不動産投資でも株式投資でも、本当の意味で『プロ』となるべき

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東洋ゴムの免震改竄やら、シャープの大幅な減資やら、東芝の不適切会計
やら、相も変わらず株式市場は騒がしいですね。

大企業が、ストップ安やそれに準じた事態を起こしても、日経平均株価は
底堅く堅調に推移しているようですが。

日本の強みは大企業でも中小企業でも関係なく、非常に優良な企業の数が
とても多いのが強みです。

 

たとえ大企業が一つ倒産したとしても、その分だけライバル企業が伸びる
のみ。かつてのエルピーダは残念でしたし、なぜ救済できなかったのかと
思うところもありますけれども。

国内経済の大勢に影響は無かったのは事実。

 

先人たちが叩いて叩いて頑丈にしてくれた硬い日本経済の地盤を、後進の
私たちはしっかり利用して堅牢な建物を構築していかなければなりません
ね。

人口は減るかもしれませんが、欧州の一部の国のように生産性が高く豊か
な国へと変わる時期なのだと思います。

そのために、岩盤を硬くしすぎて見えなくなった日本経済の膿をそろそろ
ばっさりと膿の袋ごと摘出してしまう時期がきていると思いますし、政府
もそのように政策を実行しているようですね。

 

色々とネットでは噂も流れてはいるようですが、果たしてどのような日本
へと変わっていくのか。

変化の中で、どのように勝ち組・負け組みが分けられるのか。

投資家としては目を見開いて注視していかなければならなさそうです。

仕事中にちらちらとチャートを見たって、うまくいきません。

プロと素人の大きな差

株式などの金融系商品へ投資にまつわる怖さは、冒頭に書いたような突然
の急激な変動があること、です。

インサイダー的な情報を合法的に入手できる立場にいなければ、簡単には
このリスクを避けられません。

 

しかも厄介なのは、急激な変動により損する可能性があるだけでなく莫大
な利益を得られる可能性もある部分で。

大きな変動があるたびに、損をしたとの叫び声の中に混じって大儲けした
と呟かれます。真実か、証券会社の陰謀かはともかくとして。

 

にわかな投資をしていると、徐々に脳が侵されてしまって、いつの間にか
ギャンブル的思考へと変えられてしまう。損をした分だけ今度こそは、と
なってしまったり自分も同じように儲けたいと思ってしまったり。

結局、一時期小金が入ったとしても止め時が分からずに、最後は得られた
利益以上の損失を抱えて退場をする羽目になる方のなんと多いことか。

投資に終わりはありませんが、ギャンブルはどこかで止めなければ最後は
損をして終わります。にわか投資はギャンブルですから、勝ち逃げしたい
のなら腹八分目で手仕舞い、引退すべきですね。

 

インターネットで気軽に株式や為替にお金をつぎ込める時代になってから
というものの、にわか投資家は増える一方。

誰でも簡単に始められますと言われて証券口座を開設し、プロ意識を持つ
に至るのはどの程度の割合なのでしょうか。

『投資家』として最後まで生き残るために必要なのは真剣さ。プロ投資家
としての意識がなくしてプロ投資家と渡り合い、餌が来るのを待ち構える
ハゲタカから身を守るなんて不可能です。

 

不動産投資においても、失敗談を聞くと大概はいい加減な気持ちで始めた
方であったりしませんか?

簡単に儲かりそうだから、不労所得が得られるから、と。

セールスに騙されたとおっしゃる方もいるかもしれませんが、見たことも
ない大金を扱うのに真剣に考えられなかった自分の敗北でしかない。

先日もNHKで業者に言われるがままアパートを建てた老夫婦の惨状を特集
した番組が放送されたようですが、まずお金に目が眩んで契約書と真剣に
向き合えなかったのが間違いで。

業者のやり方、システムの問題もありますが、投資に対する日本人の意識
の低さにも問題がある。

 

株式や為替を確率の高い宝くじとして利用するのを否定まではしませんが、
せっかく正解に近いところまで辿り着いたのですから最後まで正しい道を
探して歩き続けるのが、建設的な考えではないかと個人的には思います。

いっとき小金を得るよりも、持続的に得られる収入の方が、更には継続的
に稼げる能力を身に着ける方がよいと思いませんか?

 

投資そのものを真剣に学ぶ

不動産でも、震災や火山の噴火、何らかの事故など、資産評価額が突然の
急落を起こす可能性は否定できませんが、少なくとも企業の株価暴落より
確率は低いように思います。

復興すれば元通りですし、そもそも保険が掛けられますからヘッジが簡単。

金融取引よりは心穏やかに生活できますので、僕は気に入っています。

 

ただ、投資を本格的に勉強したいと思うなら、不動産投資よりもまず始め
に株式投資など金融取引の実践の場で揉まれるのがいいのではないかな、
とも感じています。これは以前も書きました。

資産評価額が急激に下がった時にすべきこと。市場を幅広い視野で眺める
ための知識や技術。急激な変動で発生するストレスに耐えうる精神力。

そしてプロ投資家として、ビジネスマンとしての意識付け。お金に対する
価値観の変化。

 

厳しい投資の世界で生き抜くためには、一般人のままではいられません。
多少ねじが飛んでいる、と他人から思われる程度がちょうどいい。

新たなものを得るために、古いもの、不必要な関係を捨てる覚悟で臨めば、
そう遠くない未来に自分の進む道が見えてくるはずです。

 

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    • メガ投資家T
    • 2015年 5月24日

    いつも貴重な情報ありがとうございます。
    今回の内容は日本経済の実態と未来について少し楽観的な要素が強いと感じますね。
    この20年でドルベースのGDPで世界全体に占める比率は三分の一となり、国の借金は3倍以上に膨れ上がっています。企業の好業績についても新興国を中心とした世界の旺盛な需要と円安を背景としたものとなっています。決して日本企業の世界でのシェアが拡大しているわけではなく、逆に中韓台などにシェアを奪われ続け、ジリ貧傾向です。
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      • きりのき
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      こちらこそコメントありがとうございます。

      はい、今のところ記事にしているのは比較的短期的な将来を
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      少しでも楽しんで頂ける記事が書けるよう、今後も努力をさせて
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