お金の流れに飲まれず、見えない敵に扇動されず。

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世の中のお金の回り方については、本当に疑問に思わざるを得ない
ところが多々あります。

しかし多くの方がその深層部分を「知らない」「興味がない」こと
により問題として提起されず、未解決のままに放置されているか、
世論を誤った方向に逸らされているかしています。

そのために、実は自分が割を食っている事に気が付けません。損失
を被り続けているにもかかわらず。

 

「人を扇動する」というのは技術的に可能なことで、うまくそれを
活用している人が思い通りに世間を動かしているのが現実です。

政治なんて典型ですよね。かつて民主党政権はうまいこと世論扇動
に成功し、政権を奪取しました。

もちろん、彼らには真に理解の得られる理念もそれを維持する実力
もありませんで、勝手に自爆してわずか3年で転落、名前すら捨て
なければいけないほどに世間を敵に回してしまいました。

 

今はまた、その擬態した名前すら捨てて分裂したのちに、中心部は
更に別の擬態を果たしています。

するとどうでしょう。なぜか政党支持率は以前よりも上昇しました。
確信的に支持している方々が大半と信じたいですが、浮動票という
言葉もあるように深く考えずに支持されている方も多いでしょう。

これは、扇動された結果です。そもそも、どの国家においても政治
について本当に真面目に考えて、よく調べて支持する先を決定して
いる人なんて少数派ですからね。

これは何も、民主党なり民進党なりに限った話ではありません。

 

お金の流れというのも、世間は大きく扇動され、暗い部分は隠され
目を逸らされています。全員が扇動されているとは言いませんが、
無視できない人数が扇動されていると思って間違いない。

その扇動の中で、多くの人が損をしていて、首謀者はほくそ笑んで
います。

そんな想像力を常に張り巡らし、世の仕組みに達観した時こそお金
を正当に得るスタート地点に立てます。

投資の世界に足を踏み入れる前に、是非そうした「想像力の強化」
に取り組んでみて下さい。

川に流されたらどうなるかを想像して下さい。

扇動されて目が曇る

例えばですが。

昨今日本では、社会保障費の増大が叫ばれていますよね。そうした
問題が取り扱われるとき、必ず「医師の報酬」が槍玉に上げられて
いるのはご存知の通り。

この場では「医師の報酬」が高いか安いかは置いておきます。医療
にどれほどの価値を感じているかは人それぞれでしょうから、高い
という人もいれば安いという人もいるでしょう。

 

医療費に絞って話をしてみます。医療費とは何か。病院での診療に
対する対価としての「診療報酬本体」が大きな割合を占めているの
は確か。

しかしそれだけでなく、薬価、及び特定保健医療材料が大きな割合
を占めています。薬剤費総額だけでも総医療費の2割程度を使って
いるようですから、本体部分のみの問題でないのは明らか。

薬剤費はほぼ全額が製薬会社など関連企業の売り上げに回っていて、
そこにも数多の労働者もいて、多くの人の手元に「健康保険料」が
渡っているわけです。

こうして考えてみると、診療報酬の改定による議論が各々既得権益
を持つ人間の縄張り争いに過ぎないのが分かってきます。

それを力持つ扇動者が発信力の弱い、また立場的に声を上げにくい
医療者側(医師だけでなく)を悪者に仕立て、世論の誘導を図って
います。

 

問題とされている人件費の部分に切り込むと更に面白い。

人件費と一言で言いますが、決して賃金だけの話ではありません。
労働者を確保するためのお金も人件費の一部で、無視できない割合
です。

常勤医師一人の紹介手数料、単価平均は「337万円」だそうです。
これはもちろん病院側が支払っているのですから、源泉は診療報酬
ですよね。つまり、健康保険料収入からのお金がほとんど。

 

この紹介手数料がどこに入っているか。人材派遣会社ですね。

何も紹介手数料が掛かるのは医師だけではありません。看護師も、
薬剤師も、派遣会社から紹介を受ければそこには取引が発生します。

これまでは大学医局からの派遣で成り立っていたのが、医局の権限
を弱くして派遣会社へと利益誘導が図られたんです。医師に掛かる
人件費は、医師当人の手元に入ることなく増大しました。

少なくとも僕の知る限り、医局は常勤一人当たり337万円も寄付金
を貰ったりはしていませんでしたから。他大学や他科医局について
は知りませんけれども。

 

こうしたところで医療費の増大が起こっているのにそこは隠蔽され、
別の「敵」を創造し、世論を扇動している存在が世の中には隠れて
います。

お金の流れはこうした扇動により不透明になっているんですね。

 

流れを見極めて

別に、派遣会社が悪者だ、とか扇動して利益を得ているのが悪者だ
とは言いません。

医師や医療者だけに責任を押し付けている点には強い不満を覚える
のは確かですけれども。

 

単に、こうした扇動の背後で別のお金の流れができているとの想像
を常にして下さい、とのアドバイスです。

お金を得たいのであれば自分で扇動者側になるか、背景で動くお金
の流れを捉えるかするといいでしょう。

中には、扇動とはいっても「善良な」方向へ向いているものも多数
存在します。例えば予防医学なんかはその類。僕が骨粗鬆症の診療
に力を入れているのはその流れを見ているのも一つの理由。

 

もっとお金の流れについて、本質的なところに目を向けましょう。
真実を冷静に見つめられるようになって初めて、自分もその流れに
飛び込めるというものです。

 

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