収益不動産を購入する前に長期戦略を順序立てて構築すること

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物事には順序というものがある。

当たり前のようで、実際には画一化できない難しさを秘めた言葉である
と僕は感じています。

 

何かを勉強するにしても、言葉の定義を覚えてから教科書を読み、理解
を深めてから実際に試験問題を解いてみる、というのが順を追っている
ように感じますが。

逆に試験問題を先に解いてみて、間違った部分や理解が今一つと感じる
ところを教科書を開いて確認し、分からない言葉があったら辞書を引く
というのもあながち間違いではありません。

 

僕は時と場合によってどちらも使い分けますし、どちらにもメリットが
あると感じます。

前者は基礎の細かい部分まで理解が深まりますし、後者は効率的な学習
が可能ですし、より速く実践経験が積まれます。

また、僕には思いもつかないような順序で高いレベルの習熟度を誇って
いる方も大勢いらっしゃるのではないでしょうか。

 

人には向き不向きがあり、それは物事の順序立て方にも適用されます。

自分自身には何が最適であるのか、どうやってパズルを解いていくかを
見定めることで、今やるべき事、次に解決すべき事が見えてきそうです。

順序良くこなしていきたいものですl。

立ち位置により最善の順序は異なる

僕は不動産投資を始める決心をした際に、先々までどのような道のりを
辿るべきかを考えました。

どのような物件を購入しようか、ではなく、どのようにして資産を拡大
し、目標に辿り着くか、です。

 

当初の目標は妻が所有しているサブリース区分マンションの赤字の解消。
妻が働いていない現状、不動産から発生した赤字は純粋な赤字であって、
なんの節税メリットもないもの。

その勿体ない状況の解決を目標に定めました。

実のところ妻が働けばそれだけで解決なんですが、子供も小さいしまだ
子供を増やしたいしで、働ける環境にはありませんでしたし働かせたい
とも思いませんでした。

 

となると選択肢は二つ。自分で稼いでさっさと返済を終わらせてしまう、
もしくは妻に分散して所得が得られるようにする。

前者はちゃんとした手続きを踏まなければ贈与と見なされてしまう恐れ
がありましたので、なるべくであれば後者を目指す形としました。

 

そこまでどのような順序で進んでいくか。

目標は一つであり、それを成し得る形も一つ。個人か法人かはともかく、
妻に給料が支払えるような環境を作ること。

それにはかなり経営規模を大きくしなければいけません。相当額の資金
が用意できなければ、妻へ給与を支給するまでには至らない。

 

資金を貯めながら勉強して、時を待ってから事業を起こし、利益を確実
に出すようにするか。

勉強をしつつも事業を起こしてしまい、資金の貯まる速度を速めて早急
に利益を確保できるようにするか。

このどちらの順を追うべきか、揺れました。

 

常識的に考えれば前者が正解です。分不相応な投資、事業の開始は不測
の事態に脆弱であり、失敗する確率は高まる。

ですが、前者で進めたからといって成功するとも限りません。ビジネス
とは不思議なもので、しっかりと下準備をすれば成功率は上がりますが、
それでも失敗することは非常に多くある。

 

僕は市場の環境や政治の雰囲気などを考え、見方によっては無謀としか
思えないような攻めの姿勢を取りました。

結果として成功はしています……が、あまり褒められたものではなく。
この先は市場の変化もあってとてもではありませんが同じ選択はしたく
ありません。

あの時の僕には適した順序であっても、今の僕には適さない順序である
ということです。

 

成長も含め順序立てた戦略を計画する

実践経験を積まなければ真の成長には結びつかない、というのが基本的
な僕の考え方です。

実践の中にこそ学びの材料があり、実践だからこそ本気で学習できる。

僕が不動産投資についての理解を深められているのも、実践の中に僕が
いるからこそであると思っています。

本の内容とはまるで違う部分、また本には書かれていない重要な事項が
あまりにも多く。

いざやってみないと分からない。今でもそう思います。

 

問題は不動産投資は繰返し試行錯誤できるような類のものではないこと
でしょうか。

試験勉強であれば問題集を繰返し解くことでリスク無く理解度の向上が
望めますが、不動産投資ではそうもいかない。

現金購入だとしても、最低でも数百万円からの資金を消費する。短期間
で何度も繰り返せるような資金があるならば、最初からお金の悩みなど
存在しないでしょう。

 

とすると、やはり一般的な順序立て……資金調達をしながら学習に励み、
チャンスが到来するのをアンテナを立てて待ち構える。

規模を拡大したいなら1棟目が安定期に入るのを待ちつつ再び資金を貯め、
再度チャンスが来るのをじっくりと待つ。

蜘蛛の行う狩りのような順序で進めることをお勧めしたいです。

 

僕が上手くいったのは華々しく見えるかもしれませんが、ギャンブルに
勝ったのと何も変わらないのではと今は思えてしまう。

もちろんそれは僕が収益不動産を購入した当時と環境が様変わりをして
いるのが最大の原因であって、当時の僕は間違っていないと信じたい。

少なくとも焦って順序立てた短絡的な計画で急ぎ買い進めるのは現時点
では控えた方がいいのではないかと感じています。

 

不動産投資はじっくりと順序立てた攻めが肝要。今では僕もすっかり、
そんな心持ちです。

 

とはいっても、落ち着いてしまった今だからこそこのような結論が出て
しまうだけで、より攻めの姿勢が間違っているとは言いません。

計画的な順序立てができていれば、間違いなんてないのですから。

 

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