体調不良につき医療現場についての思うところ垂れ流し

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いつも応援ありがとうございます。



 

ついに体調を崩してしまいました。

静岡県内では異常にインフルエンザが猛威を振るっておりまして。
日曜日の救急医療センター受診者が200人を超えた、なんて声すら
聞こえてくるほど。

僕がインフルエンザかどうかは調べていないので分かりませんが。

 

調子が悪い時には仕事を休んで安静にできるような環境が健全だと
僕は思っておりますので、そんな体制を構築したいとは思っている
ものの、それは将来的な話。

現在の仕事環境では、動ける程度であれば休んでいられません。

毎年一度は体調を崩す僕ですが、いつも薬を飲みながら症状を抑え
仕事をしています。本来は褒められた行為ではありませんけれども、
日本の医療体制では致し方ないでしょう。

 

ずっとこのような体制を良しとし続けるのはそれこそ犯罪的である
と思いますので、僕は何とかこの田舎でも医療者が安心して仕事に
取り組める環境を作ろうと、更に強く誓った次第です。

僕だって、体調悪い時くらいは仕事を休みたいですから。今はまだ
大丈夫でも、50歳を超えてからも体調不良時に無理やり働けるかは
分かりませんし。

早めの対処で案外軽症で済んだのが幸い。

経営者の努力しかない現状

病気でも仕事をしなければいけないような環境にある最大の理由は、
結局のところ「お金の問題」に辿り着きます。

何故かといえば、代わりに働いてくれる人を雇えないから、ですね。

 

医師が複数人いて、お互いがお互いをカバーできる仕組みになって
いれば、何も問題は無いんです。

手術があろうと外来があろうと、代理を立てればいいだけですから。
予約をしていたとしても、病気で代診となるのは理解して頂くべき
理由でしょう。

もしどうしても、と言われたらまた出直してもらうしかありません。
それが「普通」というもののはずで、病院だけが例外であるなんて
考え方は、これからの時代にはそぐわない。

 

しかし残念ながら、日本の医療制度では病院へのペイがギリギリで、
余分に人を雇う余裕がありません。

代理で診察する人、代わりに手術をする人がいなければ、無理でも
仕事をするか、全てキャンセル(延期)するかしかない。

命に関わる状況の治療のキャンセルに納得できるかと言われたら、
どうでしょうか。納得してくださる方はあまりいないでしょうね。
予定も全て狂ってしまいますから。

 

かくして、医療現場では「体調が悪くても無理やり働く」しかない
環境が作られていきます。

完全にお金の問題です。

 

お金があれば、こんな問題は簡単に解決します。しかし残念ながら
解決は期待できそうにありません。

解決しようと思えば大幅に人を増やさなければいけませんが、人を
増やせば一人当たりの単価が減ります。今度は医療現場で働こうと
するなり手がいなくなるでしょう。

医療の質は落ち、先進国レベルでなくなるのは確実です。

 

医療の質を落としていいなら、別に人を増やす必要はありません。
お金が無いならむしろこっちの方が自然です。

けれども、それも許しては貰えないでしょう。医療の質が下がれば
今度は医療訴訟が激増するのは間違いなく。国が諦めろと宣言する
以外に解決方法はない。

そんなことをすれば、今度は国に対しての暴動が起きます。政府が
己の身を危うくするような決断をするはずがない。

 

医療現場は既に詰んでいます。大幅な技術革新以外に、状況を改善
する手段は無いと断言してよいでしょう。

僕はとりあえず今まで通りでいいかな、とも思っています。ただし
唯一の解決策として「自分で働きやすい環境を作る」という手段に
出てもいますので、そのうち解決できるでしょう。

僕の周囲だけは。

 

経営者が主導して環境を改善する以外には、仕事環境の改善に期待
は持てないと思われます。

 

情報共有化が解決策の本筋

いっそのこと、カルテや検査、画像診断結果を全国共有できるよう
にしてしまえばいいのですけれどね。

情報の共有こそが、最大の医療改革になると僕は確信しています。
システム開発はそう容易くは無いでしょうし、セキュリティ関連で
問題が発生するのは確実ですが。

日本の医療が次の時代に入るためには必須なのではないかな、と。

 

そうすれば恐らく、病気の時くらいはもう少し気楽に休めるように
なるはずです。カルテ共通化により、困った時には別の病院へ受診
するのが容易になりますから。

医療サイドの不正も患者サイドの不正も更に減る事でしょう。無駄
な検査や薬のダブりも激減するはずです。

まあ、他人の書いたカルテを読み解くのは思いのほか大変ですので、
医師としては嫌がる方も少なくなさそうですけれどね。

それでも別の医師が自分の診療や診断結果を見るかと思うと、より
練度を上げようとはする圧力になるのではないかと感じます。医療
のレベルはきっと上昇していくでしょう。

 

電子カルテシステムの最終段階は、こうした全国情報共有システム
にあると思われます。それこそAIの有効活用よりも優先的に実現を
目指すべきなような気がするんですけれども、どうなんでしょう。

まあ、政府がシステムを作ろうとしたらろくなものができないのは
確実なんですが。

こんな妄想をしつつ、風邪っぴきはさっさと寝る事にします。一晩
で全快しなければいけませんで。

 

追記 週明けくらいからはだいぶ良くなりました。
また頑張りましょう。

 

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      • きりのき
      • 2018年 2月9日

      なかなか返信できず申し訳ありません。

      金融機関のような強固なセキュリティを中央として組んでくれれば
      いいんですけれどね。マイナンバーも導入前は診察券のように、と
      言っていたところを見ると、構想には入っているような気もします。

      ただ、突き詰めていくと管理社会になっていきますので、息苦しい
      と感じる人は少なくなさそうですね。それこそ国民投票などで意見
      を募って、どんな社会を作って欲しいかを政府や議員にはしっかり
      本当の民意を問うて欲しいです。

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