安全を確保するにはコストが掛かる。経済的な余裕を持たせてこそ解消可能。

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昨日の大雪は大丈夫でしたでしょうか。

僕は現在、首都圏在住ですので雪が降ったと言ってもちょろいものです。が、
そのちょろい雪でも大混乱に陥るのが雪慣れしていない地域の悪いところ。

今回はさほど出勤には影響をしませんでしたが、路線によってはまるで動く
気配のないところもあったようで。この程度の自然災害……いえ、災害など
と呼ぶまでもない荒天程度で、残念な話です。

巻き込まれて苦労をされた方々は、お疲れ様でした。お怪我をなされた方は
ご養生下さい。

 

このような時に、柔軟な対応で出勤を停止したり、在宅勤務に切り替えたり
できるような社会になってほしいところですね。

余裕のある社会を構築するには経済的な余裕を作るのが第一です。社会全体
に経済的余裕ができるのを待ってなどはいられませんので、私たちは個々で
資産を築く努力を重ねていきましょう。

どんな仕事をするにしても何一つ苦労がない、突然のトラブルが発生しない
なんて事はありませんが、少なくとも身の危険を減らすのは可能なはず。

今ある命や健康を失っては、家族を守ることすらできなくなってしまいます
から。

大きな話題となったバス事故もそうですが、お金と安全が平均として反比例
するのは事実であって。

「理想の未来」を追うものにとって、身の安全は忘れてはいけないコスト。
安全な日本に住むからこそ忘れてしまいがちなのが皮肉な話ですが……。

個人的にはあまり雪の地方に住みたいとも思いません。

雪と付き合うか、関わらないか

雪関連については、雪のよく降る地方と雪の降らない地方において、常識が
大きく乖離しています。

寒い地方に住んだ経験のない人間には知り得ない話が沢山あって。

例えば、これは雪というより寒さに関連した話ですが、水道の凍結を防ぐ為
に水を出しっぱなしにしておくという話を知らない人も少なくありません。

 

雪の多い地方で生活をしないと苦労とその対策はなかなか想像し難い。

僕も2年ちょっと、冬場は2シーズン福島県に住みました。うち1年は磐梯山
に程近い病院へと勤務していましたので、雪には悩まされました。

知らないとトラブルを解決するための道具もなければどんな対策方法がある
かすらも分かりません。

 

特に自動車関連は困りました。タイヤだけは雪用にしっかりと交換しました
が、ノーマルタイヤで事故を起こす観光客も少なくありません。通勤途中で
そんな事故車を見掛けた経験もあり、雪慣れしていないが故の悲劇です。

住宅関連では比較的しっかりした物件を借りていましたのでトラブルは無く
過ごせましたが、もっと雪の降る地域、北海道や日本海側などは市街地でも
大変な困難があると聞きます。

雪かき中に屋根から転落なんて話は福島でも幾度となくありましたし。

 

こういう経験から、僕は不動産投資において雪の多い地域はなるべく避ける
よう心掛けています。

多少経験したからこそ、まだまだ知らない怖いことはたくさんあるのだろう
との不安感がある為です。

経験豊富な管理会社さんがいますから管理上の問題はそうは起こらないはず
ではありますが、雪対策の見えないコストがどれ程になるかが分かりません。

 

自ら選択肢を狭めている、優良物件を逃す確率を高める行為で、本当は努力
により解消すべき部分なのですが。

今のところ、僕にとっては優先順位の低い内容となっています。

同じように大雪地方を忌避する方は少なくありませんので、逆にチャンスが
ある、と考えるのが、攻めの姿勢を強めたい人がすべき思考ですけどね。

 

安全とお金は反比例

安全のコストの観点の話題としては、不動産投資においても十分に考慮して
購入物件を決める必要があります。

自分の命や健康には直接な関係はありませんが、入居者さんの安全コストを
削った結果として安く売りに出されているだけのケースは多数見受けられ。

それを解消したいと思ったら大金が必要です。

 

安全コストを利用者に押し付ける経営は、先日のバス事故のように多くの人
を不幸にした挙句すべて経営者に返ってきます。

事故に至らずとも数ある手抜き工事のようにいつか発覚し、より大きな費用
負担となって経営を圧迫するもの。

 

安全コストを確保するために、購入時からそれを織り込んだ投資をするよう
価格交渉を怠ってはいけないのでしょう。

もしそれが叶わないのであれば、素直にその案件からは手を引くべきで。

安全を無視した投資をして喜ぶのは売り手のみ。正しい投資とは、自分及び
自分と関わる人々全員が幸せを共有できるようなものであると僕は思います。

 

そこまで計算に入れてはほとんどの物件なんて購入対象から外れてしまうの
ではないか、と心配されるかもしれません。

が、むしろそういった考え方で市場と向き合うようにする事で、指値交渉が
いかに重要であるかを知れば、もっと広い視野で優良な物件を掘り起こし、
積極的に買い付けを入れられるのではないかと感じます。

指値を入れた理由を明確に説明できれば、相手がそれに納得するかどうか、
納得しても受け入れるかどうかはともかくとして、少なくとも恥じたりとか
遠慮したりとかは不必要。

安全性に関する部分は不動産にとって最重要な部分。理由としては、決して
無視できませんから。

 

安全とお金は引き換えである。この事実を、不動産投資家としても忘れない
ようにして下さい。

 

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    • らくだ大家
    • 2016年 1月20日

    http://allabout.co.jp/gm/gc/8744/

    普通火災の担保範囲に雪災を含んでいるので、保険化によるリスクヘッジは可能だと思います。
    それよりも雪が降るエリア、例えば東北は人口減が激しいというところが問題かと。つまり、マーケットの縮小ですね。
    その点をどう対処できるか、ということで手当の仕方は変わってくると思います。県庁所在地と中核都市は転勤族はいるので、その層を狙う・・・とかですかね?

    あるいは、温暖化が進めば、穀倉地帯になるので、北海道なんかは穀倉地帯になるとかならないとか(近未来の話ですが)。すいません、余談でした。

      • きりのき
      • 2016年 1月25日

      なるほど、ありがとうございます。

      そうですね、雪の多い地方からの人の流出は明確で、
      自分があまり住みたいとは思わない点からも今後も
      進むだろうと思います。

      札幌など一部をのぞき、投資適格は相当慎重に物件
      を選択しなければいけなさそうですね。

      過疎化とともに利回りが大幅上昇してくれれば話は
      多少違ってくると思いますが。

      温暖化して北海道が住みやすくなったら、東北の人口
      を余計に吸収してしまいそうですね。それはそれで
      致し方ないような気もしますけれども。

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2014年4月不動産投資を始める際に最も重要なリスクヘッジの仕方。

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