5年間で名実ともに実力をつけ、理想の現実化に踏み出すべし。

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不動産投資に何を期待するかは人それぞれかと思います。

どのくらいの年収が欲しいとか、不労所得を獲得したいとか、経費
というものを使えるようになりたいとか、仕事を辞めるきっかけと
したいとか。

いずれにしろ、殆どの方の根底に「現時点で己の境遇への不満」が
あるのでしょう。そうでなければリスクのある不動産投資を始める
なんて発想にはなりません。

 

僕も不満というか、将来への不安や高い目標があって不動産投資を
開始するに至りました。妻所有区分マンションとその負債は、投資
を真面目に考え始めた入口に過ぎません。

入口をくぐった先にあった、後戻りのできない迷路を攻略しようと
恐怖を克服させたのは、不動産投資への期待が恐怖を上回ったため
です。

不動産投資を始めれば現状の厳しい状況を乗り越えられる、と。

 

実際、僕は今になってようやく効果が出ています。様々なところで
お金が入用になって、それに対しこれまで得たキャッシュフローの
一部を利用しピンチを凌いでいます。

今後の診療所の改装時にも頭金や融資を借り入れる資産エビデンス
として活用機会は増えていく予定です。

全部を使うわけにはいきません。不動産もどうなるか分かりません
ので、ある程度まとまった資金を残しておかなければいけない。

けれども、ある程度利用してもまだ十分余力を残せています。僕が
描いていた理想的な状況がここにできあがりました。こうなれば、
後は僕自身が頑張るだけです。

 

ここまでで、5年。ようやくです。不動産投資は確かに僕の期待に
応えてくれました。

実際、どんなに上手くやってもゼロから始めて資産的に安定する迄
には平均5年はかかるだろう、と思います。短期的にはむしろお金
の悩みは増えるほど。

融資に思ったほどのリスクはありませんが、多額の融資を抱えた事
から受ける不安はそれなりにありますから、それをまず先に解消を
しなければなりません。

不動産投資に期待する効果が実現するには相応の時間が必要である
のは、重々意識をしておかなければいけない事実です。

 

だからこそ僕は繰り返し「贅沢をしたい」とか「アーリーリタイア」
を動機として不動産投資を始めるのに対して警鐘を鳴らしています。

得てしてそういった思考は短絡的になってしまいがちですから。

日々の積み重ねが5年後には実力になります。

当初5年は力を蓄える期間

それに加えて、収益不動産から得られる純利益はさほどではない点
にも十分承知しておかなければいけません。

1億円の借金を背負って、毎年得られる利益はいくらでしょうか。

 

例えば計算しやすいようにフルローン、利回り10%と仮定しますが、
家賃収入は年間で最大1000万円です。年間返済額が400万円として
残りは600万円。実際にはここに更に金利が乗ります。

不動産の運用には経費も掛かりますし空室ができたりもしますので、
実際に得られるお金はもっと少なくなりますから、手残りはさらに
縮小してしまいますよね。

仮に7割として700万円ですから、返済後の残りは300万円。これを
12か月で割ると毎月の手残りは?

ついでにここには税金も掛かるのをお忘れなく。将来の修繕費用も
貯めておかなければいけない。

 

元本が毎月減っていきますので、この数字以上に利益は出ています
けれども、それは動かしようのないお金で、贅沢に使ったり生活費
として捻出できるものではありません。

何も大した仕事もせずに毎月これだけの収入が増えるなら願ったり
でしょうし、5年も経てばかなりの利益が蓄積しますので、投資と
しては決して悪くはない。

悪いどころか、年300万円というとサラリーマン一人が自分のため
に給料をすべて提供してくれているようなもの。大変な利益です。

 

しかし、その程度の金額では人生に何の変化も起こりません。

年収500万円の方と年収800万円の方で生活に違いがあると考えて
いるとしたら、それは幻想です。1000万円であっても然り。

実際に年収が増えても、その程度のレベルではせいぜい無駄遣いが
増やせる程度。それも収入の根拠の裏に借金が存在するとしたら、
無駄遣いですらしている余裕などないのは明白です。

 

借金があっても金融資産の裏付けがあればなんとかなります。その
金融資産がある程度落ち着いてくるのが5年前後だろう、と5年の時
が流れた僕は実感しました。

そこからは、売却などを上手くすれば更に加速させられますので、
一気に生活が変わっていく可能性があります。僕はそのリソースを
診療所経営に注ぎ込んでいて、実際の変化が起こっている、と。

5年間で力が付いたのだと表現してもいいかもしれません。

 

長いようで短い5年の月日

不動産投資は私たちの期待に応える力を持っていますが、あくまで
投資家自身が裏切らなければ、の話。

収益不動産の力を引き出すのは躍進を願う私たち自身に他ならない。

新たに不動産投資の世界に足を踏み入れようと考えるなら、まず5年
気を引き締め続ける覚悟をしておいた方が、自分のためでしょう。

 

5年、過ぎてしまえば早いものですが実際にはかなり長い。生まれた
ばかりの子供が物心ついてしまうほどに。

そのくらいの覚悟ができなければ、不動産投資に手を出すべきでは
なく。

逆にいえばその覚悟さえあれば、不動産投資は私たちに夢を与えて
くれる素晴らしいツールになるはずです。

 

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