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株やFXと比較して、不動産投資にはどのようなデメリットがあるか。
前回は3つ挙げました。
メリットが6つでしたので、こちらももう3つ挙げておこうと思います。
不動産投資のデメリット
4.ポジションをすぐに閉じれない
後々損をすることになりそうだから、利益を確定したいから、損切りしたいから、
一度整理をしたいから、面倒だから、何となく。
株やFXでは、ポジションを閉じるのは実に簡単です。
建てたポジションを売る(買う)だけで終了。今時ワンクリックです。
すぐにお金が必要になったからポジションを閉じて現金を引き出すことも
実に簡単。長くて数日あれば間に合います。
不動産投資ではそうはいきません。
お金が必要となったから売却しようと思っても、売れるまで3ヶ月程度は
掛かるのが普通です。高く売りたいならば半年~1年は考えた方がいい。
不動産売買は裁量取引ですから、売り急ぐと足元を見られます。
来週までに突然お金を用意しなければいけなくなった時、
不動産は何の役にも立ちません。
またそのような時のために余分にお金を残すようにしておかねばならず、
資金の流動性は低下します。
現金が潤沢になってくれば収益不動産ほど良い資産はありませんが、
現金が少ない間は扱いが難しい資産でもあります。
5.多くのことに気を使う
賃貸管理は管理会社に、税務・会計は税理士に、リフォームは業者に、
とおまかせできる体制を整えることができれば、手間は掛かりません。
ただそれは時間を取られないだけのことで、何も考えなくてよいかと
いえばそれは全く間違っています。
むしろ、考えるべきことは多い。
株やFXでも考えるべきことはたくさんあります。世界情勢や経済から
指標がどうなるか、決算はどうだといった個別のことまで。
でも結局は、最終的にそれが上がるか下がるかのどちらに集約をして
くるかを判断するだけでいい。
時間軸さえ勘違いしなければ単純なものです。簡単ではありませんが。
不動産投資は気に掛けなければいけない方向が多岐に渡ります。
税金の話、融資の話、経費の話、入居率の話、その他様々なジャンルが
あり、またそれぞれに奥深い複雑な内容が絡み合っている。
それを総合して、最終的な利益を最大化しなければいけません。
実働部分はプロに任せることで解決できますが、全体を把握して最良の
判断を下せるブレーンは自分だけ。
そのためには常日頃から全てを把握し、可能な限り正しい判断を下せる
ように気を使わねばなりません。
満員電車の中でもできることですから時間は拘束されませんが、
頭を使いますから精神的な疲労は結構なものです。
6.拡大せざるを得ない
株やFXと異なり、収益不動産は「一生持ちっぱなし」が難しい。
データで扱う株券や為替と違って建物は古くなっていくからです。
リーマンショックの大底で取ったロングポジション(買い玉)は、
物凄いお宝です。当面はそこまで株価が落ちることはありませんから
景気が安定していればずっと持っていてもいいでしょう。
もちろん、市場は何が起こるか分かりませんから決して油断をしては
いけませんが。
対して収益不動産はというと、土地については不動産バブル崩壊の大底で
購入できた東京都心の土地はお宝といっていいでしょう。
それでも固定資産税が掛かりますから維持をするためにその土地を貸すなり
して収益を上げる仕組みを作らないとしんどいものがありますが。
それが住居であったりオフィスであったり、建物が必要であったとすれば
『老朽化』からは決して逃げられません。
私たちのように都心の一等地を購入できず、地価すら不安定な不動産しか
購入できないのなら尚更です。
古くなれば収入は減り、支出は増えます。マンションを潰して建て直しとなれば、
下手をするとそれまでの利益が全て吹っ飛ぶ程の費用が掛かるかもしれません。
1年経つ毎に全体を見直し、今後苦しくなりそうなものは整理し、代わりに
新たな収益不動産を取得する。不動産投資で数十年に渡り利益を得続けようと
するならば、拡大戦略を常に検討していかなければならない。
一定の資金さえ残しておけばいい証拠金取引の株やFXとは大きく異なります。
メリットが多く、デメリットが少ない投資法を選ぶ
掘り下げればメリットもデメリットもまだまだ出てきそうですが、2年ちょっと
不動産投資に携わって感じた主な点はこんなところです。
このような書き方はしたものの、何をメリットと感じ何をデメリットとするかは
自分次第とも言えます。
デメリットをデメリットとせずに不動産投資と関わることも可能でしょう。
不動産投資とひとまとめにされることは多いですが、その投資法や方向性には
多種多様なものがあり、各々でメリット・デメリットの比重バランスが大きく
違ってきます。
無理なく、ご自身に合った不動産投資をして下さい。
無理してスタートを切り、やめておけばよかったと後悔をしませんように。
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