いつも応援ありがとうございます。
最近よく、区分マンションを実は持っているんです、なんて発言を
耳にする機会が多くなっています。
皆、悩む時期は同じという事でしょうか。おそらくはここ2,3年で
購入をされたのでしょうね。大体2戸程度所有されている方が多い
ような気がします。
新築と中古の割合は半々程度でしょうか。新築を購入している人は
属性が高めの方が多いですね。
そんな方が続ける言葉は、多くが「一棟ものが欲しい」「やっぱり
一棟を買うべきだった」との内容です。
区分マンションからのキャッシュフロー程度では、何も生活に変化
がない、進歩がない現実に気が付いたのだと思われます。区分所有
2戸程度では、純粋な手残りは月数万円~でしょうから。
新築で購入した方など、いまだマイナスキャッシュフローで悩んで
いる方が数多くいます。
インターネットを覗けば、一棟ものを所有して大きく稼いでいる方
の自慢話がたくさん出てきます。短期間で大きく資産を伸ばす様は
見ていて「成功者」との印象を強く受けます。
僕は規模も小さいですし、苦労しましたし、自慢するところなんて
あまりありません。ありませんけれども、区分マンションではなく
一棟ものにチャレンジして良かったと思っています。
だからこそ、こうして一棟マンション投資を広めようと活動をして
います。
ただ、万人向きかというとそうでないのは確か。誰にでも勧めたい
と思えるものでは無いのもまた真実です。
特にここのところ金融機関が融資を引き締めており、いざこれから
不動産投資を始めたいと考えても、第一歩から壁をよじ登るところ
よりスタートしなければならないケースが増えています。
逆に、属性を武器に特別な入口から抜けようとすると、その先には
大変厳しい道のりが控えていたりして。もっとも、これは以前から
同じですね。
一棟ものへのこだわりが悪さをしてしまう場合もあるでしょう。
既に区分マンションを購入してしまった方が一棟ものへと転進して
進む際にも、中途半端だと同じような状況になりそうです。
現在の自分がどのような立場にあるのかをはっきりさせて、現実的
な選択をしていくのが『大人の投資』であると僕は考えます。子供
のようにあっちがいい、こっちがいいではブレブレです。
悩んだ時は、一度冷静になって現状整理を始めましょう。
答えを急ぐべからず
まず前提として、しっかりキャッシュフローが出る区分マンション
を所有しているのであれば、きっと不動産投資を俯瞰的に見る目が
あるのだと思います。
区分マンションは一棟もの以上に難しい。空室が発生すればすぐに
赤字化してしまいます。返済額も少ないのでそうそう破綻はしない
ものの、長引くと地味に痛い。
こうしたリスクを誤魔化しているのが一括借上げですが、ようやく
その危険性が一般に露見して報道されるようになってきましたね。
ノーリスクで儲かるなんて旨い話があるはずがない。
区分マンション投資で自信を持っているなら、そんな一括借上げに
頼らず経営をしてきたのでしょう。ここまでが前提条件。
区分マンションを所有している、けれども悩んでいる方に共通した
特徴は、大体所有して2,3年程度だという点です。
比較的短期間で、間違っていたのではないかと悩み始めてしまう。
まあ、2,3年融資を返済していると辛くなってくるのは分かります。
返済の負担感の割に儲けが少ない、と実感をし始めたのでしょうね。
しかも長期の元利均等返済で、元本はあまり減ってくれませんから
焦りは加速します。その焦りが、一棟ものへの羨望へと向かうのが
大半だと思われます。
けれどちょっと待ってください。2,3年程度で結論を出してしまう
のは問題があるのではないでしょうか。
前述した1棟もので短期間に資産を拡大した例でも、2,3年程度で
「成功しました!」と言っている方が、実は結構混じっています。
中には短期間で堅牢な土台を作り上げられている方も存在します。
が、中には高い金利で借りっぱなしなのに成功していると吹聴する
方もいます。
不動産投資としては、2,3年などまだ序盤も序盤。そこを抜けて、
次にどうするかが成否を分けます。
区分マンションを所有して2,3年で悩み始めた人は正しい。勘が
優れていると思います。
ですが同時に、運命の岐路へと立たされているのも感じて下さい。
ここで間違ってしまうと、今まで積み重ねたものが音を立てて崩れ
ていってしまうのですから。
地盤の再確認を
不動産投資としてはちょっと面倒な時期に入っている昨今。欲に目
が眩んで間違った選択をしてしまわないように注意しましょう。
区分マンションだって、ちゃんと選べるなら悪くないんです。実際、
区分マンションだけで長者になっている人もいます。
手間が多過ぎて僕には無理そうですが、堅実ですよね。
これからの金融機関は「不動産投資」が疑われるものには融資して
くれなくなっていきます。
そんな時代だからこそ、真に「事業主」になり、事業拡大していく
態度で臨むべきでしょう。
そこを転換できなかったら、この先は確かに不安を感じているよう
に進歩が無くなっていくと思います。
一棟もののポテンシャルは確かにすごいです。ですが、やはり相性
があります。年齢、実績、属性、その他諸々で、こだわり過ぎると
前にも後ろにも引けなくなってしまいますので。
ここらで一度足場を確認し、次の一手を探していくのが本筋である
と、そんな方々を見て僕は感じています。
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