為替相場に不穏な動き。金融危機の前触れの可能性も。

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世界経済的には、ここ最近でかなり変動がでてきていますね。

特に影響が出ているのは、一部の国で通貨が暴落している点です。
アメリカの利上げが新興国通貨を直撃しています。それだけでなく
仮想通貨への資本流入なども大きな原因と思われます。

世の中のお金の総量は変動するものですが、自国通貨といえど自由
自在に増減させるわけにもいかず。立場の弱い通貨ほど不自由する
という、国家間の通貨力格差ともいえる状況となっています。

 

それでも自国通貨を使うというのは、今や通貨というのが国として
のアイデンティティでもあるから、でしょう。言語と同じように、
自分たちの存在を確かめるものにもなっている、と。

他国発行の通貨を使用するとなると独自金融政策が取れなくなって
大変な事態が起こる可能性も想定されるのも理由と思います。EUが
うまくいっているように見えて、多くの問題を抱えているように。

ギリシャがどれだけ大きな問題となったかを忘れた人はまだ少ない
のではないでしょうか。

といっても、自国通貨で独自の金融政策を実施していても駄目な国
は数多く、そろそろ諦めてもいい国がたくさんありそうですが。

 

日本円はハードカレンシーですので、ドルの利上げにもあまり影響
を受けません。若干変動はあっても、ソフトカレンシーほど大きな
変動はしないでしょう。

それでも歴史的な低金利、金融緩和の状況下にある以上、ある程度
円安方向に進む要素にはなると思います、米国の利上げは。

しかし円安が進んでも製造業を国内に戻した日本に好影響を与える
程度に留まり、願ったり、といったところかもしれません。

 

もっとも、それ以上に現在世界中で問題が起こりつつある安全保障
問題の方がよっぽど円相場に与える影響は強いはずで。

何か一つ大きな事件でも起これば、米国の利上げによる多少の円高
など軽く吹き飛んでしまうだろうと思われます。

この時期にあまり為替には触りたくない、と日本に住み日本円しか
使わない僕は強く感じます。

金融危機が起こった時に、ほとんどの通貨は暴落するものですが、
日本円だけは必ず暴騰する流れは、当面変わりそうにありません。

仮想通貨の存在も為替相場に影響を与えています。

急変動発生の恐れ

円高が必ずしも悪い、とは僕は考えません。特に金融緩和をしつつ
通貨が強くなれば、日本という国は猛烈に豊かになっていきます。
国内景気とは時に無関係だったりしますが。

ですが、例えば雇用されている企業とか、もしくは株を持っている
企業とかが海外拠点を増やし、収益力を強化できれば間接的に利益
が得られます。

最近は国内で製造して輸出をする、よりも、海外拠点で生産をして
現地で販売する方式も多く、為替相場に大きく影響されない経営が
できる企業が増えていますね。

 

しかし、急変動は宜しくない。

海外不動産投資をしていれば、個人でも円高によって割安で不動産
を取得できますし、その後円安に振れれば大きな利益を得られます。

が、それはあくまで為替差益として得ているだけで、逆パターンに
なってもおかしくありません。FXで稼げるかどうか、と何の違いも
ない。

そしてそれはつまり、急変動により大きな痛手を追う可能性も同様
にあるということ。非常に強い通貨である円を手放して海外へ投資
をするのは、多分にリスクを抱えています。

 

安全保障問題なんて、円相場が急変動する最もたる理由。ましてや
北朝鮮が関わっているなど、最大限の警戒が必要です。

6月に歴史上初めての米朝会談が予定されています。その結果次第
では、半島有事が起こっても何の驚きも無い状態です。

安全保障問題で荒れているのはアジアだけではありません。シリア
は米露の代理戦争の場と化していますし、イスラエル関連でも米国
が悶着の種を広げています。

何かのきっかけで、第三次世界大戦入りしても不思議はありません。
既に今は戦前ではなく、戦中であるとの意見すらあるのはご承知の
通り。

 

特に必要がないのであれば、今はなるべく為替には触れない生活を
している方が身のためであるように感じます。

 

今は国内で強くなるべき時期

こんな時こそ、個人的には国内で頑張るのが重要ではないか、との
考えを強く持ちます。

国力のアップとかそういった話ではなく、単純に円建ての国内資産
をしっかりと保有しておけば、円高になった際に有効活用ができる
からです。

それは不動産でも同じで、リスキーな海外不動産に手を出すよりも
国内で人気のある地域の物件を所有した方がよほど容易でメリット
も大きい。

 

もし急激な円高が起これば、政府や日銀は景気対策や円高抑制策を
取り始めますので、様々な恩恵も得られるでしょう。

歴史的な低金利も更に長引く余地が生まれ、多額の融資持ちの立場
からするととてもありがたい。

いずれに転んでも、国内に収益不動産を所有している人間にとって
プラスにしかならないような気がしています。

 

もちろん不動産投資だけでなく、サラリーマンとしてのステージを
上げたり、事業を拡大したりも大切。

国内の仕事は為替相場や国際問題と関係なく、理不尽に損をしない
のがいいですね。

つい国際ニュースに注目してしまいがちで、海外へと目を奪われて
しまう最近ですが、こんな時こそ日本を元気に、と頑張ってみると
きっと良い結果が出せるに違いない、と僕は信じています。

 

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