金融庁が地銀の監視強化? 報道の一面的な性格に注意を。

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世の中、本当に情報戦ですね。最近表立って出てくるニュースを見ると、
本当にそう思います。

世界情勢の話は勿論ですが、私たちの身近なちょっとした何気ない話も
含めて、全てが情報戦。

近年になって気がついた僕が疎すぎたのだと思います。いかにメディア
から発信される情報を素直に受け取ってはならないかを。

 

大手のマスメディアだけでなく、全ての媒体から出てくる全ての情報に
注意深くならなければなりません。

政府発表だろうと、民間統計だろうと、世論調査だろうと、アンケート
だろうと。

 

最近の若者は新聞を読まない、などと言われますが、情報収集の面では
インターネットの進化、スマートフォンの出現により昔より遥かに多く
多様な情報を素早く取り込んでいます。

新聞世代の人々よりも、何倍も多くの情報と触れ合っている。

それだけに、その情報をどう処理するかについてはより注意深くなって
いかなければなりません。一つの情報から受ける影響を小さくし、自分
なりの総合的解釈を重視する時代です。

自分という個を重んじた人生を送りたいならば。

 

情報を提供する側は、その情報により他人をコントロールしたい、との
気持ちを抱いています。

あわよくば扇動し、多くの支持を集めよう、多くの客を集めよう、と。

人気のあるものが本当に価値あるもの、とは限りません。強い扇動力が
人気の源泉である例は数多い。

かつての政権交代直前の民主党のように。

 

不動産投資でも、その他の事業でも、ビジネスリーダーとなろうとする
私たちは尚のことコントロールされる、扇動されるわけにはいきません。

一つの事象を 視点を変えて観察するように習慣付けるのが、情報戦時代
を生き残る道であると思います。

裏は一枚とは限らないほど、報道は多面的な存在です。

本当にネガティブなニュースか

先日の不動産向け融資がバブル期並みで、金融庁が地銀などへの監視の
強化をしている、との報道。

ヤフーニュースのトップにも流れ、多くの人が目にしたようで、複数の
方のメールからその話題を拝見しました。僕もメールマガジンで、その
影響予測などについて扱いもしました。

お読みでない方は以下をご参照下さい。

不動産向け融資、バブル期並み(ヤフーニュース)

 

が、ここで踊らされてはこの記事を書いた人物の思うがまま。

時事通信からのニュースでしたが、記事全文を読む限り直接金融庁から
コメントを得たり発表があった訳ではなく。

金融庁関係発の観測気球としての報道か、それとも何処かの誰かからの
隠された意図のある報道か、も疑っています。

 

いずれにしろこの報道で「これから不動産投資をスタートしようとする
のは厳しいかもしれない」と判断して行動を控えてしまうのは、大きな
間違いである、と思います。

その判断は報道の一面しか見ていません。即ち、自分にとって良い内容
か悪い内容か。

金融庁の地銀監視が強化されるとの話を「融資が受けにくくなる」との
意味に直結させてしまい、ネガティブなニュースであるとの印象を強く
持ちすぎてしまっている。

 

金融庁が本当に地銀への監視を強化しているとしても、だから金融機関
が不動産向けの融資を出さなくなるかというと、そうではありません。

一部で行われている、投資不適格案件への融資の実行が抑制されるだけ
であり、基準に則った内容であれば全く排除されません。

金融機関が無理な融資をしなくなるという事は、私たちが投資に適して
いない物件をつかまされる可能性が減るという事。

視点を変えれば、歓迎すべきニュースであると考えられます。

 

ただ「不動産投資をしたい」との願望ばかりが先走ってしまっていると
悪いニュースに感じてしまいますが、実は迫る危険から守られたのかも
しれません。

 

報道は事実の一側面に過ぎない

インターネット上では、多数のデマやただの臆測があたかも真実である
かのように情報発信されるケースは少なくありません。

故に物心ついてからずっとネット上でコミュニケーションを続けてきた
若年層にからすれば、多面的に物事を考えるのは当たり前になっていく
と思われます。

そのような人からすれば、情報とは受動的に受け入れるものではなく、
能動的に取得するもの。情報戦では、能動的に行動する側が遥かに有利
に物事を進められるもので。

報道とは一方通行なものであるとの認識で育ってきた者は、早いところ
認識を改めなければ自滅の道を辿る羽目になる、と思われます。

 

そして、嘘だらけ、自作自演だらけなのはインターネットだけではない。

高級紙だろうと大衆紙だろうとタブロイド紙だろうと、少なくとも日本
においては水面下で都合の良いように人をコントロールしようとの思惑
が大なり小なりあるもので。

私たちの目に触れる、耳に入る情報は既にフィルターを通されています。

フィルター越しに見せられたものを、一方向のみから見ただけで真実の
姿を知るのは不可能と言わざるを得ません。

 

どのような報道でもちょっとした話題でも、気になったのならばそれで
完結せずに、他の報道と比べてみたり、様々な人の意見を聞いてみたり
するようにして下さい。

それを繰り返しながら、情報処理能力を向上させましょう。

 

私たちは過去に生きられません。常に未来へしか進まないのですから。

理想を求めるための、時代に合わせた能力を手に入れる為の能力を得る
努力を惜しまないのは必然であると思いませんか?

 

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