資産と収支の把握ができなければポートフォリオは立てられない

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いつも応援ありがとうございます。



 

常日頃から、おまかせ不動産投資で時間を有効活用して効率的に利益
を上げよう、と主張をしている僕ですが。

いつも注釈を入れているように、おまかせといっても実務部分を任す
だけであって、何もしない、ではありません。

あくまで中心は自分自身。自分の資産であり、自分のお金ですので、
その運用を任せる、とは言っていません。

運用の責任の主体は自身にあります。

 

ですので、私たちはおまかせ投資をするにあたって、大きな方向性を
「示す」ように心掛けなければいけない。

何にどの程度の資金を注入するか、分散はどうするのか、売却時期は
いつ頃を計画しているのか、今後の見通しは、など。

基本的にはそれを見るのは自分、ないしは家族だけですので、綺麗に
したためすぎなくていいと思いますけれども。

実際に資産がどうなっているかは人目で分かるように整理をしておく
ようにしないと、この先どちらを向くべきかを決定できなくなります。

それは、実務を任せた先にも困惑を生みます。手元の計画がはっきり
しない状態で明確な指示を出せるはずがありません。

おまかせ先はビジネスパートナーです。共倒れにならないように支援
をしてくれる存在。こちらが明らかに困っている様子だったら助けて
くれるし、利になる提案もしてくれるもの。

しかし本体の態度がはっきりしなければ、それもできないでしょう。
相手にとって顧客は自分ひとりではないのですから、より確実な反応
を得られそうな相手に話しかけるのが自然です。

日常でも、何を考えているのか分からない人には声を掛けづらいです
よね。

 

私たちは常に自分の資産状況について明確に把握し、ポートフォリオ
を明確にして、今後どのような見通しであるか、そこにはどのような
問題が懸念されるかを意識しておかなければいけません。

くらげのようにつかみどころがないような投資では困ります。

手持ち資産はどうなっている?

例えば僕の場合、収入は「収入の3つの柱」により、本業の給与収入、
収益不動産からの不動産収入、法人の事業収入、そして株式から僅か
ながら配当収入を得ています。

金融資産として現金(個人及び法人)、生命保険料、株式と定期預金
に分けて所有をしています。不動産は融資と相殺と考えましょう。

 

資産割合としては現金は多いものの個人と法人に分散され、また個人
の現金も複数口座に分かれており、一部は不動産の維持修繕費として
使う予定が立っていますので、自由資金は少な目です。

生命保険料は低解約返戻型終身保険が大半ですので、満期までは解約
をしたくありません。金融資産とカウントはできるものの、自由資金
としてはなんの役にも立ちませんね。

定期預金は1年で解約予定のものが少しと積立定期が少しです。前者
は再投資資金扱いで良さそうですが、後者は借り換え時に金融機関に
お願いされて作ったもの。

建前は修繕積立金としてですが、実質は人質です。見せ金としてしか
使えない資金でしかなく、前述の生命保険料と実質は変わりません。
今は少額ですが、年々増加するのはちょっと問題です。

 

と、自分の資産についてこのくらいはさらさらと説明できなければ、
自分がどうしたいか、この先どうなる見通しかはとても答えられない
のではないでしょうか。

具体的な金額については流石にここでは書きませんでしたが、どこの
口座にいくらくらい入金されていて、毎月どの程度お金が動いている
かはいつ尋ねられてもすぐに答えられます。

投資家でも事業家でも、これくらいはできていて当たり前ですので、
これから投資で稼ぎたい、と検討している方は是非とも一度チェック
をして下さい。

 

資産と収支の把握は重要な仕事

本当に正確を期するのであれば、貸借対照表(バランスシート)及び
収支計算書を完璧に把握するべきなのでしょうが、いきなり難しい事
をやろうとすると失敗しますので、導入にはこの程度が丁度良く。

実戦経験を積みながら知識の向上、更新を図ればいいと思います。

 

前述くらいの把握でも、先々についてはある程度目処がつきます。

自由になる資金、要は再投資しても構わない資金がどれくらいあって、
どの程度の収益不動産を購入できるかの目安は立てられます。

現物株の追加購入資金にいくら回せるかを把握しておけばチャンスを
逃さずにナンピンもできます。

 

逆に、急を要する事態になっても焦らずにいられます。僕もつい最近
人生の転機が訪れましたが、追加投資を保留にするだけで何も心配な
事はない状態を維持できます。

本当は法人で収益不動産を追加購入しようかと思っていたのですが、
いったん白紙にする事としました。無理せず、法人で証券口座を開設
して現物株や国債を購入する程度にしておくつもりです。

多額の現金がいつ必要になるか分からない事態になりましたので。

 

加えて、しっかりと自らの資産と収支を管理していれば、投資も事業
も有利に進められます。

例を挙げれば、融資を受けている金融機関に資産と収支の定期報告を
するだけで、信頼獲得に役立つというものです。

融資において極めて重要なのは透明性の確保ですからね。しっかりと
信頼を確保しておけば、ピンチになっても助けてくれるかもしれない。
逆に都合のいい時ばかり声を掛けてくる人は、想像は容易でしょう。

 

資産、収支を把握し、それを人に示せるというのはとても大事です。
おまかせ不動産投資において、私たちがやるべき最も重要な仕事。

これだけは怠らないで下さい。

 

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