起業に何を求めるか。低いリスクで起業をできる今という時代を活用すべき。

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ホリエモンこと堀江隆文氏が中国で高まる起業ブームに比べて、日本の現状に
危機感を覚えている、なんて記事を読みました。

ざっくりと何が問題であるかをまとめれば、日本の若者の起業に対する意識、
モチベーションが低く、このままでは中国に追い抜かれる、との内容。

 

日本人の起業に対する意識なんて元々極めて低いのですから、何をいまさらと
いう気もしますが、もう少し起業に対する意識が高まってもいいのではないか
との点に関しては僕も同感です。

中国に追い抜かれようが、韓国に追い抜かれようがそれはどうでもいいけれど、
もう少し気軽に起業をしてもいいのかな、と感じます。

 

それほど、日本が過ごしやすく、リスクを取らずとも充実した人生設計が可能
な良い国であるのでしょうが。

中国などが起業に見るのは大金を掴む夢であるのだと思いますが、お金なんて
人生における一要素に過ぎない。それを日本人は知っている。

起業に対する上昇志向で争うなんて、無意味です。

 

ですが、起業の楽しさを知らずにいるのはもったいない。日本には起業したい
と思ってはいてもリスクを考えたら一歩が踏み出せないとか、周囲が反対して
縛られてしまっている方は多いでしょう。

熱い想いを抱えていても、とりあえず既存企業に就職をして、そのうちに結婚、
30歳代へ突入して子供でも抱えてしまったら、もう走れなくなってしまった。
そんな方が数多くいるような気がします。

不本意にも夢を捨てた後、新たなやりがいを見つけられるのでしょうか。

人を雇わずとも、何でも自分でやってしまえばいいじゃないですか。

人を雇用するには大きな責任を伴う

日本には大企業が非常に多い。日本に住んでいるとあまり意識をしませんが、
世界的な企業は数知れず。

トヨタのような名実ともに世界トップクラスの企業から、中小であっても世界
でそこでしか製造技術を持っていない、替えのきかない企業も多数存在します。

後者のような中小企業の社長さんとお会いすると、随分なお歳だったりして、
技術や会社の継承は大丈夫なのだろうかと心配になりますが……。

 

ともかく、偉大な先人たちの手によってとても素晴らしい企業がたくさんある。

その存在が、逆に若者の起業精神を圧迫しているのかもしれません。

 

かつて日本は製造業大国でした。製造業は、多くの従業員を雇い工場の稼働率
をできるだけ高める努力が必要です。

また、起業しやすい分野としては飲食店であるとか物販業であるとか、在庫を
抱えてこれまた従業員を用いて効率良く捌いていくスタイルのビジネス。

 

人を雇うのは大変です。当然ながら毎月賃金を払わなければいけません。最低
でも融資の返済、従業員の賃金、運転資金、そして自分の食い扶持分を安定的
に稼がなければいけない。

しかもそれを何年も、何十年も継続しなければいけない。

特別な才能がある訳でもない自分にそんなことが可能なのか。いや、無理だ。
そんなリスク、抱えられるはずがない。抱えさせられるはずがない。

誰も言葉には出しませんが、そう感じているのだと思います。

 

余談ですが、不思議ですよね。起業をした経験もない人が「起業はそんな甘い
ものじゃない」と思い止まらせるための台詞を吐くのは。

経験した者から言えば、思っているほど厳しいものではないよ、と是非教えて
あげたいところです。

 

人を雇わずに起業するという選択肢

起業を忌避している方の大きな勘違いに、いきなりそんな大勢の人を雇ったり
する必要は一切ない、という点があります。

今は何百人、何千人と従業員を抱えているような企業も、設立当初は家族企業
であったなんて珍しくありません。

むしろ、資金的にいきなり多くの人を雇うのは難しいでしょう。主要メンバー
数人でできるビジネスから始める方がずっと一般的。

 

最初から大規模に、メジャーな企業と争うなんて無理に決まっています。中小
が生き残るためには、ライバルのいない小さな市場を狙うのが基本。

ライバルがいないなら、小規模に、最低限の労働力で始めても十分利益を出す
ことができる。経費なんて大して掛かりません。

経営規模拡大なんて、軌道に乗ってからするものです。

 

更に現代にはインターネットが、IT起業があります。IT起業ならそれこそ一人
でも企業が可能。

多少のプログラミング技術とアイデアでいくらでも戦えます。リスクなんて、
ほぼゼロです。会社に勤めながらでも難しくない。

特殊な技術なんてなくとも、IT企業は可能です。もう随分古い手法となっては
いますが、ネットオークションを利用した物販なんて、今ではすっかり根付き、
多くの成功者を生み出しています。中にはサラリーマンも少なくない。

 

起業のリスクについて誤った印象を捨て去ればきっと気がつくはず。現代日本
がいかに低リスクに起業できる国であるか、に。

 

起業に求めるものはお金だけでなく

サラリーマンも確かに魅力的です。会社に言われるままに、適度に手を抜いて
目の前の仕事をこなしていけば、生きるためのお金は手に入ります。

空いた時間に、気兼ねなく自分の趣味に没頭もできます。

 

しかし、そんなゆったりとした、充実した生活ができているサラリーマンは、
どれほどいらっしゃるのでしょうか?

日々退屈を感じていたり、賃金に不満を感じていたり、自分の時間が取れない
忙しさを嘆いていないでしょうか?

 

起業とは、言葉以上に高い可能性を秘めています。

人生における不満をすべてひっくり返せるほどの可能性を。

 

お金だけではなく、人生を豊かにするために起業をする。それが今後の日本の
若者が夢を実現するために必要な思想であるように思います。

そんな起業が極めて低リスクに行える今の時代。私たちは、とてもラッキーな
世代に生まれました。

若者に限らず、日ごろの鬱憤を起業精神に変えてぶつけてはいかがでしょうか。

 

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  1. リスクと安定の天秤では安定を取る人が日本ではほとんどでしょうね。僕もなんやかんやその1人だと思います。

      • きりのき
      • 2015年 5月21日

      それが「普通」なんでしょうね。

      僕は感覚が普通でないようで、ある程度のリスクを取って何かをしていないと
      落ち着かない変人のようです。(笑)

      行過ぎないように自分を律するのが大事と思って今後も自ら嵐に飛び込んで
      いこうかなと思います。

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