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不動産投資に限らず、投資なんて元々『資産家』の為にあるものです。
資産家の持つ「眠っているお金」を何とか活用しよう、お金の流動性
を生み出そう、との発想から「資産運用」との体を取り市場へと引き
出すのが本筋で。
大規模に融資を受けてそのお金で収益不動産を購入するのは、本来の
意味の投資から大きくかけ離れています。
いえ、資産を持っていても直接それを投資したくない、もしくは現金
にすぐには変えられない資産を持っている方に対し、金融機関が融資
をして物件を購入するとか。
資産へレバレッジを掛けるために融資を受けるというスタイル自体は
投資の一つの形として昔から存在します。
が、僕を含む資産家といえるほどの資産が無い一般人が信用を担保に
多額の融資を受けて高額の収益不動産を購入するというのは、以前は
普通ではありませんでした。
メジャーになったのはここ10年ほどで。
とはいっても今の投資環境が「異常」なのではなく、投資という存在
のあり方が変わった、拡大してきているといっていいのだと思います。
サラリーマンがその信用を持ってしてフルローンを受け、収益不動産
を購入する。結構な事ではないでしょうか。
購入対象が自宅から収益物件へと変わっただけです。
資産家に有利にできている市場
ただ、サラリーマンの投資環境は十分整備されているとはいい難く。
依然として、投資は資産家のためにある、とのスタンスが崩れきって
いません。
資産家有利のルール作りは変わらない。
そのルールの罠に嵌って市場の養分とされてしまう一般人は、決して
少なくありません。
代表選手はFXです。日本でFXが個人投資家に解放されたのは1998年。
今ではメジャーになったどころか、個人投資家をカモにし過ぎて規制
が入り、一時期の勢いは衰えました。
色々と業者が悪さをした例も少なくないようですが、それ以上に多く
の人が損失を出す理由は「資産家のためのルール」の中で同等以上に
戦おうとしたからに他なりません。
レバレッジの上げ過ぎもそのひとつで。
資産家であれば多額の元本があり、満足のいく利益を得るのにリスク
を大きく取る必要はありません。
しかし資産家ではない人間がなけなしの資金を用いて、同じレベルの
利益を求めた結果、レバレッジを上げすぎたが故にほんの僅かな変動
でロスカットをしたり、損切りのタイミングを逸したり。
資産家となるのを意識しすぎて自分を見失い、同じように勝てるとの
錯覚をしてしまったのが敗因。
資金が無いのならば無いなりのやり方があるはずなのに、それを無視
して不利な条件で困難に挑んでいるのですから、負ける人が多いのも
当然です。
不動産投資にしても同じ。
利回りは低いけれども将来的な売却益や節税効果の見込める東京都心
の収益不動産を、サラリーマンが融資を受けて購入したらどうなるか。
資産家であればその資産を担保に極めて良い条件の融資を受けられ、
ローンを組んだとしても十分な利益が出せるでしょう。そもそも現金
で購入できれば大した損失は発生しない。
が、サラリーマンではそうもいかない。融資の条件も悪く、節税効果
もさほど期待できず。
富裕層向けのルールで固められた市場へ無理に参加をすれば、手痛い
目を見るのは火を見るよりも明らかです。
不利な状況を跳ね返すには
繰り返しますが、残念ながら日本ではまだまだサラリーマンが個人の
投資家として十分に活躍できるほどの環境が作られていません。
それは「投資とは何か」の学習度合いを含めて。
投資の市場を操るサイドが資産の少ない個人投資家に有利なルール、
環境作りを進めることは、残念ながら将来も含めて無いでしょう。
個人投資家から「搾取」をしやすい環境を作るには執心しても。
ですので、株式投資でもFXでも不動産投資でも、私たち弱小個人は
自分たちに有利となるようなルールの隙間を見つけて、勝ちやすい
環境で勝負をしなければなりません。
その為に、投資について、市場について、またビジネスについての
確かな知識と経験を身につけなければならない。
僕が「収入の3つの柱」を構築して全体の収入底上げを図る方法論を
掲げているのも、資産の少ない個人でも市場に食らいつき、いつか
のし上がるべく出した結論で。
資産家が行使しない「労働力」を用いて資産の差を少しでも縮める。
資産家が見向きもしない中古不動産を購入して無理に競合をしない。
資産家が思いつきもしない自分の土俵で新規事業を開始する。
自分に有利なルールの中だけで戦い、時にはすごすごと逃げる事で
身を守り。
いつの日か同じ景色が見えるようになるまで、徹底的にゲリラ戦法
に徹しようとの思いを持って投資に挑んでいます。
幸いにも今のところは上手くいっているようですが、まだまだ先は
長いです。
リタイアなんて、とんでもない。
特に不動産投資では、資産の有り無しで戦い方が大きく異なります。
絶対的に資産の多い人間有利に作られている市場。
私たちが勝機を見出すには何とか隙間を見つけ出す以外に無く。
収益不動産を求めるならば、何かしらの特色をつけたり、ニッチな
市場を探し求めるのが比較的開けている道であると思います。
その為には、自分なりにマーケティングリサーチを行い……いえ、
それ以前にビジネスについて十分理解し。
一人の事業家としてアイデンティティを確立するところから始める
のが大切であると、僕は信じています。
サラリーマンであり、投資家であり、且つ事業家であるのはとても
忙しく、大変ですが。
資産家に、富裕層になる為にはそれくらい努力をして当たり前では
ないでしょうか?
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アイデンティティ。まさに、不動産投資家として何をつよみにしていくかですね。意外と見つかりやすいのでは?と思います。
そうですね、世の中器用貧乏なんて言葉もありますが、
考え方を改めればそれをメリットにすることだって
可能です。
己を良く知るのは本当に重要かと。