2015年の地方物件に求めるもの、地方物件を求めるべき人

この記事は3分で読めます

いつも応援ありがとうございます。



 

正月は妻の実家である山形県まで行ってきました。

僕は雪の降らない地方出身ではあるものの、福島県にも2年間以上住んでいた
経験もあり、雪にはそれなりに慣れてきています。

が、それでもやっぱり雪が多い地方は大変ですね。

 

子供はすごく楽しそうにしています。毎日毎日雪遊びをしていて。運動にも
なるし、怪我にさえ気をつければとてもいいなと思います。

しかし住むとなると別問題。毎日雪が積もっていてはすぐに飽きてしまうの
は目に見えています。雪があったらできないことだってあるんです。

電車網も発達していませんので、遠出をするにも一苦労。それなりのコスト
を強いられてしまいます。

寒いのは慣れるでしょうが、雪が積もるごとにその処理をするだけで家族の
時間が奪われてしまう。

他にも雪の多い地方の問題点はいくらでも指摘できます。

 

現政権は地方創生を掲げ、東京一極集中から脱しようと数値目標まで立てて
いますが、果たしてどれほどのことができるのか。

生活の質にも差があり、賃金などでも不利、そして雪が多く冬場の生活まで
大変となったら、多くの場合は移住したいと思わないでしょう。

物価すら家賃以外は逆転する傾向にあり、その家賃も自動車の維持費、冬の
暖房費などを加味すれば差はなくなってしまう昨今。

 

雪の多い地方は、どう考えても過疎化が進む一方であるのは確実。
おそらく多くの方が同じことを思っているのではないでしょうか。

だからこそ政府も躍起になっているのですが、雪の多い地方は地方創生政策
の中でも厳しいところが多いのは間違いないと思います。

雪の降る地方も遊びに行くならいいのですが。

自分にとって良い物件とは何か

さてこれを投資家視点で考えると一見、雪の多い地方には投資適格なし、と
短絡的に結論付けてしまいそうではありますが。

多くの人がそう感じるからこそ、むしろチャンスがあるかもしれないと考え、
リサーチを始めるのが正しい行動です。

最終的に見つけることができるかは分かりません。もしかしたら時間を失う
だけで終わってしまう可能性もある。

 

しかし、それは都市部の物件ばかりを見ていても同じこと。数多のライバル
を出し抜いて都市部の優良物件を取得する方がよほど大変のようにも思える。

ネットで都市部の物件情報を漁り、利回りなど条件が合わずに毎日ため息を
ついてばかりであるなら、1ヶ月の間だけでも地方に目を向けて調べ出す方が
合理的です。

日本の地方の将来を悲観して視野狭窄になってしまうと、いつまで経っても
収益物件を買えない「頭でっかち」の仲間入りとなってしまいます。

 

大事になってくるのは、自分自身が地方物件を購入してそのベネフィットを
享受できる状況にあるかどうか、です。

地方物件の最大の利点は都市部の物件では得られない利回り。言ってみれば
リスク資産で、高い利回りを得ることができる代わりに資産価値が下落する
危険性の高さを受け入れるもの。

 

地方の不動産価格が緩やかなインフレが進むことで上昇をするかと言われる
と、再開発などの要因が無い限りはかなり怪しい。

バブル時代に流行した原野商法に引っかかってしまった方が今、どのような
目に合われているかを想像すれば分かるのではないでしょうか。

 

逆に今後インフレが進めば都市部の不動産は価格上昇が期待できます。

もし高い利回りを得ることに大きなベネフィットがないのならば不動産価格
の上昇によるキャピタルゲインまで計算に入れて都市部の物件を取得した方
が賢い買い物となる確率は高い。

 

数%の利回りの差が自分自身にどの程度の影響を与えるかを良く考えてから、
地方物件への投資の是非を検討すべきでしょう。

地方物件を買っても旨みが少ないのが分かっていれば、都市部に絞って物件
を探すことは合理的であることになりますから、機会損失を気にする必要も
なくなります。

 

地方物件に求めるもの

ではどのような条件であれば地方投資に目を向けるべきか、です。

 

最大のポイントとなるのは「現在の総資産と収入」。現有資産が少なくて、
収入も少ないならば、キャッシュフローの大きい高利回り地方物件は絶好の
投資対象。短期的に金融資産の増加が期待できます。

不動産投資は投資といってもやはり特殊な存在で、現金さえあればどうにか
なってしまう性質を持ちます。現金の多寡がリスクを左右する。

地方物件を購入する目的は、早急に金融資産を増やし、不動産投資に纏わる
リスクを減らしていくことにあります。

 

本来、資産がないのに投資をしようとの考えはおかしいんですね。そんな、
おかしなことをしようとしているのですから、なるべく早くそれを是正する
ことを目指すのは当然の流れ。

同じリスクを背負うならば、少しでも可能性のある手段を選ぶべき。都市部
物件だろうと地方物件だろうと、破綻リスクの行き着く先は同じですので。

 

もちろん、資産がある方が地方物件を買ってはいけないわけではありません。
資産家にとっても地方物件の高利回りは魅力的です。

資産がある人間は選択の幅が広がるというだけ。資産が無い人間は高利回り
の物件以外に選択肢がないとも言えます。

資産の少ない人間が選べる選択肢が少ないのは致し方なし、です。資産家と
同じ土俵で戦おうというのですから、多少のリスクは覚悟の上、ではないで
しょうか?

 

2015年はリサーチより始める

問題は、買えるかどうか、ですね。

ここで更に選択肢が狭められてしまうのは正直厳しいのですが、何とか壁を
乗り越えるしかありません。

元々サラリーマンには門戸が開かれていなかった分野なのですから、可能性
が用意された分だけ時代に感謝すべきでしょう。

 

2015年は始まったばかり。まだトレンドがどの方向を向いているのかは十分
推し量れるだけの材料はありませんが、リサーチをするだけならタダです。

チャンスをつかむべく、リサーチには力を入れて下さい。

 

宜しければブログランキングも応援クリックお願いします。


  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

関連記事

  1. 穴にこもったままでは逃げる気もだんだんなくなってきます。
  2. 後でこんな顔をする羽目にならないように。
  3. 金沢は代表的な路線価上昇地区ですね。
  4. 限界集落のようなところを選ぶ必要はありませんが。
  5. 省庁の地方移転だけでは投資の根拠に乏しいですが…。
  6. 不動産投資を語るなら鉄道駅については外せません。
  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

このサイトについて

不動産投資を中心に、金融・経済、そしてビジネスについてコラムを書いています。

きりのきについて


人気ブログランキング参加中です。お楽しみ頂けたら応援お願い致します。



楽待不動産投資新聞様にて時々コラムを書かせて頂いております。

2014年4月不動産投資を始める際に最も重要なリスクヘッジの仕方。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る