収入源を一つに絞るのはあまりにもハイリスク

この記事は3分で読めます

いつも応援ありがとうございます。



 

日ごろから経営効率をひたすら追求するような姿勢で記事を書いている
僕ではありますが。

最も効率の良い「一極集中」だけはしないようにと心掛けています。

やはり、何か一つのものに依存するのはリスクが高いと感じるからです。

 

よく、商売で手を広げすぎて失敗した、なんて噂話を聞いたりしますが。
それは分散に失敗したのではなく、どちらかというと力の入れどころを
間違えた事が原因です。

投資を集中させる部分を間違えた、と。

 

シャープが好例ですよね。白物家電やデジタル機器など多彩で良いもの
を持っていて、よく分散された良好な経営基盤を持ちながらも、液晶に
力を入れ始めたところから全てが狂い始めてしまった。

多くの事業からそこそこの収益を上げていた企業から、液晶部門の赤字
を他で埋めきれない企業へと変わってしまいました。液晶事業の依存度
を高めようと集中した結果の失敗です。

かろうじてシャープがまだ生きているのは、完全に液晶しかない訳では
ないからで。もう少し液晶への一極集中が緩ければ、これほどまでには
ピンチにはなっていなかったように思います。

 

分散投資は投資リスクを削減するための最大のポイント。これまで何度
も書いてきた話ですが、ギャンブルとなってはいけませんので繰り返し
何度でも解説します。

唯一の収入源を失ってからでは遅い。

一転集中投資はただのギャンブル

例えば僕、実はシャープ株を所有しています。相当に下落してから購入
していますので大した金額ではありません。

なぜ買ったかといえば、倒産しなければ十数年先には株価が上昇をする
可能性は高く、倒産してもさほど大きな痛手はない、と考えたからです。

こんなことができるのも、分散投資をしていて多少の損失は受け入れる
事が出来る程度の懐の深さを手に入れた為。トータルでプラスになれば
何の問題もないのですから、ハイリスクハイリターンを選択しました。

 

これが全ての資産をシャープ株へ投じる、となると話が全く違います
シャープ株へと一極集中投資をするとなったら、ギャンブルでしかない。

倒産したら全てを失うような集中投資は、うまくいけば効率良く利益を
上げられるかもしれませんが、胸を張って威張れるようなものではなく。

たとえそれで儲かったとしても、成金でしかありません。続けるうちに
どこかで大損をする可能性は高いでしょう。

 

不動産投資でも、一つの地域に固めて物件を購入するドミナント戦略は
経営効率が極めて良い反面、災害などに極めて弱いです。

一つの事件で全ての不動産が全滅、なんて事態も考えられます。

 

不動産「だけ」に投資をするのもどうかと思います。お金が無いうちは
仕方ありませんが、資金が増えるとともに金融への投資を増やしたり、
その他のビジネスへ進出するのはリスク削減に必須。

少子高齢化が進み、政府が推進するような拡大家族ブームが来るような
ことがあったら、賃貸需要は激減し、家賃も不動産価格も暴落をしても
おかしくはありません。

全国的な変化の場合、投資地域を分散していても無意味です。

 

ですので、僕の個人的な考えではありますが、投資先としては不動産や
株、為替、先物、その他色々なものがあるのですから、お金に十分余裕
ができてきたら新たな投資先を掘り起こすべきだし。

一つの投資先でも一銘柄に思い入れを強くしすぎず、利益効率が落ちて
しまっても投資銘柄を分散してなるべく安全確実にトータルでプラスへ
持っていけるような状態を作り上げるべきだと思っています。

僕は現時点で、不動産、株式、定期預金、生命保険(終身)、法人事業、
そして今後は実家の診療所と、資金リソースを多数振り分けていますし、
どれもこれも収益を何か一つのものに依存しない形を目指しています。

これは人のふりを見て学んだ僕なりの知恵、です。

 

サラリーマンだけも不動産投資だけも…

お金がない間はある程度致し方ないとは思うのですけれども。

不動産投資なんて莫大な自己資金を必要としがちですし、他の投資商品
へとお金を回す余裕なんて当初は全くないと思います。

もちろん僕もありませんでした。生命保険だけは不動産投資の開始以前
より契約していましたけれども。

 

他へと投資資金を回す余裕がないと実感する間は、サラリーマンでいる
のが強い力になります。

サラリーマンも一つの重要な分散先です。何しろ労働力を提供するだけ
で安定的にお金を得られるのですから。分散投資の為の余力を得るには
非常に好都合。

サラリーマンからリタイアするのは強力な分散先を失うのと同義であり、
よくよく慎重に検討すべき項目です。

 

不動産投資をしたいと願うサラリーマンの大半は、会社を辞めたいとの
考えを持っているのは重々承知の上ですが。

それがどれ程リスクを上昇させるかを十分理解しておかなければ後悔を
するかもしれません。

 

考え方としては、サラリーマンと不動産の2つしか収入源がない状態から
不動産への一極集中はリスクが高くなりすぎる。

それよりは、サラリーマンと不動産と株の3つの収入源がある状態からの
脱サラの方が、3つから2つへ減るだけなので影響は小さい。

そんな単純な算数で良いと思います。

 

と、不動産投資をされている前提かのような記事を書きましたけれども。

まだ不動産投資へ踏み切れずにいるあなたは、話の裏をしっかりと読み、
考えて下さい。

「サラリーマン一極集中」がどれ程リスクを抱えているか、を。不動産
投資がベストであるとは言いませんが、サラリーマン一極集中の抱える
リスクよりは遥かにマシであると断言します。

 

宜しければブログランキングも応援クリックお願いします。


  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

関連記事

  1. 国民の投資に対する誤解を解かねば、金融大国には決して勝てる国にはなりません。
  2. 本当にその手を握っていいのか、よく考えて。
  3. パートナー探しは人づてが一番確実です。
  4. 激甚災害の恐怖、身をもって体験させて頂きました。
  5. 自分が信じられないままに他人から信じてもらえたりしません。
  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

このサイトについて

不動産投資を中心に、金融・経済、そしてビジネスについてコラムを書いています。

きりのきについて


人気ブログランキング参加中です。お楽しみ頂けたら応援お願い致します。



楽待不動産投資新聞様にて時々コラムを書かせて頂いております。

2014年4月不動産投資を始める際に最も重要なリスクヘッジの仕方。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る