仮想通貨バブルが一度目の崩壊

この記事は3分で読めます

いつも応援ありがとうございます。



 

仮想通貨バブルは頂点からの崩壊が発生し、存在の根幹が揺らいで
います。

僕は、本当は仮想通貨のような「世界共通の貨幣」には少し期待を
していました。為替差による国家間の経済戦争のしわ寄せは、国民
に及びますので。

 

為替操作は国際ルール上、禁じられています。その禁を破った国は
主に米国から強烈なお仕置きを受ける事になります。

そのため表立って為替操作を行う国はありません。が、こっそりと
為替操作を行うとか、有利なルールになるよう操作する国は決して
少なくありません。というか、ほとんどがそうでしょう。

米国なんてその代表のようなもの。むしろドルを抱える米国こそが
ルールと言ってもいいのかもしれませんが。

表面上はルール違反とはならないよう、あの手この手で自国有利の
為替相場へと誘導しようと常に駆け引きが展開されていて。それに
私たち民間は振り回されているのが現状。

為替の争いで儲かるのは、極一部の人々だけです。

 

仮想通貨は、本来そんな世界の構図を一変させる力を秘めています。

その技術は非常に複雑で、激しく電力も消費するらしく、まだまだ
未完成と言えましたが、世界統一通貨ともなるとそのポテンシャル
は無限大。

為替を気にすることなく取引ができるようになれば、世界の貿易は
より活発になり、世界は更に身近なものとなるでしょう。

 

しかし残念ながら、少なくとも現時点ではそうなる可能性はゼロ
言っていいでしょう。

結局、投機の場になってしまった。加えて非常に多種の仮想通貨が
我こそはと名乗りを上げてしまっているため仮想通貨に期待されて
いた「統一」は不可能となってしまいました。

そもそも、通貨というのは国家の主権に基づいて定義されています
ので、それを冒されることはどの国も良しとしないでしょう。

仮想通貨によって自国通貨の価値が不安定になるようなら、規制を
しようと国家が考えるのは当然です。既にいくつかの国では規制の
議論がなされています。

 

そしてそれは、今後日本でもそういった流れになるでしょう。先日
からお茶の間を賑わせているコインチェック事件をきっかけに。

ビットコインもバブルが崩壊中ですね

現状の仮想通貨は存在意義無し

僕自身は、仮想通貨は触っていません。特に魅力を感じないから、
がその理由。

仮想通貨を持つ事に何の意義も感じない。円で十分でしょう。国が
その価値を証明してくれる限り、今の仮想通貨には用はありません。

僕にとって通貨とは決済手段であり、わざわざ仮想通貨を決済手段
にする意味が分からない。電子決済など仮想通貨でなくてもずっと
昔から利用しています。

クレジットカードがあれば、現金などほとんど持たなくても支払い
に困りません。未だに国内で仮想通貨払いをする理由は理解不能。
もしメリットがあったら教えて頂きたいほど。

なにやら決済にも時間が掛かるとか噂は聞きますね。

 

最近騒がれているのは、仮想通貨に掛かる税金のこと。最終的には
各国の通貨、日本で言えば円ですね、に換えなければいけない以上、
利益を享受したらその分だけ税金を支払う義務が発生します。

今のところは雑所得、総合課税制度であり20万円を超えれば普通に
他の所得と合算され累進課税されます。住民税ももちろん同様。

そして、今のところの政府見解では、仮想通貨間の取り引きは一度
円を介しているため、決済をした計算である、と。円換算時に利益
が出ていたら、その金額に税金が課せられます。

もしその後、乗り換えた先の仮想通貨が下落して利益を全て失った
としても、税金の支払い義務は消えません。同一年内ならば合算が
できるかもしれませんが、越年したらアウトです。

 

こんなルールを知らずに仮想通貨を触っている人は極めて多くいる
ようで。

かつてのFXも、「くりっく365」以外では分離課税制度の適用外で
総合課税をされていました。現在はそうではありませんが、当時は
累進税制により多額の納税を迫られ、痛い目に合った方がいました。

仮想通貨で騒がれているのと同様、利益確定後に再度取引して越年
し、年初の暴落から資産を失ったところに多額の納税通知が来た
といった話題は当時でも取り上げられていて。

なんというか、学ぶ機会はいくらでもあるというのにもったいない
ばかり。賢い人はしっかりと利益確定後に納税分を残しておくなど
対策をしているはずですが、そうでない方は数多い。

 

こんな、不幸しか呼ばないような現代の仮想通貨に存在価値は無い
と僕は断言します。

 

未来には期待

投機によって大きく利益を上げた方もいるでしょうね。

まさにバブルでしたから。上手く高値で売却した方は、多額の税金
を払わなければならないものの、半分以上は残るはずで。億り人、
なんて言葉があるように1億円稼げば5000万円以上は利益です。

しかし残念ながら、投機で大きく稼いだ人の大半は、さらにそれを
10倍に増やそうと投機につっこみ、いつか失います。

投機に使いきれない金額まで稼ぎ続けられる人など本当に一握り。

 

そんなに多くのお金を得るのに魅力を感じない僕にとってはリスク
を背負う意味がありません。

投機である事をしっかり理解して挑戦する人を止めたりはしません。
ですが、もし深く調べず、考えずに手を出そうとする人がいたなら
全力で阻止します。

今の仮想通貨はそんな対象です。仮想通貨の仕組み、税制、金融の
成り立ちその他、資本主義を本気で理解しようとする気持ちのある
方々以外は決して手を出さない方が良いでしょう。

 

仮想通貨は、今後少しずつ形を変えて、実用化されていく可能性が
十分あると思っています。が、まだ当面は先でしょうね。

きっとその頃には国家間のいざこざはより小さなものとなり、世界
の融和が進んでいるに違いない。そう期待して、仮想通貨の将来を
見守ろうと思います。

 

宜しければブログランキングも応援クリックお願いします。


  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

関連記事

  1. 中国の不動産バブルはとうの昔に崩壊しています。
  2. 考えることは自分を大きく成長させます。
  3. 結果は悪いけど予想通り?
  4. どのような変化が待っているのでしょうか
  5. 下りは滑っていきますが、上りにはパワーが必要です。
  6. ATM維持に2兆円かかっているそうな。
  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

このサイトについて

不動産投資を中心に、金融・経済、そしてビジネスについてコラムを書いています。

きりのきについて


人気ブログランキング参加中です。お楽しみ頂けたら応援お願い致します。



楽待不動産投資新聞様にて時々コラムを書かせて頂いております。

2014年4月不動産投資を始める際に最も重要なリスクヘッジの仕方。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る