家賃滞納には契約に基づいた淡々とした対応が原則

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久しぶりに滞納案件が来ました。

とはいっても保証会社が入っていてそちらが対応していますので、
今のところ被害はなしです。最近は保証会社の動きもスピーディ
で、早速訴訟の準備に入りたい旨通知がきました。

現在2か月滞納とのことですから訴状を提出するまではあとひと月
必要なように思いますが、事前に動いて条件が整ったら容赦なく
訴訟へ、とするつもりなのだと思われます。

訴訟の主体はオーナーである僕になるのですが、実務は保証会社
に委任していく形となります。

 

といってもこれまでの経験上は訴状を裁判所に提出する前に退去
をされていくか、考えを改めて支払をしてくれるようになるか、
のどちらかでした。実際に訴訟になった件は経験ありません。

知人からは訴訟となり出て行ってもらったケースを聞いています
から、ギリギリまで籠城する方がいるのは事実だとも理解しては
います。

まあ僕であれば訴訟沙汰になる前に和解しますね。最近は暴力的
な取り立ては不利になるだけですからそうした事はないでしょう
が、裁判所からの通知はむしろそれよりも遥かに怖いです。

 

住宅が少なかった頃の、弱者を守るために作られた法律が、現代
でも残っている事には大きな疑問を覚えます。今や住宅など余る
状態であり、また生活保護も充実しています。

住居に困るなんて普通は考えられません。路上生活をされている
方は、自分でその道を選択しているか、知的、精神的な問題から
そうなってしまっているだけ。そこは役所の領分です。

契約を守らない方々の存在により損をするのは何もオーナーだけ
ではありません。真面目に家賃を払っている人も損をしています
家賃はそうした人の分も加味して決定されているのですから。

これらは色々な分野で言える話。融資を受けるにも、病院に受診
するにも、招かれざる客の存在が正当な権利を持つ人間を害して
いるんです。

もっと全体が声を上げなければいけないでしょう。

 

特に、今後は賃貸住宅のオーナーが強者とは限らない時代になる
のは明らかです。人口の減少もその一つですが、サラリーマンが
大家になり、資産背景が存在しないのが大きい。

不動産投資に失敗をしてしまったのは自己責任ではありますが、
こうした違法な状況から経営難に追い詰められてしまうのは許す
べき状況ではありません。

収益不動産所有者も数が随分増え、政治的にも影響を与えられる
くらいの力があるはずです。関係団体の方々には、是非そうした
方面での活動を期待します。

実行力があるなら加盟者も増えるに違いありません。

住人は必要以上に法に守られていますので、これ以上は下がれません。

情よりルールが上

家賃の未払いに至る経緯は様々でしょうが、多くは失職などから
経済的に困窮する、がほとんどと思われます。

中には意図的に家賃未払いを繰り返す人間もいるらしいですが、
流石にごく一部でしょう。

僕が許すべきでないと感じるのは、そうした意図的な未納や当初
はやむを得ない事から始まった滞納でもその後居座りへと移行を
した方々の事。

話し合いにすらならない人間に容赦は無用です。

 

事業をする以上、ある程度の想定外損失の発生は仕方ないだろう
と思われます。入居者が失職するのは予測困難です。病気もそう。

社会保障の一環として、家賃滞納者に対し行政が働きかけをして、
速やかな転居を促すとともに入居者の生活安定のためのサポート
をする、そんな形を作って欲しいもの。

そうすれば、裁判所に駆け込む前に大家はそちらの窓口へ相談を
できるようになりますから、皆が嬉しいでしょう。

生活保護の受給者や路上生活者の数も減ることが期待できます。

 

現在はそうした行政サービスは存在しませんので、自分で損失を
補填できるような対策を事前に取っておくしかありません。

そのための保証会社です。全ての賃貸住宅にお住いの方は、家賃
を滞納する人間のために保証会社と契約を結ばされている事実を
よく見つめるべきでしょう。

まあ、保証会社という仕事が一つできている点からすると、社会
の仕組みとして悪いとはいいませんけどね。入居者さんがそれで
いいならいいんです。

 

賃貸不動産オーナーとしては、こうした防衛策をしっかり立てて
おくのは大変重要です。

そんなに頻繁にある話ではありませんが、何年か経営していれば
何度か遭遇するくらいには存在します。

普通であれば滞納なんて考えにくいと感じてしまいますけれども、
大企業だって突然倒産もすれば、大規模リストラもします。以前
と違って企業は労働者を守らなくなりました。

 

もっとも、理由が何であろうと私情を挟むのは間違いです。淡々
と、規定通りに進めていくのが重要。理由がどうあれ相手が誰で
あれ、滞納という状況が同じなら同じ対応が当然。

そして、すべき対応は全て契約書に書かれているはず。オーナー
であったとしても、契約書を無視した行動は取ってはいけません。

 

保証会社が挟まると、淡々とルールに則った対応をしてくれます。
入居は決まりにくくなってはしまいますけれども、そのメリット
は計り知れません。

保証会社が間に入るだけで、自分の私情が挟まる隙間なんて何処
にもなくなりますしね。

滞納者が出た際は、管理会社と保証会社の助言にしっかりと従う
のをお勧めします。慣れない人間が、仕事の合間に適切な対処を
するのは困難。ましてや人相手のトラブルですから。

当然僕も、今回もいつも通り「おまかせ」してベターな形を判断
だけしようと思います。

 

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