平成28年熊本地震。震災を震源地付近で経験した人間として思うこと。

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4月14日の熊本地震で騒然としている中ですが、ご自身やご家族
は被害に遭われておりませんでしょうか。

不幸にも亡くなられてしまった方々のご冥福を、幸運にも怪我
で済んだ方も、一日も早いご回復をお祈り申し上げます。

地震から既に数日、今後は感染症や血栓症などの病気が増えて
来ます。まだ冬場ではなかったため多少はマシな状況ではある
ものの、電気もガスも止まってしまっているところは多く。

一時的でも、被災地域より離れられる方は離れ、体力の回復を
第一に考えて下さい。

 

僕も東日本大震災を震源地付近で経験しましたが、正直言って
数日間は非現実的な世界にいるような気がしてしまって、何を
するにも正しい判断を下すのが難しくなります。

自分だけならまだしも、繰り返す余震の中で家族の安否までも
心配しなければならないと、精神的に追い詰められてしまう。

精神の疲弊は肉体の疲弊に繋がり、病気の原因となります。

人の移動がこれほど発達した現代です。一度故郷を離れても、
戻ろうと思えばいつでも戻れるのですから。

まずは命や健康を守るのが最優先。肉体と精神が健全であれば
いくらでもやり直せます。

被災地域を去ることも、留まることにも不安を感じるならば、
一時的に去るのが正解なはずです。やらなければならない義務
がないのであれば、身の安全を第一に考えて下さい。

僕は、職業柄被災地から離れる訳にはいきませんでしたが家族
を先に逃がせたのは幸運でした。家族の安全確保ができたのは
自らの義務を果たす最低条件であったように思います。

 

僕自身は熊本に親戚などいないのですが、僕の知人には熊本と
縁がある人が多く。

妻は母が熊本出身のために親戚がいるようですし、ここでよく
話題に上がる株式会社PULLUPの緒方さんも熊本出身です。

今のところはまだ避難者がいる程度で不幸な話は聞きませんが、
しばらくは危険が付いて回ります。

自己中心的な考えではありますが、せめて関係者が悲しむ事態
にならないで欲しいところです。

 

この度の熊本地震で被害に遭われなかった方も、将来大災害に
見舞われないとは限りません。

現代の災害においては、もし被災してしまったらまずは被災地
から離れるのが原則であるのを覚えておいて下さい。

日本にいる限り、どこへいっても人並の生活は確保できるはず
ですから。

平成28年熊本地震、被害には遭われておりませんでしょうか。

RCマンションの安全性を再確認

報道を見る限り木造建築物が相当な被害を受けているようで。
古い建物が多いのでしょうか。学生寮が倒壊し、若い学生にも
死者が出ており、悲しい限りです。

熊本城や阿蘇神社などの文化財も相当な被害が出ており、木造
建築の耐震性確保は限界があるのかもしれません。

幸いだったのは、火災被害がさほど聞かれなかったこと。木造
の建物が密集していると大地震では火災の広がりがとても怖い
ですが、良かったです。

 

RCマンションも少し被害が出てはいるようですが、棟と棟の間
の接続部分が壊れた程度で大規模な被害は少ないようです。

少なくともこの間の台湾の地震であったような絵面はなかった
ようですね。

緒方さんも会社の保有物件に熊本RCマンションがあるものの、
現状は被害は最小限に抑えられているとの話。

コストの高さがやり玉に挙げられがちなRCマンションですが、
大地震での安全性でまた再評価されるような気がします。

 

木造アパートへの投資も何度か検討をしてきた僕ではあります
が、この熊本地震の報道を繰り返し見て、やはりRCマンション
への投資が正しいのだと再度思い直しました。

日本という、どこへ行っても大地震から逃げられない国に住む
身ですので、地震リスクに対する安全性を最大限強化するのは
絶対的な正義です。

それに反するような行動は、運を落とすように感じます。

 

不動産投資は住宅や職場を貸すサービスですが、建物の機能で
最も重要なのはその安全性です。

安全性こそが最大の売り物であり、手を抜くのは許されない。

安全性により付加価値がつくような時代になるとやり易いとは
思いますが、そうでなくても安全性を犠牲にして儲けを増やす
ような真似はしてはいけません。

 

心意気はビジネスの長期的な成功を左右します。不動産投資を
数十年に渡って続けていきたいのであれば、入居者さんの安全
を守ろうとする気持ちは極めて重要です。

少なくとも自分の所有する物件に入居して下さっている方々の
安全だけは絶対に確保するとの気持ちを持って、不動産投資と
向き合おうと改めて思います。

 

復興のために必要なもの

まだこれからどうなっていくか分からない熊本地震ですが。

日本は歴史上、このような大地震を何度も経験し、強くなって
いった国です。

僕が生まれて以来、覚えている限り多数の死者を出した震災は
5回は発生しています。

どこも、地震を乗り越えて更なる発展をしてきました。

 

熊本も古かった建物は刷新され、より安全で住みやすい街へと
進化するはずです。

地震からの復興は、日本全体を活気づけるきっかけにもなるの
ではないでしょうか。

そのためにも、被災者の方々には今は故郷を離れてでも生きて
頂かなければなりません。

 

僕も、東日本大震災を生き延びる事ができて、そこから人生が
大きく変わり、不動産投資をするに至りました。

生きていたからこそ、そして死地を乗り越えてきたからこそ、
新たな道を切り開けたんです。

 

これ以上の被害の拡大だけはない事を願っています。

 

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