住宅ローンの引き下げが相次ぐ。マイナス金利についてもう一度復習を。

この記事は3分で読めます

いつも応援ありがとうございます。



 

マイナス金利の導入で一部報道などが理解のし難い理屈をこねている
ようですが。

現在の円高株安は世界経済の混乱から発生しているもので、日本銀行
の金融政策が影響したものでないのは明らかです。

というか、日本銀行や日本政府に世界経済を動かせるほどの影響力が
あると本当に思っているのでしょうか。円なんて使っているのは世界
のどこを見ても日本だけです。

影響力の強さでいえば高い方でしょうが、ドルを差し置いて世界経済
に強い影響を及ぼせるとは到底思えません。

 

さてそのマイナス金利ですが、早速民間には影響が出始めそうです。
三井住友銀行が、住宅ローン金利の引き下げを実施する見通し、との
ニュースが入ってきました。

既に今月16日から引き下げられた模様です。

住宅ローン金利、三井住友銀が週内にも引き下げ

 

株価を見ると絶賛下降トレンド突入中の三井住友銀行ですが、金利の
引き下げを実行できるようならまだまだ経営に余裕はあるのでしょう。
当然ですけれども。

メガバンクが住宅ローンの金利引き下げとなると他行も追従せざるを
得ないと思われます。果たして今回はどこまで下がるか見ものですね。

 

といっても引き下げ余地はさほど大きいとは思えず。住宅が欲しいと
思っていらっしゃるなら物件の選択肢が多いうちに購入を決めた方が
良いかと思います。

そんなに金利を払いたくないのならさっさと繰上げ返済をしてしまう
べきであって、物件価格の上昇の可能性を加味すると金利の僅かな差
など気にしている暇はありません。

小さなところに囚われて大局を見失うのは、知らぬ間に損をさせられ
てしまう最もありがちな展開です。

 

さて、以下はつい先週に書いたことと重なりますが、大変重要な内容
ですのでもう一度おさらいしていきます。

マイナス金利の影響は住宅ローンだけに留まらないはずです。

早速マイナス金利の影響が明確に

住宅ローンが下がるとなると、私たちと不動産投資家してはやっぱり
投資用不動産向けの貸出金利引き下げも期待してしまいます。

マイナス金利導入直後は、金融機関も推移を見守る、といった感じの
態度でした。定期預金の金利引き下げだけは素早かったですが、遥か
以前から預金金利など期待していませんのでどうでもいい話。

金融機関としても預金金利の引き下げは経営への影響が小さいと判断
していたからこそ、少しでも利ざやを確保しようと即断したのだろう
と思われます。

 

しかしローン金利となると、その経営への影響は計り知れない。

金利の引き下げは金融機関の利益へと直結します。物販業で言うなら
値下げですから、当たり前すぎる話。できれば下げたくないと、どの
金融機関も考えているでしょう。

 

とはいえ、そこは競争の存在する市場です。どこかが下げ始めたら、
確実の顧客の流出が発生しますし、新規顧客も来なくなる。

金利がそのままでも貸出総量が小さくなれば減益となってしまう。

実際に物が存在する商売と違って、お金の貸し借りには質的な違いが
ありません。数字だけが勝負の分かれ目。他行が金利を引き下げたら、
下げるしかない。

 

もう一つ、他行が手を出さないようなリスクの高い案件の取り扱いを
するとの方法もありますが、金融庁が睨んでいますので無理はできず。

結果、貸出金利は住宅ローンの引き下げが関の山で後は国債等リスク
の極めて低い投資先から小さく手堅く利益を得たり、個人にリスクを
押し付けて利益だけを取ろうとしてきたのが日本の金融業界です。

貸し出し総額が縮小し続けたのもむべなるかな。

 

ですが、今回ばかりは様子が違ってくるような雰囲気で。どうも他に
金融機関の逃げ場はない、観念してリスクを背負わなければ見通しは
暗いような状況。

貸出金利の引き下げ融資案件の拡張を期待してしまいます。

 

僕自身は十分過ぎるほどに良い条件で融資を受けていますので、更に
借り換えてもメリットは薄いかもしれませんけれども。

金利競争が起これば多少なりともメリットを享受できるでしょうし、
保留状態にある法人での物件購入にゴーサインを出せるような状況に
なってくれるかも、と漠然とした期待を寄せています。

お金が許しても時間や環境が許さないかもしれませんが。

 

投資環境の改善を期待

GDP速報値を見ても、世界経済のクラッシュが不安視される中で日本
経済も正念場を迎えています。

もう一押し悪い方向へと向かい、消費税増税延期の決断を政府がする
ところまでいけば、5年後は悪くない状況にあるのでは、と感じなく
もないのですが。

現在の政治体制で果たしてそこまでの決断が政府にできるかどうか。

 

株価は既に中国経済の悪化の影響から離れましたが、統計で出てくる
数字はこれから世界経済の低迷の影響が数字として表れてきます。

政治家や金融業界の人間、そして私たち投資家、起業家が上手に波を
乗りこなしていけるかどうか。

そればかりは、時間が経ってみないと分かりません。

 

個人的には、これからの不動産賃貸経営には期待をしています。

バブルを起こしている都心の一部の物件を除いて価格は底を打ちつつ
ありますし、インフレを起こそうとする政府・日銀の行動は家賃収入
が下落しないように下支えとなってくれる。

日本経済がクラッシュしない限り、安定して長期的な利益を得られる
ような道筋ができているように思えます。

チャンスがあれば積極的に収益不動産を買っても悪くはないかな、と。

 

5年後、10年後に後悔したくありませんので。

実家のこともあってそうそう簡単に次の1棟を購入できるような環境を
作れるとは思っておりませんけれども。

何とか早いところ余裕を作って、更なる規模拡大へと望みたいところ
です。

 

宜しければブログランキングも応援クリックお願いします。


  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

関連記事

  1. 自然災害の力には人間は勝てないのでしょうか
  2. 全てのものには表と裏があります。
  3. 人口集中の結果としか言いようがありません。
  4. 周囲を見渡す限りは子供が少ないとは感じないのですが。
  5. 迷った時にどのような行動を取るか。
  6. 世界経済危機がまた訪れるのでしょうか。
  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

このサイトについて

不動産投資を中心に、金融・経済、そしてビジネスについてコラムを書いています。

きりのきについて


人気ブログランキング参加中です。お楽しみ頂けたら応援お願い致します。



楽待不動産投資新聞様にて時々コラムを書かせて頂いております。

2014年4月不動産投資を始める際に最も重要なリスクヘッジの仕方。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る