまだ小学校低学年の頃でした。テレビでは
どのチャンネルも同じ映像を流していたのを強く覚えています。
今思うと、昭和天皇崩御のニュースだったんですが。

生まれは昭和ですが、一番長く生きてきたのはこの平成の時代。
感慨深さを感じます。

 

平成が始まった頃には陛下が元々ある程度の年齢であったためか
「平成は短いのではないか」などと噂されましたが、もう30年。
何も知らない小学生が会社を経営するまでに至れる時間です。

まだ気が早いですが、この30年間が僕の人生において記憶のある
ほぼ全てなのですから、ゆっくりと振り返っていくのも許されて
いいんじゃないでしょうか。

最近、焦燥感に駆られることが多かったのですが、平成の終焉を
意識したら、ちょっと気持ちに変化が出てきました。

 

これまで、とにかく前へ前へと進まなければならない、との想い
を強く抱えておりましたけれども、一度踏み止まって考える時期
が僕にも来ているのかもしれません。

幸い年末は少しだけ休みが取れます。その間、じっくりと平成の
時代を振り返り、これからなすべきことを考えてみる事にします。

新しい元号を皆で祝って迎えたいですね。

元号の変化で変わる感覚

元号が変わったからといって急に時間が進むわけではありません。

所有している収益不動産が急に古くなったり、使えなくなったり
しないのは当たり前の話。なのに、元号が変わると急に古いもの
に見えてきてしまうのは、無視できない心理です。

新元号に変わったら、昭和の時代に作られた建物は「とても古い
物件である」と認識される恐れがあります。

 

もちろん、それが必ずしも「悪い影響」を与えるとは限りません
で、戦略次第では強力な武器にできるため、悲観的になる必要は
ないと思います。

ないと思いますが、新元号に変わり多くの日本人へと未来志向が
植え付けられると、一時的には新しいものが好まれる風潮が出る
のは確実ではないでしょうか。

そのうちにまた懐古主義が台頭するのも確実ですが、新元号元年
が日本人に与える影響を甘く見ない方がいいかもしれません。

 

ここ1,2年で新築された物件は、特に影響を受けるかもしれない
ですね。

平成に建てられた物件と、新元号に建てられた物件。購入者には
心理的に高い壁を感じます。せっかくなら新元号築の物件の方を
購入しよう、そう考える人は少なくないでしょう。

あくまでも僕の推測に過ぎませんが、日本人は験を担ぐのが好き
ですし、新元号はビジネスチャンスとして利用もされるでしょう
からそうした意識を植え付けられていくのは間違いないかな、と。

 

ある程度以上古くなれば価格帯が違い過ぎて、あまり関係はない
と思います。ただ、綺麗にはした方がいいように思います。

せっかくの祝賀ムードで住まいが古く汚いままでは、少々残念だ
と言わざるを得ませんから。

新元号に合わせ、不動産投資家も色々と戦略を練り、経営安定化
に尽力していく必要がありそうです。

 

数年後を見て動くのも大いに有効

もっとも、そんな新元号の祝賀ムードもせいぜい半年から1年で
落ち着いてしまうでしょうし、もしかしたらそれどころではない
事件が起きている可能性もあり。

どうせ逃げられないのですから、手持ちの駒で何ができるのかを
常に考え、長期的な安定経営へと結びつけるのが最も重要である
のはどこまでいっても変わらない。

一時的な好景気は、立ち上がりのきっかけにはなっても、ずっと
背中を支えてくれるものではありませんから。

 

こうした波に乗れそうもない時は、静かに先を見据えて数年後へ
向けた準備に取り掛かるのが一番です。

自民党へと政権交代した後、株式を買えた方は儲かったでしょう。
しかしお金が無かったりでチャンスを逃した方も多いはず。

僕も、分かっていながらも資金不足でした。たとえ不動産投資を
していなかったとしても現金は持ち合わせていませんでしたし。

 

その代わりにこうして数年後を見てコツコツと不動産投資をした
結果、今の資金的余裕があります。株を買って、売って終わり、
よりも定期的な家賃収入が得られる今の方がよほど良い環境で。

誰にでも見えているチャンスよりも、その裏に隠れている数年後
の利益の方が得られるものは多いもの。

自分には関係ないと思わずに、一歩引いた視線で市場を眺めると
きっと思わぬ発見があるはずです。

 

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