「来年こそは頑張ろう」は失敗の始まり

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年末になると「来年こそは頑張ろう」と、声には出さずとも気合を
入れる方が増えてきます。

新年を迎えると『新年の抱負』なる習慣が存在します。

似たような二つですが、性質が全く違いまして。まあ大方は予想が
ついていらっしゃると思いますが、前者は褒められたものではなく、
後者は大変素晴らしい行いです。

昔ながらの風習とは、とても素晴らしいものですね。

 

色々と理由はありますけれども、一番は「意識を高めてから時間が
経過するほどに、かえって精神的には弱気になってしまう」という
点です。

時間が空くと、他に考え事をする余裕ができてしまいます。それは
妥協、不安、怠惰、と目標から遠ざかる方向のベクトルを持つ思考
となってしまう場合が多く。

良く言えば慎重になれているのだ、ともいえますけれども。余裕を
持って慎重に行動するのは良い事だとも言えますが、せっかく明確
になった目標がぼやけてしまうのはどうでしょうか。

目標を見失ってしまうことほど、最大の失敗要因です。どこかへと
移動をする際には誰もが理解している、もはや疑問に思う部分すら
無いはずの事柄が、人生の航海となると分からなくなってしまう。

人生や時間といった概念が形の無いものだからなのかもしれません。
しかし、苦手だなんだと言っている場合ではない。

何しろ、貴方の人生や時間は貴方に一生付きまとってくるものなの
ですから。

 

まず大切なのは、目標の維持。もし抱えている目標を手放して良い
としたら、それは同時に成立が困難な新たな目標を見つけた時だけ。

目標がぼやけてしまうような行動は、禁忌として下さい。

僕も「来年こそ」と思っていたことは失敗し続けているように思います。

気張るより計画を立てる

来年こそは頑張ろう、は典型的な「してはいけない」行動です。

来年頑張りたいなら、何故今から頑張らないのでしょうか。

 

もしも「来年から」が計画のうちならば、何も問題はありません。
年末までは本業の都合でどうしても行動に移せない、例えば留学を
しているとかで物理的に難しいとか。

日本国内の収益不動産が欲しいと考えていて、海外から現地確認も
せずに買い付けをするとしたら、それはあまりにもリスキーです。

「計画通り来年から」はとても素晴らしい行動。計画を立てる時点
で既に行動を開始していますので「来年こそ」とは全く意味合いが
異なります。

 

来年「こそ」と思う時点で、今までの自分に不満点が存在している
のではないでしょうか。

もしそれが他人に対する不満であったら、今すぐ直せ、と言いたく
ならないでしょうか?

来年こそ、と言っているのは自分に対する甘さの表れ。

もしもこの言葉を使っていいタイミングがあるとしたら、大みそか
の夜にベッドの中で眠る瞬間のみ、でしょう。流石の僕も、就寝時
に「今からやるべきだ」などとは言いません。

それにしても、「明日から」と行って欲しいところではありますが。

 

目標が最も明確に見えているのは、目標に対して行動をしたい、と
考えた瞬間です。

何かそう思わせるきっかけが、自分でも気が付かないうちにあった
はずであり、そのチャンスを逃すべきではありません。

 

つまり、「来年こそは」と思った瞬間は、チャンスでもあります。
今まさに一番目標が明確に見えているのですから。

来年こそは、との想いがよぎってしまったら、すぐさま考え直し、
今すぐに始めよう、と切り替えて下さい。

そうすれば、ピンチは一気にチャンスへと切り替わり。考えていた
通り、来年こそは成功へと近づける可能性はグンと高まります。

 

言葉にする事の大切さ

新年の抱負を持たれている方も、油断はしていられません。

毎年子供は、書初めをやらされていますよね。小学生の頃、冬休み
の宿題の一環として提出を求められませんでしたか?

書初めは本来、一年に対する意気込みをより強めるために行う儀式。
新年の抱負は、言葉として発露されてこそ効果が高まります。

心の中で想うだけでは、やや弱い。

 

実際、新年の抱負で「今年こそはダイエットしよう」とあまり人に
伝えたくない目標を立て、結局実行に移せず終わったりした経験を
持つ方は少なくないのではないでしょうか。

人間の心は弱いもの。何か頼れるものがなければ、また見張るもの
がいなければすぐに今が楽な方へ、今が安全な方へと逃げてしまう。

それは当たり前の行動であり、決して恥ずべきことではないです。
ないですが、自分の期待を裏切っているのもまた確かで。

健康の悩みも、お金の悩みも。本格的に問題になるのはもっと先の
話だと思いますが、問題になった時には時既に遅し。自分の為にも
早いうちの解決が求められます。

 

せっかく「今年の抱負」という形で危機感をストレスのない程度に
感じられたのですから、何としてでもチャンスを生かしたい。

ですので、どのような形でもいいので「言葉」にしましょう。抱負
を、可能な限り具体的に。

誰かに相談するでも、ノートに書くでも、ブログのネタにするでも、
何でも。

 

言葉にするのは意外と難しいもので、それだけでも相当に頭も気も
使います。

その分だけ、レベルアップが図られますから。ステージを上げるに
自身の能力向上は必須。自分に厳しく、努力をしましょう。

言葉にできたなら、後は書いたことを計画通り、実行していくだけ
なのですから。

 

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