いつも応援ありがとうございます。
散々、収益不動産は購入する時が肝心だ、
できるだけ安く買え、と繰り返してきました。
そのことと、ちょっと矛盾する話をしておこうと思います。
もし貴方が、不動産投資の世界にこれから足を踏み入れようと
思っているなら、よく読んでおいてください。
不動産投資は、大きな買い物ですから、できるだけ安く買いたい、
というのは当たり前ですし、大切なことです。
ですが、安く買う、ということと、利回りの良い安物を買う、
ということは全く異なる、ということを知っておかなければなりません。
安く買う、ということは、自分にとって価値があるものを、
自分の想定よりも低価格で買う、ということです。
万人に共通する価値観から成り立つものではありません。
日常生活を振り返ってみれば、すぐに理解できると思います。
例えばエアコン。日本のエアコンは世界的にも非常に優秀で、
高価格にも関わらずよく売れています。
何故か?
高くても、それを上回るメリットがあるからです。
日本製品の省電力機能は他国から見るともはや変態の領域です。
ダクトレス方式のため、設置も簡単、コンパクト、
部屋ごとの細かい制御が可能と、
価格的なデメリットを上回るメリットを感じるからこそ、買うんです。
しかし、中にはそれが買えない人もいる。
そんな人たちが手にするのが、低価格の製品です。
本当は高価格の製品の方がいいけれども、
低価格という魅力が上回っているから、廉価な製品を買う。
これは、購入者の行動原理としては、どちらも同じです。
魅力があるから、自分にとって価値が高いからこそ、
購入という行動に結びついています。
もし貴方が、収益不動産の低価格、ということに魅力を感じるなら、
絶対的安値に出されている物件の購入を検討してもいいでしょう。
しかし、安く売られているということには必ず何らかの理由があります。
道路付が悪かったり、自殺者が出た物件だったり。
見えにくい部分だと、近隣で犯罪が起きていたり、
実は唯一の道路が開かずの踏切で閉ざされるような立地であったり。
そのデメリット以上に、
価格が安いことにより賃貸事業が成り立つ見通しがあって初めて、
買うという行動を起こしてもいいという根拠ができます。
例え多少利回りが低くても(=投資としては割高であってもても)、
資産価値が高かったり、
賃貸付がしやすかったりと他の要素にメリットが大きいと感じるなら
それは貴方にとって安い買い物である、ということになります。
これは安物だ、と感じる収益不動産は、
貴方にとって高いもの(=価格に見合わない価値の低いもの)
であるということです。
何を以てして安いと感じるか、それとも価格に見合わないと感じるか、
不動産投資をする上で、とても大切です。
流行の手法に何も考えずに乗る、というのはやめてください。
流行というのは、ライバルが多いという意味でもありますし、
もしかしたら裏に何者かの意思が働いている
意図的に作られた流行りかもしれません。
自分がどんなものに惹かれるか、一見直感のように思えますが、
理由を深く自問自答してみれば
意外にも論理的な理由が見つかるものです。
それは貴方が真に不動産投資に求めているものであって、
決して軽視するべきものではありません。
もし、その価値観に見合うものに手が届かないようであれば、
一時手を引いて、力を貯める、ということも大事です。
資産を形成する方法は他にもありますから、
後々本当に欲しいものを買うために、あえて今は我慢する。
退くことも勇気です。
なかなか業界人に相談しても、この選択肢は与えてくれません。
自分が欲しくて尚且つ自分に見合った資産が買えるならよし、
そうでなければ資産に見合う自分を作ることを優先しましょう。
自分が感情を揺さぶられる条件は何か。
しっかりと言葉にしてまとめておいてください。
決して利回りばかり求めて、「高い買い物」をしませんように。
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