不動産賃貸事業のパートナーとの付き合い方

この記事は3分で読めます

いつも応援ありがとうございます。



 

おまかせ不動産投資が成功するかどうかにあたり、重要なのは結局の
ところ自分の采配に掛かっているというのはこれまでの話の通り。

実務は任せても判断は自分で、が基本であり、絶対崩してはいけない
部分であるのは間違いありません。

判断を曖昧に、任せてしまったが最後。都合の良い存在として搾取を
され続けることになるでしょう。

 

もし自分で何が良いかの判断ができず、プロに決断を委ねたい時も、
「分からないのでお任せします」ではなく、あくまでプロの立場から
の意見を請うて、納得をしてから自分で判断を下す。

どのような小さな事であっても僕は常にそうしています。

例外として、どの選択肢を選んでも大きな違いもなく、結果に影響が
あるかも不透明な時だけは判断含め任せる時があります。

そういう時も言い方ひとつで違ってきます。僕は「では、やり易い方
でお願いします」とお伝えします。言葉の使い方一つで相手に与える
印象は大きく変化しますので、ご注意下さい。

いずれにしろ、丸投げは宜しくないです。

そしてこれを続けるには、各所と綿密で良好なコミュニケーションの
維持が重要。

受身ではなく、積極性を持ち、且つ相手にストレスを与えないような
付き合い方をしていかなければいけません。

その為には、相手がどのような人物であるかもしっかりと把握をして、
それぞれに合わせた対応を心掛けるべきです。

決して相手に合わせてもらうような横柄で受身の態度では、うまくは
いかないでしょう。

人付き合いは苦手ではありませんか?

パートナーを深く知る

例えば、僕がお付き合いをさせて頂いている管理会社さんは2社2様で。

どちらも非常に良くして頂いておりますが、それぞれに違った特徴を
持たれています。人間ですから当たり前ですね。

 

先日も、面白いやり取りをさせて頂きました。

入居者さんから、隣部屋のエアコン室外機の音がうるさ過ぎる、との
クレームがあったそうです。

メールでご連絡下さったのですが、それによると原因のエアコンは、
1996年製のもの(要するに建設時に設置された物でしょう)であり、
老朽化から来るものではないか、とのご報告を下さいました。

 

さて、この文面からすればまともな管理をしていきたいのであれば、
選択肢はただ一つ。交換です。

エアコンの寿命は個体差があり、30年以上でも問題なく動くケースも
決して珍しくはありませんが、20年も経過すれば大半は何らかの問題
により交換される場合が多いと思います。

使えれば良いというものではありません。快適に使えなければならず、
隣人に迷惑が掛かっているようであれば即交換です。

 

僕も大学生時代の一人暮らしで、特に何を言った訳でもないのですが
古いエアコンを大家さんが交換してくれた経験を持っていて。とても
快適になり、嬉しかったのを良く覚えています。

音も静かになり、暖房も冷房もしっかりと効いてくれて、電力消費も
小さくなって。そんな良い印象からか、結局10年近く住んでいました。

新たなエアコンになれば原因の部屋の主にも喜んでもらえるでしょう
から、他に選択肢はなく即答をさせて頂いたのですが。

 

管理会社さんから頂いたメールが、またとても遠慮深く、奥ゆかしい
のです。

そんな古いものにも関わらず「現在使用できている状態ですので判断
に迷うところです」と書かれており。

オーナーに無駄にお金を掛けさせてはいけないとの気持ちの表れが、
メールに浮き出ています。また、できれば変えてほしいとの本心も。

 

非常に遠慮深い方からこのような報告、相談を受けた場合、最適解は
小賢しい対処をせず、手短に即断をする事と思っています。以下の様
に返答を致しました。

「交換で対応させて頂けると幸いです。20年も経過しているようでし
たら、近年中に壊れる可能性が高いと思われますので。また手配など
をお願いできますでしょうか」

大変喜んでいただけました。

 

逆に言うと、遠慮深い方は「連絡をするのも遠慮」してしまう傾向に
あったりします。時々こちらからアプローチをしないと、細かい問題
を内に抱え込んでしまう可能性があり。

時々、何か困った話はないかと尋ねるようにするのがお勧めです。

 

「見ている」ことを見せる

全員に対する態度として共通しているのは、自分はちゃんとチェック
をしていて、常日頃から貴方のことを気にしていますよ、との雰囲気
を見せる点。

仕事をし易いように気を遣っていますよ、仕事分のお金はきっちりと
支払わせて頂きますよ、との相手への配慮はもちろん。

やっている事の正当性について、こちらでも確認していますよ、との
警告も含めてです。

 

気遣いをしつつ、ある程度引き締めて上げつつ、親密にさせて頂く。

ビジネスをするに当たって、一番バランス良く、効率良く稼ぐ為には
最も適した方法ではないかなと思っていますが、いかがでしょうか。

 

しかし何が相手に対して好印象で、何が悪印象かは、相手次第である
ところも少なくありません。

人の能力を最大限に引き出す為にも、相手がどのような人物であり、
どう対応していくのがいいのか、に関しては日々の研鑽が必須だろう
と思います。

 

宜しければブログランキングも応援クリックお願いします。


  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

関連記事

  1. パートナー探しは人づてが一番確実です。
  2. 動物社会にだって格差はあります。しかも命に関わるレベルでの。
  3. 仕事で私生活が圧迫されてしまうのは嫌ですよね。
  4. シェフのおまかせコースを注文した経験はありますか?
  5. 最初はお互いが探り合っているものです。
  6. 兼業農家も悪いものではないかもしれません。
  1. 大家業だけでなく、ビジネスの基本ですね。勉強になります。

      • きりのき
      • 2016年 5月9日

      お返事が大変遅れました。申し訳ございません。

      はい、僕自身はビジネスの原理原則を常に最重要視しています。
      うまくいくかどうかはそこで分かれるかな、と。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

このサイトについて

不動産投資を中心に、金融・経済、そしてビジネスについてコラムを書いています。

きりのきについて


人気ブログランキング参加中です。お楽しみ頂けたら応援お願い致します。



楽待不動産投資新聞様にて時々コラムを書かせて頂いております。

2014年4月不動産投資を始める際に最も重要なリスクヘッジの仕方。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る