2016年の路線価は全国平均が上昇。二極化する地価をどう捉えるべきか。

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2016年も7月1日に路線価が発表されました。全国平均が8年ぶりに
プラスとなったようで、日本経済として悪くない方向に進んでいる
ことが数字に現れてきましたね。

路線価の経時的な変化を見る限り、リーマンショックで大きく下落
して以降は少しずつ上向いていました。それが金融緩和により購買
意欲を刺激し、上昇の勢いが維持されているのでしょう。

路線価平均の推移グラフを見る限りは非常にゆっくりとした上昇が
維持されており、非常に好ましいように思います。

 

急上昇は暴落を引き起こす原因になります。一時的な景気の浮揚を
起こしますが、その後の暴落による景気後退はそれ以上の経済的な
ダメージを残します。

実感できるほどの好景気を生きてみたいとは思いますが、実際には
景気なんてそこそこの調子が続くのが一番です。

適度な経済状態というのは不満の方が強く感じるものですけれども、
悪い空気をこれ以上吸いたくありません。

次々と企業が倒産していく様子が報道されるのを見続けるなんて、
もう二度と味わいたくないんです。

ただし、平均の罠に騙されるわけにはいきません。既に報道されて
いるように、まだまだ課題は山積みです。

今後も、地価公示価格や路線価の変動には要注目です。

金沢は代表的な路線価上昇地区ですね。

二極化は自然な流れ

路線価の変動をもう少し詳しく見てみると、今起きている事がすぐ
分かります。

それは「二極化」です。

都市部の駅前や新しく新幹線が開通した地域などに人気が集中して
地価の高騰が起こっているものの、日本中の地方に存在する過疎化
が不安視される地域は地価の下落が続いている。

 

これを問題視する向きもありますが地価が二極化していくのは当然
過ぎる話であり、今のところは静観でよいと思われます。

不動産価格の上昇は、不動産を欲しがる人が多く、また購入できる
程の資金力があるからこそ起こります。

その多くは「利益」を求めての行動です。

 

利益を求めるのは投資用不動産や事業用途に限りません。個人住宅
を買い求める方々も多くは利益を求めています。

資産価値という名の利益です。将来的に高騰する不動産が欲しいと
考えて、また将来的に下落する不動産を購入しないようにと考えて
人気のある地域の不動産に殺到します。

個人的には住宅に資産価値を求めてはいけないと思っているのです
けれども、そのような考え方の人はとても多く、流れも変わらない
でしょうね。

 

最初から投資目的及び事業目的であれば、商売に都合の良い立地に
人気が集まるのは当たり前ですね。

詳しく検討するといびつに感じてしまう部分も、むしろ人気の土地
に対してならお金を払えるような環境ができてきただけであるとの
視点を加えれば、何ら不自然ではありません。

二極化が起こるのは不動産価格が上昇をする際の自然な動きである
と言えます。

 

路線価上昇の影響は

路線価の上昇は良い話でもありますが、必ずしもプラスの話ばかり
ではなく。

路線価はあくまで国税庁が出しているもの。土地に対する納税額を
決定するためのものです。

路線価が上昇すれば、納税額が増えてしまう。既に土地を所有して
いて、売却の予定がない場合、路線価の上昇はキャッシュフローの
悪化をもたらします。

とはいっても、よほど高騰した土地でなければ、税額に極端な差が
出たりはしないと思いますが……。

 

路線価の上昇は、土地の売却を検討しているならばメリットを享受
できますね。

路線価と実勢価格は必ずしも一致しませんが、売却の際に路線価が
上昇している事実は売却価格の上昇に作用するでしょう。

逆に言えば、購入価格は高くなってしまうということです。今後も
路線価の上昇が続けばいいのですが、天井価格で掴んでしまわない
かという心配をしながらの買い付けになる。

底打ち反転で買えた時代は気楽でした。地価の下落を心配する必要
はありませんでしたから。

 

最大のメリットは、信用力の増強です。

融資を受ける際の担保評価額は、多くの金融機関が路線価を基準
しています。調べやすいからでしょう。

建物よりも土地の評価に重きが置かれる場合が多く、路線価の上昇
によって融資は受けやすくなります。

既に融資を受けている人も、借り換えをしやすくなり金利引き下げ
のチャンスといって良いのではないでしょうか。

 

このまま路線価の上昇傾向が続くようであれば、不動産価格はより
一層上昇するでしょう。

良立地の土地価格が上昇しすぎて購入のできる人間が限られると、
土地価格の上昇はそのすそ野にも広がってきます。二極化が解消を
される訳ではありませんが悪い話ではありません。

不動産投資家としては出口戦略を検討しやすくなりますので、多少
支払う税金が多くなったとしても喜んでいいと感じます。

売ることができない土地を抱えている人にとってはいい迷惑だとは
思いますけれども。

 

キーはやはり外国人でしょうか。普通の日本人とは違った視点から
日本を評価できるのは、外国人でないと難しいかもしれません。

あまり外国人投資家や実業家が強くなりすぎると国外へ富の流出が
起こりますので、できれば日本人の手で日本を再評価していきたい
ですね。

ですので、今回発表された路線価をしっかりと観察して、土地価格
が上昇しそうな地域を発掘し、国内不動産への投資を進めましょう。
せっかく金利も過去最低を更新していますし。

そう遠くないうちに、利益となって還元されてくるはずです。

 

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