不動産投資会社ランキングから信頼は生まれない【1】

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いつも応援ありがとうございます。



 

今回は難しい課題を頂きましたので、それに対する回答を僕なりに
出してみようかなと思います。

先日の記事にコメントを頂きました、「信頼できる不動産会社や、
信頼できる物件のラインナップなどの見分け方や目安」について。

 

これは実に難しい問題です。

画一的かつ明確な答えを出すことが不可能なのは分かるかと思います。
世界から戦争を無くす方法を探すのと同じくらい困難なこと。

 

また、条件の差によって回答が変わる部分もあります。

僕にとっては素晴らしく信頼できる方でも、あなたにとって
そうであるとは限りません。

そんな難しい課題ではありますが、個人的な意見としていくつか
提案をしてみようかな、と思います。

 

直感は常に正しい

まず、信頼できる不動産会社についてですが。

担当者との面談などにおいて相手の人格面を推察し、信頼に値するかを
判断するのはコメントの中にあるようになかなか難しい部分があります。

表面上はいくらでも誤魔化せてしまうからです。

 

親切というものは本来表面上にあまり現れないものです。

自分が良かれと思ってやったことが相手には全く伝わっていなかった、
なんて経験はありませんか?

一般的に親切とは相手にそれをアピールしたくないもの。
相手に恩を売るような真似をしたくないといった心理です。

しかし残念なことに、それがうまく伝わらないことは珍しくない。

 

ビジネスの場においては自分が相手のためを思っての行為や好意が
相手に伝わらないのは致命的。

個人間の親切とは異なり自己満足で終わらせては意味がありませんから、
強くアピールすることが「普通」です。

要するに、誰でも顧客には優しく親切に接するために、本心がどうあれ
表面上の人格は態度からはほとんど差がつかないでしょう。

 

本当は、直感レベルで第一印象や表情、しぐさ、話し方、その他諸々の
要素から信用できるかどうかが判断できることはかなりあるのですが、
そこは個人の経験や能力によるところが多い。

僕も別に達人級にそれが上手な訳ではありませんし、証明する手段も
持ち合わせていませんのでこの場では割愛します。

まあ、誰でも直感で感じることありますよね。この人は信頼できそう、
こいつは信用ならない、といったもの。

もしも直感が働いたときは、その直感を信じた方がいいかもしれません。

 

尚、直感と思い込みは別物ですので、ご注意下さい。

その売り込み、本当にあなただけ特別扱いですか?

どのような物件を誰に対して紹介しているか

では何を根拠にすべきかですが。

まずはやはり物件そのもの。相手がどのような物件を自分に提案してくるかが、
信用に値するかどうかの大きな判断基準のひとつとなります。

収益不動産会社に問い合わせる時、最初はネット広告などで興味深い物件の
情報があり、それについて詳細を尋ねるかたちが一般的。

大体は詳細を聞いて落胆する結果となると思います。

 

しかしその後、あなたが実際に収益不動産を購入できそうな属性であれば
まず間違いなく向こうから連絡が来ます。

何の連絡かと言えば、「これこれこういう物件があるのですが、あなた様に
ぴったりだと思うんです。興味はございませんか?」というもの。

せっかく手に入れた連絡先です。セールスに利用するのは当然でしょう。

 

僕は電話セールスは嫌いですから(散々怪しい業者から電話を受けた経験が
ありますので)、その時点でアウトなんですが、それは置いておいて。

この際、どのような物件を紹介してくるかによって、大まかには信用が
できるかどうかを判断することができるように思います。

 

属性なんて多くの場合は似たり寄ったりです。素人である自分に買える物件なら
他にも買える人はいくらでもいるはず。

にも関わらず、わざわざ自分を選んでセールスを行った、と。

ここで「自分は特別扱いされている」などと思ってはいけません。
「自分のことを気にかけてくれている」なんてこと、決してありません。

 

大概は『リストの上から順に電話を掛けている』だけ。

リストとは、顧客リストのことです。問い合わせをしてくれた顧客をリストに
乗せておくのはビジネスの基本中の基本。そう簡単には捨てません。

アンケート企画なんかありますよね。ちょっとした粗品などをくれたりする。
あれもリストを集めたいからやっています。企業にとって顧客リストはお金を
払ってでも欲しいものです。

 

リストに載っている顧客へ適当にセールスを行っている。

つまり、その物件はその会社が売れると思って扱う最低ラインの物件であると
考えて間違いない。

売れるはずなのに問い合わせがなく、売れ残ってしまっている。
ならばセールス攻勢で売ってしまおうと。

 

最低ラインの物件が自分の考える最低ラインと同じかそれより良いものであるなら、
その不動産会社は信用をしてもいいでしょう。

不動産業者が売れる物件だと考えるものが本当に優良な物件とは限りません。
結構ひどい物件でも、セールス一つで販売ができてしまうのは真実です。

 

線引きの精度を上げるには経験の蓄積が必要

ここでポイントとなるのは、自分にとっての最低ラインをどこに引くか、ですね。

こればかりはあなた自身が決めるしかありません。

 

自分の属性ではどのような物件が購入できるのか、自己資金はいくらまでなら
入れられるのか、レバレッジをどこまで許容できるのかなど、物件に期待する
条件は人それぞれ異なります。

ぜひ、ご自身で勉強をしてラインを引いてください。

ただ、知識として学んで引いたラインは机上の空論であることを忘れずに。
経験を積み、常に軌道修正をしていくことが大切です。

 

個人的にはとにかくシミュレーションしまくることをお勧めします。
一つ経営のシミュレーションすることは、一つ物件を買ったのと同じくらい
いい経験となります。僕もだいぶ練習しました。

以前は別のツールをお勧めしていましたが、最近別の収益不動産シミュレーション
ツールを導入してみたところとても見易いので、こちらをお勧めしておきます。

不動産投資資産ツール「スイート」

 

余計なことを書きました。続きます。

 

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    • 大学病院勤務医E
    • 2014年 4月23日

    以前コメントさせていただいたことがもう記事にしていただけるとはびっくりしました。
    まずは直感。あと、自分の求める最低ラインを決めて、それよりも良い条件を出せるセールスなら聞いてみる価値があるんですね。
    なんだか自分の好みを分かってると分かる友達と合コンで連れてくる女の子の平均レベルが信頼できる企画者みたいなそんな感じでしょうか。しょうもない例えですいません。

    怪しい電話はまだ少ないですがSEとか名乗ってマンションを紹介しようとする会社があったり電話に出た途端当直ということにして対応しないようにしてますw

    アフィリエイトのサイトも参考にさせてもらってます。続きも楽しみにしてます!

      • きりのき
      • 2014年 4月23日

      大学病院勤務医E さん

      きりのきです。コメントありがとうございます。
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2014年4月不動産投資を始める際に最も重要なリスクヘッジの仕方。

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