利益の出ないサブリース区分マンションに向き合うと見える3つの道

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続きです。

毎月返済に持ち出しの発生してしまうようなサブリース新築区分マンション
を所有されている方がそれをなんとかしようという場合。

最も波風を立たせずに終わらせるのは、繰上げ返済です。

いくら利回りが低くても(この手の物件は何故かどれも利回り4%くらいに
設定されている気がします)、ローンさえ、金利払いさえなければ何の問題
もないためです。

 

金融機関も、融資をする相手をしっかり見て返済に無理はないのを分かって
貸し出ししています。大きな金額に思えるかもしれませんが、買えたのなら
給与収入から返済しきれるはず。

もう買ってしまったのであれば、仕方ない。日本人らしく前向きに考えて、
徹底した対処を実行しましょう。

返済が終わればお金を生む資産が誕生するんです。資産家への第一歩となる
かもしれませんよ。

これは夢ではありません。現実と向き合うべきです。

厳しい境遇だからこそ見えた道

ただ、僕はその道を選択しませんでした。どうしてきたかはこれまで何度も
書いてきた通り。

 

僕の場合は僕の物件ではありませんでしたので、金利負担による影響は他の
方よりも大きかったんです。

何故なら妻は専業主婦でしたので。収入がありませんから、金利負担を経費
として落とそうにも落とす原資がなかった。節税にすらならない状態です。

そんな境遇だったからこそ、事業を起こして収入を得て、そこから妻へ給与
を出して擬似的に経費で落とすようにするなどとアクロバティックな発想に
至ったのかもしれません。

 

そして、手っ取り早く経費計上可能な収入を大きく取る方法として、不動産
投資をスタートした、と。もっとも、妻に本格的に給与を出すようになった
のは第3の事業を法人化してからです。

不動産投資が安定化するよりも第3の事業が安定化する方が早かったのは、
嬉しい誤算でした。

 

現在、この段階までは達成しています。次の段階は、妻が扶養から外れても
プラスである程に収入を得て、そこからさらに返済を進めること。

そこまでいくと妻に所得分散をする事による僕の節税効果、事業的規模では
ないとはいえ妻も不動産所得に対する経費計上による恩恵を得られるように
なり、二重にメリットを享受できます。

区分マンションの返済が終わり、妻の貯蓄が増えるようになったら、適当に
何かの投資をしてもいいだろう、とも思っていて。そこが僕の描く最終地点
ですね。

僕が実家の仕事をメインに据えて働き始めれば、そちらからも妻へと配分を
するようになるのでゴールは一気に近づきます。

 

持ち出しのあるサブリース新築区分マンションを購入してしまったとの窮地
から脱出しようとするならば、個人を超えて世帯収入を伸ばす、家族一丸の
努力が必須であるように思います。

 

選択肢は大きく分けて3つ

とはいっても、万人にお勧めできる道ではありません。サブリース新築区分
マンションに懲りてもう関わりたくないと思っている方も多いでしょう。

家族と一丸になってといっても、配偶者がいなかったり、いても理解をして
もらえなかったりするかもしれない。

もし配偶者の理解を得られないままに高額のローンを組んでいたとすれば、
離婚問題にまで発展してもおかしくありません。

 

配偶者と話をする際には、極めて慎重にすすめるべきです。恐らく僕の妻も
僕に話をする時、すごく勇気を必要としたでしょうね。

ただし男性には女性と違って「涙」という武器がありませんのでご注意を。

 

場合によっては、大幅な損失を確定させるのも覚悟して売却するのも勇気の
ある選択肢ですね。

売却をする場合には注意点があります。不動産に金融機関の根抵当権が設定
されている点です。

残債以上の金額で売れるのであれば何一つ問題ありません。金融機関には、
売却益が得られるので、とでも説明しましょう。

利益が出るとしても短期の売却は嫌がられるかもしれませんが、将来に渡り
当該金融機関と付き合う予定がないのであれば不利益はないです。

 

では売却しても一括返済ができないとなると、どうでしょうか。

金融機関が売却を認めない可能性が高い。現金を用意して不足分を支払える
なら許されるかもですけれど、残債が残る予定で根抵当権を外すような真似
を金融機関がするとは思えません。

その場合、売却という道は諦めざるを得ない。

 

売却が不可能な場合、前述した二つのうちどちらか。

節約に励み労働収入を増やし早急に繰り上げ返済をしていくか。

投資規模を拡大し区分マンションの一つや二つは小さな問題だと言えるよう
な立ち位置に立ってしまうか。

どちらかを選んで下さい。

 

彼を知り己を知らば

他に考えられるのは投機で大きく稼ぐとか宝くじを当てるとか、ギャンブル
へと向かう事になりますので、そこは選択肢になり得ない。

何もしないで毎月の返済を続けるのも一つの選択肢ではあります。けれども
サブリース料金の引き下げや修繕費用の追加支払いなどを求められ、年月の
経過で事態が悪化する恐れもあり。

その場合漫然と返済を続けるのではなく、繰上げ返済や売却のタイミングを
虎視眈々と狙うよう心掛けて下さい。

不動産の価値に、時の経過は悪影響しかないのですから。

 

己を知ることで、ここまでに挙げた選択肢のうちどれがベストであるのか、
きっと分かるはずです。

2016年は己を知る年。

もうすぐ1週間が過ぎてしまいます。まだ年始だからと気を緩めず、一刻も
早く自分を見つめ直す努力をする事をお勧めします。

 

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