自動運転車が地方を変え、活性化させる可能性

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自動運転車。僕が近年になく注目をしている「革新的技術」です。日本
でも研究が進み、公道での実証実験がスタートしています。

警察も自動運転車に関する指針が作られ、本格的に実証実験への参入を
する企業が増えてくるのではないでしょうか。海外勢も、日本で自動車
を売りたい企業が押し寄せるはずです。

そこら中で自動運転車を見かけるようになるのも近そうです。かつての
電気自動車のように。

 

電気自動車もだいぶ騒がれていましたが、僕はあまり注目していません
でした。動力が変わったところで生活が変わったりはしないからです。

むしろ電気自動車を活かす為の環境整備に多額のお金と時間が必要で、
ガソリン車に比べてアドバンテージがあるかと言われると極めて微妙だ
としか思えませんでした。

電気自動車は車体を軽くしなければいけませんから、安全性にも疑問が
ありましたし。

しかし自動運転車は、人の生活、世間の雰囲気をガラッと変える可能性
を秘めた、久しぶりの革新的な技術であると感じます。

日本の人口動態にすら影響を及ぼすかもしれません。

自動車関連各社もそう考えているからこそ、世界中で激しく競っている
のでしょう。日本企業にはなんとか頑張って欲しいですね。少なくとも
国内では道路事情が海外と違う関係でリードできるはず。

大手も、ベンチャー企業の出現も、両方期待します。

自動運転車によって奪われる雇用もありますが……。

利便性と安全性が大きく向上

自動運転車のメリットというと、運転手が楽をできる、程度のイメージ
でいる方もいるかもしれません。

機械は疲れません。システムの作り方を厳重にすれば、確実に人間より
ミスをしにくい存在になります。

昨今、チェスは元より、囲碁や将棋でもトッププロが人工知能に敗北を
喫するケースが増えていますが、それも機械は人間よりも多くのデータ
を正確に抽出し、ミスを犯しにくいから、です。

それだけコンピュータが進歩してきたんですね。ハード面では以前より
進化が遅くなってきたと言われていますが、とんでもありません。

 

死亡事故は以前に比べて相当減っています(いつの間にか交通事故での
年間死亡者数は5,000人を下回っていましたね)が、更に減らせる可能性
を秘めています。

完全自動運転が認められずとも、これまで飲酒運転をしていた違反者が
飲酒した状態で自動運転車に乗るようになるだけ(現状、違法です)で
事故は減る気がします。

昨今問題になるケースが多い、てんかんや心疾患をはじめとした運転中
の病気発症による事故も大幅に少なくなるでしょう。機械だってエラー
を起こしますが、そこはメーカーの頑張りに期待します。

 

運転が怖くて自動車を購入できなかった方が、自動車を買うようになる
かもしれません。免許証さえあれば車が買えてしまう時代です。

郊外にあるお店、自動車が無ければ行きにくかったお店に訪れるお客が
増えるように思います。国内でも海外でも観光がしやすくなりそうです。

 

これだけで十分なメリットですが、それだけではありません。

 

自動運転車が地方のあり方を変える

自動運転車により最もメリットを受けそうなのは、地方都市及び地方。
インフラ整備の不十分な地方でも、生活がよりしやすくなります。

高齢者や子持ちにとっては極めてありがたいものになるでしょう。

 

完全自動運転が認められれば、シャトルバスが激増すると予想します。
駅、大型店舗、病院、役所などの重要施設を結ぶバスが導入されれば、
地方も一気に生活がしやすくなります。

今それができないのは、労働者不足です。バスの運転手も足りないし
予算も足りない現状が実現を阻害しています。完全自動運転車はその
どちらも不要ですから、できないはずがありません。

路線バスも今より便利なものにできるでしょう。運転手は不要となり、
案内乗務員だけで運行されるようになるかもしれません。

 

バス業界及びタクシー業界で働く人にとっては、自動運転車に仕事を
奪われる危険がものすごく大きいです。

が、それ以上に地方活性化、観光業活性化、新たなサービスの開始に
より、新たな雇用が発生する可能性が高い。徐々にドライバーの雇用
は減り、他の業種に労働力が割り振られていくでしょう。

 

路面電車で街を活性化しようとしている自治体がいくつかありますが、
完全自動運転車の進歩、整備が早く、負けてしまうような気がします。

路面電車も魅力的ですが、線路を敷かないと運行できません。コスト
がとにかく掛かります。それ故のシンプルさが武器にもなりますが。

大規模輸送には電車の方がずっと良いし、時間も正確で日本人向きな
ものとは感じますけれども、実現可能な自治体は少ない。

 

自動運転バスが認知され、分かりやすさが工夫されれば、インフラの
新設が全く不要な導入の簡便さからあっという間に世間へと受け入れ
られるでしょう。

利用者にとってもコストが安く済んでありがたいでしょうね。

 

自動運転車によって地方の住みやすさが向上すれば、地方への移住も
今よりずっと増えると思われます。

地方活性化が進めば地方の仕事も増えて、地方創生は達成されるはず
と僕は感じています。

自動運転車が広まったらまた別の問題がたくさん出てくるでしょうが、
新たな技術にはつきものです。すぐに何事もなかったかのように皆が
受け入れているでしょう。

もうしばらく先になるとは思いますが、自動運転車が織り成す未来が
楽しみですね。

 

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