意識の差、自分の差による魅力の差

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意識の差というのは如実に、思考の方向性に変化を来します。

例を挙げると、過去の僕と現在の僕。過去の僕は、危機的意識の
高まりからリスク軽視で行動が可能でした。収益不動産への融資
をリスクとは考えずにいられたんです。

今はどうでしょう。魅力的な収益不動産があったとして、積極的
に融資を受けて買いに走れるかというと、恐らく難しい。

 

境遇の違いもあります。現在は別に診療所再建という仕事に集中
をしなければならず、そちらでも融資を受ける予定である以上は
収益不動産なんて購入していられないのもあります。

収益不動産の利回りが低下して久しく、過去に比べて魅力的だと
思える物件が極めて限定されているのもあります。

 

しかしそれ以上に、色々と経験した結果、より意識が高まって、
回りが見えるようになったり、将来予測がより具体化されたりと、
リスクをより具体的に感じられるようになった。

感じられるようになってしまった。だからこそ、予測をしにくい
収益不動産の運用に、魅力を感じにくくなってしまっているのだ、
と思います。

事業、というものについて、よりはっきりと理解したのでしょう。
そして事業主としての意識が高まり、不動産賃貸を事業主視点で
改めて見て、魅力を感じにくくなったのだと。

 

事業としては、不動産賃貸事業よりも遥かに魅力的な物がいくら
でもあります。僕にとっては医療がその代表的存在。経済性でも、
楽しさでも、適正としても。

リスクを取らなくなったのではありません。むしろ、現在の方が
リスクはより踏み込んでいると思います。

誰が今の時代、地方で新たに有床診療所を立ち上げようと思うか。
収益不動産を持ちたいと思う人よりも遥かに少ない。開業しよう
とする人の99%以上、ほぼ100%が無床クリニックの時代です。

そんな中、古い建物を億を超える金額を投じて大改修しようなど
と考えている時点で、強烈なリスク選好姿勢。人も雇わなければ
なりませんし。

 

環境の変化と、事業主としての意識の高まり。これが、過去の僕
と現在の僕の思考ベクトルを異なったものとしています。

その時、何に魅力を感じているか、が自分を反映します。

不動産投資の魅力に変わりなし

決して収益不動産が金銭的に魅力のない存在である、というわけ
ではありません。

むしろ、今もその大きな収支に助けられています。収益不動産で
得られるお金のお陰で、医療事業に集中できているのは事実です。

ただ、今となっては収益不動産はやはり「投資」的な要素が高い
からこそ良いモノとなるのだな、と。

 

以前は事業を持ち合わせていませんでしたし、経済的余裕もなく、
どうしたら資本を持つ側の人間になれるのだろうか、との疑問を
抱えていました。

そのため、不動産賃貸事業に事業としての魅力を感じていたのだ
と思われます。事業であるからこそ、融資を受けてでも開始して
成功をさせられる、と。

冷静に数字だけを見ると、それは実に厳しい判断です。数億円の
融資を受けて、手元に残るのは年間いくらだろうか、と。それを
知って購入前に撤退した方も多いでしょう。

不動産賃貸事業の利益率は低めです。低めというか、上限があり
可能性の天井が低いというか。大成功してもたかが知れています。

 

事業として力を入れるには、仕事量と利益率のバランスが悪いし、
その割にはリスクのコントロールが難しい。リスクマネジメント
を確実にするには、大きな資本が必要です。

不動産賃貸業以外で事業として利益を上げられる立場になると、
不動産賃貸業の事業としての効率の悪さが目についてしまう。

そこまで貴重な時間を振り分けたいとは思えなくなるんですね。

 

恐らく、大資本を持つようになると、また手間が掛からず収入を
増やせる、尚且つ節税に利用できる収益不動産が魅力的に見えて
くるのではないかと考えています。

事業として不動産賃貸事業が魅力的に映るのは、他の事業にまだ
手を付けていない段階に限り、それ以外では資本を多く投じ投資
として付き合っていく場合のみなのだろう、と。

僕のような中間期、何らかの手段で小さな資本を確保し、本格的
にやりたい仕事で、本当の意味での資本家となるべく歩み始めた
ばかりの人間には優先順位が低く見えてしまう。

事業の立ち上げ時期とは不動産投資は相性が悪い。僕がここ最近
収益不動産を探す気にならないのは、ただそれだけの理由だろう
と感じます。

 

不動産投資が常に金銭的に魅力が薄いなんて事は全くありません。

 

その時何に魅力を感じるかも重要

本当にやりたい事業を安全に運転するには、背景に収入的安定を
必要とします。

新たな事業を始めると、あれもこれもと様々な場面でお金が必要
になります。その選択肢を金銭的な理由で最初から狭めていては
事業としての大成は望めません。

 

収益不動産は、その背景として極めて有用です。加えて、事業を
始める予行演習にもなります。本格的に事業を開始する前に様々
な知識や経験を与えてくれるでしょう。

何か、自分で為し得たい事がある方にこそ、不動産投資を始める
のをお勧めしたいです。

投資的要素が強めな事業ですからタイミングも重要ですが、それ
すらも大きな経験値となるはずです。

 

不動産投資が魅力的に見えているのであれば、現在の自分の意識
にはちょうどいいのだろうと思って、真面目に向き合ってみると
いいように思います。

 

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